水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

スビン・オフ小説 あんたはすごい! (第ニ百五十七回)

2011年03月10日 00時00分00秒 | #小説

 あんたはすごい!    水本爽涼
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第ニ百五十七
『霊のお話は、ひとまずそれくらいにして、大玉様に私が聞いたお話を霊界の決めで許される範囲でお話ししましょう…』
「ええ、是非、お願いします」
『実は小菅(こすが)さんの今後なんですが…』
「ええ、総理に今後、なにか?」
『いや、そうじゃないんです。これもプロジェクトと云えなくもないのですが…』
「詳しくお願いします」
『では…。これは地球語や変動固定相場制の話に比べれば、随分と小さい規模の話なのですが…』
「それは別に構いませんが…」
『そうですか。それじゃ、続けます。実は、現在の防衛省を保安省に機構改革するものです』
「ええっ~!!」
『ある意味、海上自衛隊と海上保安庁は似通(かよ)っていると思われませんか?』
「はあ、それはまあ…。ある意味、ダブルキャストですよね。いつやら海賊船対策では、どちらを派遣するかでモメたことがありましたね」
『ええ、そうなんですよ。ですから、海上自衛隊を組織改変して海上保安庁に統合、一本化します。陸上自衛隊は陸上保安庁、航空自衛隊は航空保安庁と改変し、三保安庁を掌握する形で保安省を設置するというもです』
「ど偉い話ですね。はたして、そう上手くいきますかねえ~」
 いくらお告げでも…と、私はこの話が俄(にわ)かに信じられなかった。


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