荻野洋一 映画等覚書ブログ

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松岡正剛 著『外は、良寛。』

2008-01-15 06:20:00 | 
 丸善で立ち読みしつつ、あまりの面白さのため先月に衝動買いした松岡正剛の『外は、良寛。』(1993 芸術新聞社刊)を、やっと読み始めた。まだ100頁弱のところだが、なんだろう、この面白さは。読み進めるのが惜しいくらいだ。良寛さんに特別な関心があるわけではないのだが…。

 『フラジャイル』と『山水思想』はかつて読んで素晴らしい本だと思ったが、それでもなぜかこの松岡正剛という博覧強記の人に対して警戒感が解けない。書き手として掛け値なしに凄い人だとは認めるのだが、どこか油断できないところがある。そういえば友人たちとも、この人の話題を今まで語りあったことがないことに気づいた。

 この矛盾した読書感は、いったい何なのだろう?