夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2019年12月20日(金)「北風の翼」

2019年12月20日 22時14分53秒 | 「詩情」
静かに陽が昇る
冷たい太陽
僕は窓の空を見る
四角い空は輝き
高く薄い雲は漂う
四角い空を電線が切り
電線は北風に震える
木立の小枝は空に向かい
静かに北風に揺れる
北風は南に向う。。。
僕は吸い寄せられるように
窓を開けベランダに出た
四角い空は大きく広がり
行く雲はゆっくりと流れる
心は行く雲。。。
北風が僕を包み渦となる
渦は広がり僕の翼となった
北風の翼は
冷たい空気を切って舞いあがる
北風は南に向う。。。
心は行く雲。。。
(何の記事も思いつかないので昔のホームページから。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和

2019年05月01日 21時22分33秒 | 「詩情」
暗き闇が支配する
深夜の闇に月はのぼる
雲がひと時月を隠すが
闇は月を隠せない
しかし繊弱き細い月は
いまだ闇を照らすことはできない
しかしその月の明かりは
希望である
繊弱き希望の月は徐々に
希望に向けてのぼる
赤き月は登るにつれて
白き月暁に照らされて
白き月は闇を葬ることを誘う
そして闇が消えた時
白き月は自らを隠す
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年 4月30日(火)「明日の朝は」

2019年04月30日 20時42分56秒 | 「詩情」
今夜寝て、明日の朝起きれば同じ生活が待っている。。。。
明日になって何が変わるのか
そういえば消費税10%が待っている
負担増の健康保険料どうしよう
明日、同じ朝がまたやってくるだけなら御の字だ
良くなる希望や根拠はない
明日から悪くなるなら
夜が明けないでほしい
            (ツイッターより)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年12月24日(月)「サンタでなくて・・・・」

2018年12月24日 09時25分37秒 | 「詩情」
夜空を見上げてごらん
そこにはサンタではなくて
君のことを好きな人が見つめてくれている

すやすやと夢を見てごらん
そこにはサンタではなくて
君のことを好きな人が現れるから

そして明日を見てごらん
そこにはサンタのプレゼントではなくて
君のことを好きな人が笑顔で立っているから

見上げてごらん
      見てごらん
そこにはサンタでなくて・・・・
           (2010年12月24日)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年12月22日(土)「木枯らしのつむじ風」

2018年12月22日 20時38分59秒 | 「詩情」
木枯らしの吹く公園のベンチに座っていた
いつもなら子供を連れたお母さんたちや
日向を楽しむおばあちゃんが
のんびりとした時間を楽しんでいる時間なのに
なぜか僕一人だけがベンチに座っていた
足元には木枯らしが吹き付けていた
一枚の枯葉が小さなつむじ風に乗っていた
クルクル。。。クルクル。。。。
いつもなら一瞬にして消えてしまうつむじ風なのに
いつまでも僕の足元を回っていた
気が付くと、少し大きいつむじ風
大きくてどこか優しいつむじ風
大きくて力強いつむじ風が。。。
僕の周りを回っていた
僕は楽しくなって立ち上がり
真似をして少しくるくると回ってみた
クルクル。。。クルクル。。。。
僕は右足のつま先だけで回れるようになっていた
僕は楽しくて楽しくて。。。。
「こんにちは」、「こんにちは」。。。
「こんにちは」、「こんにちは」。。。
いつの間にか4人の家族と一緒に
クルクルクルクル回っていた
「こんにちは。。。!」
僕も弾む声で答えた
「ハハハ・・・・こんにちは」
「こんにちは。。。。」
僕はその家族と楽しく回りながら挨拶をし続けた
どのくらい時間がたったのだろう
4人の家族はいきなり高く舞い上がった
僕も必死で舞い上がった
空を1週したとき
「あなたは来てはいけないよ」と言われた
そう言い残してつむじ風たちは
高い空の上に舞い上がっていく
気がつくと僕はまた。。。。
公園のベンチに座っていた
すごく寂しかった。。。
空を見上げて涙が出た
そのとき。。。。。
高い空の上からかわいい声が
「おじさん、もうすぐだよ」
「もうすぐ春の家族がやってくるよぉ。。。」
           (旧ホームページより)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年 6月29日(金)「現実と心」

