サッカーでのこと。
昨日、今日とサッカーの練習をした。
最後にやる試合形式の練習で、二日とも2年生以下の審判をした。
試合中に集中力が続かない子がいる。
練習中にも時々ボーとしていて聞いていないことが多い。
だからどうしても他の子に比べると成長が遅い。
その子に、先週の練習時、二つのヒントを与えた。
1対1でドリブルで攻められると一目散に後ろ向きに走ってゴールを守ろうとする。
本能的な対応としては間違いではない。
『後ろ向きにゴールに向かう時、相手が見えていますか。』
首をひねってから、「見えていないかな・・・」
『後ろ向きに走っている間、相手の子は何でもできるね。』
「うん。」
『どうしたら良いだろう?』
「うーん・・・」
『コーチが相手の子だったら後ろ向いているときにシュートをするよ。』
「・・・」
『あなたが攻めているとして、相手の子にどうされたら一番困る?』
「邪魔されること。」
『そうだよ!邪魔されると困るよね。だったらどうする?』
「むかっていく。」
『いいね!じゃあ次の時はむかっていってごらん。』
ああそうか、という顔をして微笑んだ。
『守るときだけじゃなく、攻める時も同じだよ。向かってこられるのが一番怖いんだ。』
昨日はそれを実践し、2点得点した。
多分、複数得点したのは初めてのことだ。
今朝お母さんに聞いてみたら、試合直後に報告に来たという。
そして、今日の試合の時も積極的に相手に向かうようになった。
自信を持つと突然変わる。
子供の成長は実に速い。