川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

『ANAのカイゼン』 川原洋一

2025年02月17日 | 経営・インテグリティ・エンゲージメント
広島空港で帰京前に仕入れた本。

カイゼンってインテグリティなので、私の専門分野。

製造業以外にもカイゼン。その成功例をANAで。

備忘のためいくつか取り急ぎ:

■ カイゼン(ANAではKAIZEN)は、「現状に満足せず、今よりもっと良くし続けること」
 
 ⇔ 改善:悪い部分を良くすること

■ 大事なのは、気づく力。

 「気づく力」と「カイゼンする力」が車の両輪。双翼のエンジン。

■ トヨタの三現主義

  1.  現地
  2.  現物
  3.  現実
■ ディズニーでは「赤ん坊がハイハイしても汚れない程度」にきれいに掃除する

 ANAでも、整備工場をピカピカにする。そうすると、透明な油が垂れていても直ぐにわかる

■ 棚の書類を見やすいように、斜めに陳列




■ 固定観念の『魚の煮付け』がいい。

 ある女性が、魚の煮付けを作るのに、尻尾を切っていた。
 理由を問われて、「母に教わったから」。
 母に理由を訊いたら「祖母に教わったから」。
 祖母に理由を訊いたら「鍋が小さかったから」。

 3世代にわたり、特に意味ない理由を、踏襲していた。
 「ひっかかったら、立ち止まる」ことの重要性を知らしめるエピソード。

■ ヒヤリハットをテキストマイニングで一般化するの、いいですね

■ ボーイング社の調べによれば、飛行機の全損事故の8割は、ヒューマンエラーに起因する

■ 我々は家族の名前すら呼び間違える。
 人間の能力なんて、そんなチョボチョボ。

■ ANAではヒューマンエラーを責めることは絶対にしません。

■ 2009年3月11日、ANAは日経新聞で宣言した:

 全日空は、パイロット…整備士などによる避けられないヒューマンエラーがあった場合、処分の対象としないように社内規定を変更する

 たまたま、東日本大震災のちょうど2年前

■ 隠さないこと。正直であること。これはプロとして最も重要な資質だ


いい本でした❗️


 
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