狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

美しく咲く花もいつか散り逝くもの。それならこの一夜をもっと熱く愛したい。

2018年11月02日 19時55分10秒 | 知人、友人に関する日記





 本日11月2日は、石井・ランシング協定が成立した日で、チャールズ・ヴァン・ドーンが米議会下院立法管理小委員会においてクイズショー『トウェンティーワン(英語版)』でのやらせを認めた日で、TBSの報道・情報番組『サンデーモーニング』で石原慎太郎東京都知事(当時)の韓国併合に関する発言を最後の部分を聞き取りづらくして真逆の意味のテロップを付けて正反対の表現に改変して放送して当時の東京都知事の発言を真逆に捏造して批判した日です。

 本日の倉敷は晴れでありましたよ。
 最高気温は十八度。最低気温は七度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。





 若い嬢の命を取る事も真つ白な張の有る体を目茶目茶にする事でも平気な顔でやつてのける力を持つた刀でさえ錦の袋に入った大店の御娘子と云うなよやかな袋に包まれて末喜の様な心もその厚い地布の影には潜んで何十年の昔から死に変り生き変わりした美くしい男女の夢から生れた様な艶やかさばかりを輝かせて育つた我が友で或る女の名は其の美しさに似ず勇ましい名である。
 友の心の底にちらつと怪しい光りもののあるのを私は見附けた。
 其の光りものの大きくなつた時に起る事も私は想像する事が出来た。
 友の心の中に棲む光りものの細やかに物凄い煌めきを見るにつけて天が人に与えるものについて考えさせられた。
 友の心に住む光りものの広がる毎に其の美くしさは増して昔から御話にある様な美くしさと氣持を持つて居るのを知つたのは私きりではなかった。
 粋な模様の裾長い着物に好きでかつら下地にばかり結つて居た様子は其の御白粉気のない透き通るほどの白さと重そうに好い髪とで同じ学級の者がこぞつて附文をする程の美くしさをもつて居た。

 或る時、自分の名が勇ましい名であることに笑つて「私は大好き。好いよね……」と云つていた。
 「女は柔しい名の方がどれだけよいか……。名のあまり凄い女は嫌がられるもの……」と彼女の母親は云つた。
 「そう。咲くかと思えば直に萎んで散つてしまう花。直に年寄りになる様な御花なんて名が良いのでしやうか? でも私は自分の名が好きなんだもの。龍があの黒雲に乗つて口を刮と開いて火を吹く所なんかは堪らなく良いけども、まあ只の蛇が真つ青に鱗を光らして口から赤い舌をぺろりぺろりと出す事なんかも私は大好き。好いよね……」
 其の凄く光る瞳を憧れる様に見はつて友は斯う云つて母親が顔色を青くしたのを真つ黒な瞳の隅から見て居た。
 細工ものの箱に役者の絵葉書に講談本のある筈の室には、壁いつぱいに地獄の絵が貼りつけてあり畳の上には古い虫ばんだ黄表紙だの美くしく顎が尖つた男達が睦む本が散らばつて真つ赫に塗つた箱の中には勝れた羽色を持つた蝶が針に刺されて入つて居た。
 そんな事も母親に何とはなしに涙ぐませるには十分な事だつた。

 友は家業を手伝つていたが、仕事を教わる際には気儘に教わつて居たけれども教える任にあたつた者は友人の冷たい美くしさに自分の氣の狂うのを畏れて成る丈は避けて居た。
 友は男が鉛筆を握つて居る自分の横顔を見つめてぼ~つとと顔を赫くしたり小さな溜息を吐いたりして居るのを見ては、其れが面白さに分るものをわざと間違えて癇癪を起したふりをして弱い男のおどおどしてただ情けなそうに俯く様子を見ては満足の薄笑いをして自分の部屋に入るのが常だつた。惡い奴である。

 今も彼女の氷のやうな美貌と共に恐ろしくも冷たくも美しい内面と煌びやかな才が頭に浮かぶ。
 でももう彼女は居ない。
 彼女は恐らく笑いながら此の世界から去つていつた。
 全ての人を嘲笑いながら彼岸へと旅立つてしまつた。
 あいつは莫迦だ。底なしの莫迦だ。
 でももう居ない。
 だからあいつに直接文句も言えない。


