狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

人間に生まれ この煩悩に曇る目で無限を覗く楽しみを教えられ

2019年07月14日 22時18分48秒 | VSの日記




 本日7月14日は、安禄山らの蜂起で唐の皇帝・玄宗が楊貴妃を伴って都落ちした日で、桓武天皇の命を受けた坂上田村麻呂が蝦夷征討に出発した日で、パリの民衆がバスティーユ牢獄を襲撃・占領して政治犯を解放した日で、ルイ16世が憲法への忠誠を誓った日で、「ラ・マルセイエーズ」がフランスの国歌となった日で、米国東インド艦隊司令長官マシュー・ペリーが久里浜に上陸した日で、アルフレッド・ノーベルがダイナマイトを発表した日で、長崎奉行がキリシタン68人を捕えた日で、ビリー・ザ・キッドが保安官パット・ギャレットにより射殺された日で、中華民国で北洋軍閥同士の戦争が起こった日で、ドイツで国家社会主義ドイツ労働者党・ナチスを除く全政治政党が禁止された日で、イタリア共産党書記長パルミーロ・トリアッティが狙撃された日で、イラクでアラブ民族主義者らによるクーデターが起きて王政が打倒されて共和国が樹立された日で、内閣総理大臣の岸信介が池田勇人の自民党総裁就任祝賀会からの帰路に暴漢の襲撃を受けて重傷を負った日で、「世界知的所有権機関を設立する条約」がストックホルムで調印された日で、レフチェンコKGB少佐が米下院の秘密聴聞会で工作活動を暴露した日です。

 本日の倉敷は雨が降っていましたよ。
 最高気温は二十四度。最低気温は二十一度でありました。
 明日も予報では倉敷は曇りとなっております。



 昔、天竺に閼迦衛奴国といふ国があつて、其処の王を和奴々々王といふた。
 此王も此国の民も非常に書を愛する風があつたが、其国に一人の者があつて王の愛蔵書を誤つて燃やすといふ騒ぎが起つた。
 其罪でもつて此者は死刑に処せられたばかりで無く、次の世には粟散辺土の日本といふ嶋の吉備王国の山の奥深くで狐と生れ変つた。

 此の狐はぐうたらと怠け者でぼんやりと日々を過ごす浅ましい境涯であつた。
 然るに長い時をぐうたらと過ごしてうとうとと居眠りをしていた時、ふと夕方の一番星の光を見て悟る所があつて、狐の分際でぐうたらと過ごすといふのは罪の深い事だと気が付いた。

 其処で直様御寺へ駈けつけて、段段今迄の罪を懺悔した上で、どうか人間に生れたいと願ふた。
 七日七夜、縁の下でお通夜して今日満願といふ其夜に、小い阿弥陀様が狐の枕上に立たれて、一念発起の功徳に汝が願ひ叶へ得さすべし、信心怠りなく勤めよ、如是畜生発菩提心、善哉善哉と仰せられると見て夢は醒めた。

 狐は此お告に力を得て、さらば諸国の霊場を巡礼して、人間に生れたいといふ未来の大願を成就したい、と思ふて、処々経巡りながら終に四国へ渡つた。
 こゝには八十八箇所の霊場のある処で、一箇所参れば一年ぐうたらした罪が亡びる二箇所参れば二年ぐうたらした罪が亡びるやうにと、南無大師遍照金剛と吠えながら駈け廻つた。
 八十七箇所は落ち無く巡つて今一箇所といふ真際になつて気の緩んだものか、其御寺の門前ではたと倒れた。
 其れを如何にも残念と思ふた様子で喘ぎ/\頭を挙げて見ると、目の前に鼻の欠けた地蔵様が立つてござるので、其地蔵様に向いて、未来は必ず人間界に行かれるやう六道の辻へ目印の札を立てゝ下さいませ、此願ひが叶ひましたら、人間になつて後、屹度赤い唐縮緬の涎掛を上げます、といふお願をかけた。
 すると地蔵様が、汝の願ひ聞き届ける、大願成就、とおつしやつた。
 大願成就、と聞いて、狐は嬉しくてたまらないので、三度唸つてくる/\とまはつて死んでしまふた。

 やがて何処よりともなく八十八羽の鴉が集まつて来て狐の腹ともいはず顔ともいはず喰ひに喰ふ事は実に凄まじい有様であつたので、通りかゝりの旅僧が其れを気の毒に思ふて狐の屍を埋めてやつた。
 それを見て地蔵様が云はれるには、八十八羽の鴉は八十八年のぐうたらした罪の化身である、其れが狐の身を喰いに来たのであるから勝手に喰はせて置けば過去の罪は満足して消えて未来の障りが無くなるのであつた、それを埋めてやつたのは慈悲なやうであつて却て慈悲で無いのであるけれども、これも定業の尽きぬ故なら仕方が無い、これぢや次の世に人間に生れても煩悩と迷いとで一生困められるばかりで到底ろくたまな人間になる事は出来まい、とおつしやつた……。



 といふやうな、このやうな狐があつて、其れが生れ変つて私になつたのではあるまいか?
 其証拠には、私は煩悩と迷いに塗れてほとほと困つているのであります。


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ローマで新聞の検閲があったとしたら、我々は今日、ホラティウスやキケロの哲学的散文を持たなかったであろう。

