僅か数%人間が世界の富の半分を所有する世界。
現在、富のほとんどは通貨として存在する。
金本位制の世の中では金が通貨の価値を保障していた。
しかし、経済活動の進展と共に基軸通貨そのものが富の象徴となった。
通貨とは、実は印刷された単なる紙に他ならない。
米ドル・ユーロ・日本円。
そして、次に中国元が基軸通貨として名乗りを上げている。
その中国元は紙を廃止し電子通貨に置き換えるという挑戦を始めている。
遂に通貨は実態のないものに変身してしまおうとしている。
そしてある日、実態の無い電子通貨は、同時消滅する。
大混乱の末、人は・・・