 その事は私をとてもとても寂しい氣持ちにさせてしまうのだ。






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計算されたリスクを取れ。それは軽率な猪突猛進とはまったく違うのだ。

2018年11月02日 18時36分20秒 | その他の日記





 以下の文は、AFP通信のグローバル・ニュースディレクターのMichèle Léridonが書いたコラムより転載したものです。





 9月23日 AFP

 シリアやイラク、アフリカでジャーナリストが誘拐、殺害され、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」とその分派によるプロパガンダのためのおぞましい動画が公開されるなか、私たちAFPも編集倫理の原則を再確認する必要に迫られている。
 私たちに突き付けられた課題は、報道する義務と、記者たちの安全を担保することのバランスをどう取るか。
 さらには暴力のプロパガンダに利用されないように、そして犠牲になった人の威厳も守りながら、過激派が公開する写真や動画をどこまで報じるかという問題だ。
 このコラムでは、ここ数か月の間に起きた出来事が、AFPのような国際通信社の業務環境をどのように変えたかと、それに私たちがどのように応じたかを記す。

 ■遠隔地からの紛争報道

 シリアでは現在、AFPは首都ダマスカス(Damascus)に支局を持つ唯一の国際通信社だ。
 シリア人のジャーナリストたちが常駐しており、隣国レバノンの首都ベイルート(Beirut)から政府軍が支配している地域に記者を送ることもある。
 反体制勢力の戦況についても、地元の記者から情報を得たり写真や動画を送ってもらったりしている。

 ただ昨年の8月以来、私たちは、反体制派が支配している地域に記者を送ることはやめた。
 危険すぎるためだ。
 外国のジャーナリストがそうした無法地帯に飛び込めば、誘拐や殺害されるリスクが高い。
 AFPに定期的に動画などを提供していた米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー(James Foley)氏が8月に、ISに殺害されたような悲劇が起こり得るのだ。
 反体制派が支配する地域では、外国人ジャーナリストはもはや地元住民の苦しみを外部に伝える目撃者としては歓迎されておらず、攻撃のターゲット、あるいは身代金のための「商品」として見られている。

 そのため、AFPはフリーのジャーナリストが、私たちが足を踏み入れない地域で取材してきた素材を受けつけないことにした。
 これは明確な決定であり、周知するためにもここで念を押しておきたい。
 フリーの記者がシリアに行って取材してきた情報も写真も映像も、私たちは使わない。


 フリーランスはシリア内戦で大きな犠牲を払ってきた。
 大きすぎる犠牲だ。
 そのようなリスクを背負おうとする彼らの背中を、私たちは押したくはない。

 紛争地帯では大抵の場合、ジャーナリストが取材でき休息も取れるような、比較的安全な場所がいくつかあるものだ。
 だが現在のシリアで反体制派が支配している地域には、そんな場所は1つもない。

 一方、イラクやウクライナ、パレスチナ自治区ガザ、中央アフリカ共和国など他の紛争地帯には、経験ある記者を多く送り、フリーランスとも契約している。
 報道機関として、紛争を伝えないわけにはいかないが、記者たちの安全には万全を期している。
 第1に、戦場での取材について訓練を受けたジャーナリストを送ること。
 第2に、ヘルメットから防弾ベストまで、完全な防護装備を提供すること。
 現地取材の前と後での詳細なブリーフィングも欠かさない。

 ほかのメディアとの情報共有も不可欠だ。
 記者たちの安全が脅かされているときに、競争など関係ない。
 AFPは間もなく、情報共有を目的とした、戦場におけるジャーナリストの安全に関するブログを立ち上げる予定だ。
 ジャーナリストが拘束されたり銃撃されたりと、危険な目に遭ったら、このブログを警告を発する場として活用するつもりだ。
 安全対策のための情報をできるだけ多くの人たちと共有すれば、どんなことが危険を招きやすいのか、危険を回避するにはどうすればいいのかが見えてくるだろう。

 ■次々と公開される恐怖映像

 ISは私たちを恐怖に陥れるために、前例のないやり方でネットを駆使し、私たちに挑んできている。
 もはやISの支配地域に取材に入るのは不可能に近くなった。
 つまり、ISが公開するプロパガンダのための写真や動画だけが、私たちがあの地域で何が起きているかを知る唯一の情報源となったのだ。

