女房が、中国人は優しいねと言った。
中国残留孤児の記事を読んだらしい。
そうだよ、と私は応じた。
彼らは実に寛容だよ。
日中戦争で、日本は中国本土で極悪非道を繰り返した。
父の話を子供の時何度も聞かされそう感じた。
父も自らの非道を恥じていた。
上司の命令とは言え、よくあんなことが出来たものだと。
それでも中国は日本を許した。
残留孤児も育て上げた。
実に寛容な民族であるのは儒教の教えか。
私は中国人を尊敬する。
しかし、中国共産党政権は尊敬に値しない。
新型コロナウイルスの発生元は武漢ではないと宣伝している。
国民の多くが同じことを言うのは共産党政権を怖れるから。
そんな中でも心ある中国人は武漢の真実を投稿する。
中国人と中国共産党政権を同列に観てはいけない。
胡錦涛は民主化の道を探ろうとした。
その後を継いだ習近平はその路線を逆走しだした。
それでも、中国人は賢い。
長い歴史の中で現実を直視し、わが身の安全を守る術を鍛えた。
あるべき道が何で、何時かはその方向に舵を取る。
けれども、彼らは確実になるまでじっと待つ忍耐も併せ持つ。
習近平失脚の時を、慌てずに待っている。