川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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文七元結

2024年11月04日 | 落語
文七元結。ぶんしちもっとい。

左官屋の長兵衛が、娘のお久が女郎になるのから救うための五十両を、通りすがりの身投げしようとする文七にあげちゃう、って人情噺。落語や歌舞伎にもなる。

長兵衛は、娘が女郎になりさがるリスクを知りつつも、眼の前の文七の身投げを、見捨てることができなかった。

かくすればかくなるものと知りながら
 やむにやまれぬ大和魂

吉田松陰の句にそっくりな精神。江戸っ子の、咄嗟の、惻隠の情。意地っ張り。

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私が家庭連合案件を引き受けたのも、この「文七元結」だなと合点した。

家庭連合案件を引き受けたら、一生、「アイツは統一教会の味方をした」ってレッテルを貼られるだろう。

それくらいは覚悟していた。

けれど、眼の前で、誰にも弁護されなくて困っている団体を、放っておけなかった。

文七に五十両を渡しちゃった長兵衛の心意気が、今の私にはよく分かる。
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