 それらは残虐で非人道的で、斬首やはりつけ、集団虐殺など、見るに堪えないイメージばかりだ。
 中東と北アフリカのハブ拠点であるキプロスのニコシア(Nicosia)と、シリアの報道を率いるレバノン・ベイルート(Beirut)でそのような映像を分析する業務を担っているジャーナリストらは、大きな負担を強いられている。

 だが、それらの映像が情報を提供してくれるのも事実である。
 とくに人質が映っている動画は、生死の確認ができる。
 だから私たちは目をそらしてはいけない。
 それらを報じなければならないのだ。

 同時に、数々の編集倫理の問題も突きつけられることになる。
 人質が首を切断された動画を見たとき、最初に私たちが思うのは、ISのプロパガンダ戦略に手を貸さないためにも契約メディアに送るべきではないということだ。
 だがそのイメージに情報がある限り、私たち通信社にはそれを伝える責務がある。

 そのため、私たちはこうしたイメージを報じる際には、慎重に行っている。
 まず、その動画の情報源を特定し、どうやって入手したかを説明する。
 次に、プロパガンダのための暴力シーンは報じない。
 これが、先月から相次いで公開された人質の斬首場面をAFPが流さなかった理由だ。

 私たちはそれらの動画から取った何枚かの静止画像のみを公開した。
 そして、犠牲者の威厳を傷つけないような画像を選んだ。
 いずれの場合も、犠牲者の顔、「処刑者」の顔、次に殺害されることが決まっている人の顔のクローズアップを公開した。
 英国人の援助関係者デービッド・ヘインズ(David Haines)氏の場合は、彼の威厳を傷つけないような静止画像を見つけることが非常に難しかった。
 「処刑者」がヘインズ氏の首にずっと手をかけていたからだ。

 私たちはまた、殺害前の犠牲者の写真を探し、それも公開するように努力している。
 彼らの死に尊厳を与えるためだ。

 こうしたことは、すべての報道機関が直面している難題だ。
 同じフランスの主要紙やテレビ局と、この戦場ジャーナリズムの問題について話し合ったこともあるし、英BBC、ロイターやAP通信の意見を聞いたこともある。
 映像の存在を知っていながら報じないのは、現実を隠ぺいする行為になることは認識しているものの、あのような動画はいっさい公開しないという見解のメディアもある。

 ISの残虐性について「誰にも知らなかったとは言わせない」というのが、おぞましいプロパガンダ映像を公開する際に大半のメディアが引用する主張だ。

 殺害場面を編集なしにすべて公開し、人質がバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の中東政策を非難している場面まで流したメディアもある。
 だがAFPはそのように強制的に言わされている動画は公開しない。

 こうした問いに対して、完璧な正解はないだろう。
 だから私たちはできるだけ冷静に、そして彼らの罠にかからないように慎重でいようとしている。
 公開するかしないかの決断は、その動画がもつ情報の価値と背景を深く分析してから、ケースバイケースで決める。

 ISの動画はオンラインで多くの人が見ることができる。
 その事実も、報道機関が公開する、あるいはしないと決断する際の根拠になっている。
 AFPは、そうした動画を分析して編集することが自分たちの仕事だと思っている。
 それがジャーナリズムだ。

 もし私たちが、どこでも見られるからという理由ですべてをそのまま公開すれば、それは付加価値を与えていないということになる。
 自分たちがやるべき仕事をしていないのだ。

                      (c)AFP/Michèle Léridon





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『52Hzのラヴソング』

2018年11月02日 17時55分04秒 | 映画・ドラマに関する日記





 昨日の夜は、映画『52Hzのラヴソング』のDVDを観ていました。

 花屋で働く小心はバレンタインのかき入れ時で忙しい1日を過ごしていた。
 しかし、彼女自身には一緒に過ごす恋人がいない……。
 パン屋の職人である小安は、思いを寄せる蕾蕾にチョコレートを作る。
 しかし、蕾蕾には同棲中の彼氏がいる……。
 配達中に接触事故を起こした小心と小安は、バイクで一緒に両方の配達をすることにした……。
 同棲10年目になる蕾蕾と大河は、別れとプロポーズという正反対の思惑を抱えながらバレンタインの朝を迎えていた……。

