フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

金銅荘環頭大刀を見た

2011-11-16 09:11:27 | Weblog
年一回一般公開される国宝金銅荘環頭大刀を見てきた。


いままではタイミングが合わなかったのと時間がとれなかったりして中々見ることが出来なかったけど今回実現。土佐の二ノ宮「小村神社」の御神宝だ。何処の神社もそうなんだけどここも参道が長い。


参道は結界だから大きな神社には魑魅魍魎も多いのか。杉木立を抜け本殿へ。


今日は、七五三も祭りもあって出店の準備があったり忙しそう。国宝はその横の建物の中で拝観できるという。小野道風が書いたという「小村天神」という文字も飾られていたり奉納された日本刀があったりその奥に国宝金銅荘環頭大刀があった。古墳時代からの伝世品。出土品でなく伝世品だから脈々と伝えられてきたんだ。それでも寂びて汚れてボロボロになって進駐軍に差し出すように言われて差し出したが抜けないと言う理由で返されたとか。そのあと日本人が抜くとスラリと抜けたという逸話がある。それで大事に保管して昭和三十三年に国宝指定となったという。同じものが出雲にもあるという。こちらは、出土品だ。出雲と交流があったのだろうか。


この神社は1400年の昔に建立というからこの大刀は祭刀だから聖徳太子が執務を取る院で差していたものと同じかもしれないと思うと古代浪漫がまた広がっていく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする