執行草舟の本に、「餓鬼道」って言葉が出てきた。
調べると、地獄の六道 こちら の一つ。餓鬼道とか畜生道を輪廻して、、って考えのよう。
餓鬼ってのは飢えと乾きが止まらずに常に食べ続け飲み続けちゃうって鬼。要するに食欲、欲望、強欲、物質主義の象徴だろう。
子どものことを「ガキ」というのは、この精神性のなく自制心がない餓鬼をイメージしてのこと。
ChatGPTによれば:
ー 江戸時代以降、「餓鬼」が転じて「欲深く手に負えない子ども」を意味するようになりました。
ー 特に、行儀が悪い、わがままな子どもを軽蔑的に呼ぶ表現として使われました。
ということらしい。
子どものガキのみならず、強欲な人間は餓鬼。ゼニカネ、儲け、売上のことばかり考える俗物、、、
餓鬼道に堕ちた人間を「我利我利亡者」という。
令和日本に多く見られる。そしてもちろん、我々の中にも常にこういう「餓鬼」は巣食っている。心中の「餓鬼」(欲に負ける弱い心)をどう育て、どう表現するかが、品性であり、人間的成長なのでしょう。
餓鬼道、没義道(もぎどう)、畜生道、、、、 ほとんど同じような概念を差す。
没義道は地獄の六道には入っていないが、正義とか秩序とか裁判の仕事をしていると、「あんな没義道は許してはおけぬ」と思うこともしばしば。
現代の欲望肯定資本主義社会に住んでいる我々は、ちょっと心を許すと、餓鬼道、没義道、畜生道に堕す。
人間の美しさ、動物とは違う人間らしさ、(西洋的には)人間のみに与えられているとされる魂とは何だろう。
常にそんな問いを心の片隅に置いておくのもいい。こういう問いを持たぬ者は、大人であっても「ガキ」なのだろう。
ガキの我利我利亡者から卒業しましょう!