2018年06月29日 21時39分40秒 | 「詩情」
現実世界から降り注ぐ粒子
心が焼きついてしまうようだね
だからその瞬間の喜怒哀楽がある
でも、その粒子をフィルターに通してみよう
心が焼きつかないように
現実に対して感情的にならないために
そうしたら喜怒哀楽は
詩にもなるでしょう
悲しみの中に美しさも見えるかもしれない
怒りの中にも許しを見つけるかもしれない
楽に溺れない自分への諌めを持つかも
時には喜びを悲しみにしてしまうかもしれないけど。。。
そうすれば現実と思っていたものが
まったく違ったものだったことに気づくかも
そしたらその冷静な心で
喜怒哀楽をもう一度持とう
人をそして人の世を見よう
素直に感情という色眼鏡をつけないで
それがほんとの自分にとっての現実
         (旧ホームページより)
人は喜劇を演じる
多くの人が喜劇を演じるようになり
政治家や知識人なども喜劇を演じるようなり
国民はわけもわからぬままにその喜劇を観る
しかし喜劇を観ているにもかかわらず
悲しい涙があふれてくるね
その悲しい涙が本物だよ
実はその喜劇は悲劇なんだ
笑ってみていてはいけないよ
変な笑顔だよ
         (ツイッターより追記)
変な笑顔だよ
その笑顔は
人は素敵な笑顔をしているつもりでも
嘘やごまかしそして人を嘲ったり
その笑顔は変だよ
笑顔には心がそのまま出るよね
真面目な顔もそう
目が泳いでおるよ
真面目なのに変な笑顔が出てる
言葉や文章もそうだね
それも顔なんだよ
不特定多数の中で
利害関係のない中で
笑顔が
         (ツイッターより追記)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年12月12日(火)「カミ」

2017年12月12日 17時04分54秒 | 「詩情」
海は荒れ
空は黒い雲が渦を巻く
大きな白波が
打ち寄せる大岩に
老人が二人座っていた
一人は目を落とし
一人は見上げている
次の大きな波で消えていった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年12月10日(日)「月はまた満ちる」

2017年12月10日 20時30分35秒 | 「詩情」
人々の思いで満ち溢れてまん丸となったとき
月は池に落ちる
真ん丸くなった人々の思いを
池に浮かばせる
そしてまた月は夜空を渡ってゆく
肉体から離れて
一つの思いとなったとき
池に浮かぶ幾千万の月の上を
幾百万の思いの中へ帰ってゆく
喜びのさなかに、安らぎの中へ
そして一夜のうちに消えるのである

(ブログから抜粋)銀色夏生さんの「月の落ちる池」の感想的詩情。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年11月 5日(日)「西日と申します」

2017年11月05日 22時23分43秒 | 「詩情」
西日がきつくなってくる季節。
だんだんと部屋の奥にも西日が差すようになりました。
西日は暗いですね。。。。
だいぶ以前に書いたものです。また公園でも散歩してみようっと・・・・

西日と申します。。。
公園の横を通り過ぎようとした
車はもちろん、行き交う人々も
忙しそうに通り過ぎていく
もう日もだいぶ西に傾いていた
のんきな僕は染まった桜の葉を見ていた
黄色やオレンジ、紅に染まった葉は
風もない中に揺れもせずに染まっていた
何気なくそんな桜の葉の色につられた
公園の中のいくつかのベンチ
その中の一つだけのベンチが輝くようであった
そんな輝きにまたつられていった
「やぁ。。。」
輝く中に見えなかったのか
老人が言葉をかけてきた
老人とはいえ、帽子を取って挨拶をするなど
古風な老人である
挨拶をし終わると音もなく座った
「どうも。。。。」
僕は老人につられて隣に座った
老人は日向の臭いがした
でも、それは夏の日向の臭いではなかった
枯葉に降りそそぐ日向の臭いだ
「きれいですなぁ。。。。」
「はぁ。。。」
「どうですかぁ。。。?」
「はぁ。。。」
「私色にして見ました」
「はぁ。。。。?」
答えながら目線を上げたら
公園全体が秋色に染まっていた
紅葉した桜の葉が輝いていた
「私の似合う色だと思いませんか!?」
「はぁ。。。。」
横を見ると老人は笑顔であった
その笑顔も秋色。。。。
するとすうっと立ち上がり
「私はそろそろ。。。。」
「申し遅れましたが西日と申します」
また古風に帽子を取って挨拶をした
「はぁ。。。。」
老人の座っていたベンチは暖かかった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年 3月29日(水)「桜の精」

2017年03月29日 13時07分49秒 | 「詩情」
いつもの駅に電車から降りた。
いつもと変わらない自動改札機に定期券を入れて改札を出た。
いつものように車が走り、多くの自転車が入り乱れて走っていた。
横断歩道を渡りいつもの道を家に向かった。
そのとき春の空にあなたの声がして僕ははっとした。
はっとした僕はゆっくりと小走りに走り始めた。
あなたの声は先に行き僕はその声に胸が高まった。
朝のうちの雨は上がり薄日が射した春の空だった。
僕の小走りの足の向かう場所は僕は知っていた。
あなたがいる場所は僕は知っていた。
春の空のあなたの声は今年も美しかった。
やっとたどり着くと公園の桜がぱっと開いた。
そしてあなたは桜の木下にたたずんでいた。
こくんとうなずいたあなたは高く舞い上がり春の空に消えた。
春の精。。。。僕は桜の木を見上げていた。

【2010年3月29日 より】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

gooお題「桜は開花しましたか?

