心の花束

つれづれなるままに心の中に花束を持ちたい

共同作業所見学

2010-11-12 | 日記
夏目漱石
【智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。
意地を通せば窮屈だ。兎角人の世は住みにくい。】


普通に生活している人にとっても大変住みにくい世の中です。
まして、心の病・知的障害・身体障害などを抱えている人たちにとってはいかばかりでしょうか?
作業所の敷地に秋を呼び込んで大きく天に向かっていました。

昨日は、精神障害ボランティア講座4回目の受講です。
施設見学、作業所を見学させていただきました。また、施設で指導をしている人の体験談を聞くことができました。

大学を卒業し大企業に就職して、寮生活ガ始まりました。
全く新しい分野の仕事に一生懸命に取り組むものの、他の人たちに付いていけなく、その分、深夜に及ぶ残業を続けました。
残業時間が多いのは、会社に悪いと思い定刻でタイムカードを押し懸命に努力しても追いつきません。
徹夜で仕事をしたりしているうちに、体が動かなくなってしまいました。
心に病が発症し精神病院への入院となりました。
すると、薬の服用となります。
薬には必ず副作用があると言われていますが、精神障害に対する薬とは一体どんなものなんでしょう。脳を破壊していくものなんでしょうか?
病院の入退院を繰り返すうちに薬によって精神が安定し、無理のない仕事に出会えて
現在、指導員として任されています
薬は飲み始めたらずっと服用しなければなりません。

真面目な彼の体験談を聞きながら涙が出ます。
「優しい心の持ち主だから病気を引き起こしてしまうのでしょうね。

幼いときにずるい事覚えたらよかったのに」なんて勝手に思ってしまいました。
体験を語ってくれた彼は端からみて一般の人とどこが違うのか見分けがつきません。
社会の中で出会ったなら、きっと真面目で少し神経質の人かなぐらいにしか映らず、それも個性だろうとしか思われません。
 障害者施設の中にいることで差別されている視線を感じる言われていました。

彼らにとっての願いは「普通に接して欲しい。一人の人間として」ということでした。

私は「全て人間は欠陥を抱えているのであって、人を責める資格なんてない」と思っています。お互いが赦しあい、助け合っていかなければ・・・。
その為に神さまはいろんな人々をこの世に送ってくださっているのだから・・・・・。

研究熱心な彼が作っている「廃油石鹸」を買って帰りました。

コメント (2)
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