瞼裏に女性の顔が次々に現れる現象が途切れている。
一年ほど前には毎日のように現れた。
夜寝る前、ベッドに入り布団を被り眼を閉じる。
すると、瞼裏に黒と僅かに明るい部分が見える。
明るい部分は白くなりもやもやと混じり合う。
そしてそれを凝視していると突然現れる女性の顔。
かつてはそこに女性が現れ、消えると次の女性が現れた。
いずれも美女である。
この美女は長くても10秒と留まることは無い。
2、3秒留まれば良いほうで、時には1秒の時もある。
その美女軍団が、いやその美女が三日ほど前に現れた。
久し振りで嬉しかったがその日も数秒で消えてしまった。
しかも、たった一度。
しかし、私の印象に残ったのはその美しさ。
今までに見た女性の中で間違いなく一番美しかった。
非の打ち所の無い美女とはこのこと、と即座に思った。
これは私の無意識中に思い描いている美女なのだろうか。
それとも何らかの現象として現れただけのものだろうか。
かのモナリザよりも数段美しい美女。
この美女の基準は私の内包的に思い描いている美なのだろうか。
その顔を思い出そうとしても言葉では言い表せない。
もし、私が無類の画家であればそれを書き写す事もできるだろうが。
記憶の中にでも描き残せないものだろうか。
あたかもパソコンの画面をプリントスクリーンするように。
そう思いながらその美女を思い起こそうとする。
しかし、そうすればするほど記憶は曖昧になり消えてしまった。
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