2017年03月24日 18時29分34秒 | 「詩情」
一輪咲きそうでしたが北風が寒い。。。。。
宵の桜の幻想。。。。
2008年に書いたものがホームページから出てきましたので採録

もう何年前だろ。。。
小さな川を渡った次の駅に
僕は誘われるように
降り立った
どうも不思議なのである
いつもの通勤電車の車窓に
桜の季節になると
ピンクの桜が満開になる
線路から五百メートルぐらいだろうか
小さな川のほとりにその桜は咲いている
しかし。。。。
朝の通勤には見えないのである
きまって宵から夜にその桜は見える
ぼうっと浮かぶようにその桜の木は立っていた
その日も桜が満開だった
暮れる宵の空には
春宵月
オレンジ色の欠け行く月が
ぼうっと低く浮かんでいた
小さな川を渡った次の駅。。。
降り立つと宵の暖かな空気が
僕を包み込んだ
僕はひきつけられるように商店街を抜け
小さな川を探してゆらゆらと歩いた
まだ宵というのに人通りが少ない
すれ違う人の顔が見えない
うつむいているのか。。。。
ぼうっと影のように見えない
やがて小さな川のほとりに
その桜は大きな桜だった
もう夕闇になり
桜は霞むように立っていた
一枚そして一枚と
花びらが散り始めた
僕は見上げた
春の風は心地よい
春の風は花びらを落とす
僕は一瞬めまいを感じた
花びらはさらさらと降る
「こんばんわ」
「いらしてくださったのですね♪」
僕は驚いて後ろを振り向いた
そこには透き通るような女性が
僕を笑みを浮かべて見ていた
「こんばんは。。。。」
白いワンピースがゆらゆらと
それは桜色に染まりつつあった
くるくると舞う
くるくると花びらも舞う
「ハハハハ・・・・」
春月夜に声が響いた
僕は周りを見つめた
そこは小さなお墓が
孤独に立つ墓地だった
僕は春月夜を見上げる
くるくると花びらは舞っていた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新前の桜の精

2017年03月19日 22時08分38秒 | 「詩情」
夜半からの雨風がやんだら
空からさっと日の光が降りそそいだ
きらきらと七色の光は
桜の木にも降りそそいだ
あまりにもきれいなので出窓から眺めた
すると七色の光が集まって
3センチほどの桜の精があられた
蜂のような羽をパタパタと
枝の周りをゆらゆら飛んでいた
おやと思いながら外に出てながめることにした
桜の精は桜のつぼみに近づくと
「えいっ!」と、スティックを振り下ろした
つぼみは開かない。。。。
「開きませんなぁ。。。」思わず声をかけてしまった
桜の精はびっくりしたように振り向き
頭をポリポリと掻いて「あハハハ。。。。。」と
そして大きく息を吸い込んで「えいっ!」
「だめですなぁ。。。。」という言葉が終わらないうち
桜の花がスローモーションのように
1輪咲いた
「ほう、たいしたものですなぁ。。。」
桜の精はにこっと笑い鼻の横をかいた
それから新前桜の精はそそくさと
10輪ほどのつぼみを開かせ
また七色の光に消えていった
「ほう。。。。」しばらく桜の木下で
心の中でパチパチ手をたたいた
              (旧ホームページより)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年 2月15日2(水)「白い月」

2017年02月15日 19時37分19秒 | 「詩情」
夜が明けようとする街を歩いていた
商店のシャッターは閉じられ
歩道は夜の世界にけがされたままに
無残に汚れていた
静まりかえった静寂は
空気をも微動だにしない
歩き移動する僕の肉体は
微動だにしない空気の中を
まるで細胞一つひとつがネオンサインのように
空気の一粒の上を移動しているようだった
僕が風なのか。。。。。
信号の赤の光だけが暖かかった
白いワンピース姿のあなたが
横断歩道の向かいにいた
何でこんな季節にワンピース。。。。?
青白い顔のあなたはふんわりと立つ
あなたも風のよう
ふと信号の変化を見上げたら
あなたもうそこにはいなかった
僕はとぼとぼと歩きはじめた
すると、100メートルほど先の電信柱に
あなたは寄りかかるように立ち笑う
声は聞こえないが「あハハハ。。。。」という笑い声は
僕の頭の中にやさしく響いた
「あハハハ。。。。。」「あハハハ。。。。。」
白いワンピースの裾をかすかになびかせながら
ビルの陰や看板の横に
あなたはたたずむ
僕の心を翻弄するのは誰なんだ。。。。
白みはじめた空には白い月が冷たく昇っていた
「あハハハ。。。。」「あハハハ。。。。」
僕は白い月に吸い込まれた
そして夜がすっかり明けたとき
僕は白い月とともに消えた。。。。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年 4月 7日(月)「波紋」

2014年04月07日 09時51分44秒 | 「詩情」
ひとつの流れ星の孤独
一つひとつの孤独が
なぜか波紋を広げて
波紋は重なり合う

思惟は言葉の波紋となって広がる
思惟そのもの
言葉そのものは孤独である
それが波紋となれば
誰かの波紋と重なる

それでいいじゃないか。。。
波紋として広がってしまえば
それは僕だけのものではなくなる
誰の波紋と重なるかはわからない
そしてまた僕は孤独となる
でもまたその孤独が
波紋を広げるだろう


(ツイッターより)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする