サッカー練習でのことです。
小学校2年生から3年生位まではなかなか大変です。
自分のことが一番ですので相手を受け容れられないことが多い。
言葉による暴力が相手にどれだけダメージを与えるかもわからない。
ちょっとしたことが大げんかに発展します。
取っ組み合いの殴り合いになりました。
どんな場合でも暴力は許しません。
二人を離してそれぞれの言い分を聞きます。
最初は興奮していますから相手をののしるだけです。
一方は泣いて居ますが戦闘態勢は整えています。
私が間に入らないと蹴ったり殴ろうとします。
喧嘩は両成敗ですが、それぞれの言い分は聴きます。
少し落ち着いてきても、お互い相手を非難し合います。
そこで全員を呼び集めました。
二人を両脇に抱え、円座です。
「君たちはサッカーに来ているのだよね」と切り出す。
「サッカーはどんなスポーツですか」と質問する。
するとこの学年は面白い回答が帰ってきます。
客観的な回答が出来るはずはありません。
それでもこの雰囲気を考えてか「協力」「仲良く」そんな回答も出ます。
当事者二人は押し黙ったままです。
「サッカーは一人で出来ますか」と質問すると、
「できな~い」
「そうだよね、サッカーはチームで点を取り合うゲームですね。
君たちのチームには誰がいるのですか、誰が仲間ですか」
そんなことを話し始めるとみんな答えは分かっているのです。
けれどもこの学年の子供たちは自分が第一ですからそれぞれが勝手に発言。
収拾がつかなくなる。
今日は3年生以下13人が居たのでついに出しました。
「静かにしろー、もうしゃべるな!!」大声を出してしまいました。
一瞬静かになる、けれどもすぐにしゃべりだす。
今度は口に指をかざし、一人づつの目を見る。
それに気づいた子からおしゃべりを止め、今度は静かになりました。
「チームの仲間が喧嘩していたら、サッカーの試合が出来ますか」
勿論、再び自分の意見をそれぞれが大声で発言します。
これが自然なこの学年の反応です。
今度はクラスのように一人ずつ指名しながら回答を要求します。
おしゃべりな子とそうでない子ははっきりします。
人の意見を聞かないで、勝手に発言する子。
静かに聞いている子。
一番困るのは、こんな時でもいてずらをしている子です。
もう限界です。
二人にお互いに謝るように仕向けます。
今日は何とか