 監督は、ウェイ・ダーション。
 出演者は、リン・ジョンユー、ジョン・ジェンイン、スミン、チェン・ミッフィー、リン・チンタイ、シンディ・チャオ、リー・チエンナ、チャン・ロンロン、アンダーソン・チェン、スン・ルイ、ファン・イーチェン、マー・ニエンシェン、イン・ウェイミン、ミンション、田中千絵、マイズ、シノ・リン、マー・ルーロン、ベイ・シャオラン、など。

 台湾のミュージカル映画であります。



 私達は、奇跡はそう簡単には起きるものではなく夢はそう簡単に実現するものではなく希望が叶えられることが珍しいことはよく知っています。
 自由に生きることは困難だし色々あるし。
 だからこそ物語の中ではちょっとした偶然や出会いで幸せになっていくお話を観てみたいと思うのかもしれません。
 或いは上手くいっていないカップルが幸せになるお話を観てみたいと思うのかもしれません。
 映画の中で夢を見てもらう。この映画はそのタイプの映画です。

 御都合主義と云えば御都合主義なのですが、滑らかにお話が進んでいくのであまり御都合主義を感じさせません。

 複数のカップルのお話がバレンタインデーで同時進行するお話であります。


 面白かったですよ。
 楽しめました。


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中傷は確固たる証拠や証人なしにはびこり、留まる所を知らないほどに広がる。

2018年11月02日 16時09分45秒 | その他の日記





 朝日新聞は社説でいわゆる徴用工問題に関して「多くの人々に暴力的な動員や過酷な労働を強いた史実を認めることに及び腰であってはならない」と述べていますが、多くの人に暴力的な動員や過酷な労働を強いた史実とは具体的には何を根拠にしているのですか?
 どのような事実で、多くの人に暴力的な動員や過酷な労働を強いたと述べるのですか?
 もしかして明確な事実や証拠も無しに述べているのではないですよね?
 もしそのような事実があるのならば、歴史の新事実です。
 朝日新聞は、明確な証拠を示すべきです。
 明確な証拠を示してそれが多くの人の検証を受けて事実であると認められたならばそれは朝日新聞の大スクープとなり朝日新聞は歴史に名を残しますよ?
 明確な事実や証拠も無しに述べているのではないですよね?
 明確な事実や証拠はあるのですよね?
 そうであるならば、さっさと証拠を示してください。

 もし、証拠も無しに述べているのならば、それは歴史を蔑ろにし歴史を無視し歴史を歪曲する行為です。
 そして証拠も無しに述べるのならば、それはガセネタとなります。
 ガセネタで人々を扇動する行為は情報機関として最悪の行為です。

 朝日新聞は、証拠があって述べているのですか?
 証拠があるのならばそれを示してください。
 朝日新聞は、証拠も無しに述べているのですか?
 証拠も無しに述べているのならばガセネタを意図的に拡散させている報道機関であるということになります。

 どちらなのですか?

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倉敷美観地区内の大原家別邸・有隣荘の『平成30年秋の有隣荘特別公開』は始まっておりますよ。

2018年11月02日 13時06分58秒 | 案内、告知、宣伝




 毎年、春と秋に大原家別邸・有隣荘(通称緑御殿)が公開されますが、今年の秋の公開は始まっています。

 今回は画家・三瀬夏之介さんの作品を展示しています。
 11月4日まで。
 会期中は無休です。
 時間は、10時から16時30分(入場は16時まで)。
 料金は、一般が1000円、大学生から小学生が500円。
 大原美術館とのパスポートチケットだと、一般1800円、学生が1000円となります。








 大原家別邸の有隣荘は、1928年(昭和3年)に大原孫三郎が病弱な妻の為に建設した建物です。
 設計は、大原美術館や中国銀行の設計を手がけた薬師寺主計と明治神宮や築地本願寺の造営で知られる伊藤忠太。
 内外装デザインは、児島虎次郎。
 庭園は、京都植冶の七代目小川治兵衞によるもの。
 緑色の瓦屋根が綺麗な建物です。
 1947年(昭和22年)には昭和天皇の宿泊所として使用されるなど大原家別邸の後は来賓館として使用されて多くの貴賓客をお迎えされていたそうです。

 よろしかったら覗いてみては如何でしょうか? 
 楽しめると思いますよ。



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