2019年07月14日 20時14分38秒 | その他の日記




 ふ~ん。
 朝日新聞は、立憲民主党の参議院議員選挙の候補者から抗議を受けると、名誉棄損にあたるとは考えていないけれどもその人物の記載に関わる部分を削除するというわけなのですね。
 立憲民主党の参議院議員選挙の候補者から抗議を受けると、黙り込むというわけなのですね。
 名誉棄損にあたると考えていないのならば、削除しなければよいではないですか。
 何か都合の悪いことでもあるのですか?
 マスメディアは権力者の監視役と述べながら、抗議を受けただけで素直に従うのは如何なる料簡ですか?
 立憲民主党の参議院議員選挙の某候補者は共産主義者で極左集団と関わり合いがあって怖いからですか?
 本物の暴力を使う連中は怖いですもんね。
 でも恐ろしい相手であっても編集権は渡さない。それが報道機関の矜持のはずです。
 朝日新聞社はもはやそれが無くなったと考えてよいですか?

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心を空にして形も捨てて水のようになるんだ。水を割賦に注げば水は割賦となるし水を急須に注げば水は急須になる。水は流れる事も出来るし激しく打つ事も出来る。だから友よ。水のようになる事を心掛ける事だ。

2019年07月14日 20時02分14秒 | サッカーに関する日記






 昨日はJ2は第22節の日。
 我らがファジアーノ岡山は、アウェのタピック県総ひやごんスタジアムでFC琉球様と対戦でありました。
 試合結果は、2-0で勝利であります!!! うおっし!!!
 得点したのは、イ ヨンジェ選手(2得点)であります。
 イ ヨンジェ選手は早く20得点の大台をクリアすれば得点王が見えてきますよ。ふふふのふ。


 田中裕介選手は右のSBに入ったのかな?
 相手の特性に合わせたのかな? それとも?
 DFラインは組み合わせのバリエーションが増えそうですね。

 怪我をしていた選手達が帰ってきつつあるのでサブを含めた陣容が整ってきました。
 シーズンは半分を過ぎてここからどんどんハードになります。
 変化しながらチームの熟成を進めましょう。
 そして何とか上位陣に食らいついていきましょう。
 上位陣は混戦状態なので星の食い合いがあるはずです。
 粘り強く戦って上位を狙っていきましょう。

 次も楽しい試合が観たいです。
 期待していますよ。


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『ヴィンランド・サガ』第22巻/幸村 誠

2019年07月14日 19時53分51秒 | 漫画・ゲームに関する日記






 昨日の夜は、幸村 誠の漫画『ヴィンランド・サガ』の第22巻を読んでいました。

 北海最強の戦闘集団ヨーム戦士団は、空白となった団長の座を巡り二つの勢力が争っていた。
 ヨーム戦士団の4人の大隊長の一人で「ヨームの戦鬼」と呼ばれたトールズ・スノーレソンとヨーム戦士団の首領シグヴァルディの娘であるヘルガとの間に生まれたトルフィンも、有力な団長候補。
 ヨーム戦士団の幹部であるフローキと反フローキ派であるヴァグンはそれぞれにトルフィンの意思に関わりなくトルフィンを利用しようとし或いは旗頭にしようとしていた。
 その動きはデンマーク王国のクヌート王の思惑も絡んでいた。
 フローキの要請でヴァグン討伐に赴いていたトルケルは、ヴァグンが潜入していたヨーム戦士団のガルムに殺されたことを知って獲物を横取りされたことに激怒し、ヴァグン大隊を取り込んでフローキ打倒を目指す。
 エイナルとグズリーズとレイフはガルムに捕らわれてフローキの陣営に連れていかれた。

 トルフィンはエイナルとレイフの救出には成功するが、まだフローキの砦にグズリーズが残っている。
 トルフィンはグズリーズを救出する為に再びフローキの砦に侵入する。

 フローキの砦に侵入したトルフィンは……。


 『ヴィンランド・サーガ』の最新刊です。




 争いがなぜ無くならないのか戦争がなぜ無くならないのかを描きつつ、復讐の連鎖や争いを無くすことについて描いています。
 人間の負の部分・恨みや嫉妬や欲望や破壊衝動を明け透けに描いて無くならないとし、理想や誤解から戦争になることも描いて、それでもそこからどのように脱出するか、その困難さを描いています。

 このお話はヴァイキングの北米大陸の入植の歴史からどのような終結を迎えるのかある程度は分かるのですが、どのようにそこに向かっていくのか楽しみです。


 不戦を望み不殺を誓うトルフィンなのだけれども、「そんなことは知ったことではないよ」と殺し合いを望む者達が現れてトルフィンは戦争に巻き込まれていきます。
 話し合いをする気がない人達もいます。
 そして過去や血筋は無視できない。否、他者が無視しない。
 話しても躱しても逃げても殺し合いを望む者達は追いかけてきます。
 不戦を誓っても「そんなことは知らんもんね」と殺し合いを望む者は存在していて、殺し合いを楽しむ人間が存在していて、そのような者にどのように対峙するのか?
 何も決断しなければ自分が或いは親しい者が死ぬことになる……。

 ヨーム戦士団の内紛劇が大きく歪んでトルケルとヨーム戦士団との戦いとなる。
 この戦いに意味はないのだけれども、戦いは終わらない。
 話し合いが通用しない世界。
 その中で強い者と戦うことに至上の喜びを感じるガルムがトルフィンを付け狙い、殺し合いを楽しむトルケルが最前線にいる……。






 今巻も面白かったですよ。
 次巻が楽しみです。



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