舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2、全5作品「リオの男」「カトマンズの男」「相続人」「エースの中のエース」「アマゾンの男」観てきました。

2021-12-11 16:04:32 | Weblog




シネ・ウインドで上映された「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」、「1」に続き、全5作品を観てきました。
今年亡くなってしまったベルモンドさんの、CGやスタントを使わない体を張りまくりのアクションには、ジャッキー・チェン、インディー・ジョーンズ、ミッション・インポッシブル、ルパン三世などのルーツも感じる部分もあり、本当に映画の歴史を築いた偉大な俳優だなと感じました。

「リオの男」
パリの美術館で土像を盗難した犯人に誘拐された恋人を追う主人公は、ブラジルで土像の秘密を巡る陰謀に巻き込まれ、大地と海と空を駆け巡る大冒険に。
二転三転するストーリー、突っ込む暇もなく連発するドタバタアクション…体張りまくりのインディー・ジョーンズの大先輩は凄すぎた!

「カトマンズの男」
生きる意味を見出せない大富豪の主人公は、旅先の香港で殺し屋を雇い自殺を試みるが、偶然出会った美女と恋に落ちて生きる喜びを感じ、逆に殺し屋から逃げ回るハメに。
香港中国インドの陸海空を駆け巡る大冒険、秒単位で連発する大爆笑アクションがあらゆるツッコミをぶっ飛ばす!

「相続人」
大企業の社長が死亡、相続人となった息子は何者かに麻薬不法所持の疑いをかけられ、遺産と権力を巡る国家規模の陰謀に巻き込まれていく…
スパイ映画的な知的な頭脳戦前半からの、後半は敵の攻撃が過激化しアクションが連発!金と美女を巡る、クールでハードボイルドなベルモンドの魅力が光る!

「エースの中のエース」
第一次大戦から30年、ナチス政権下ベルリン五輪でボクシング指導者の主人公は、ユダヤ人の少年と家族を救うために奮闘。
少年との心温まる友情、敵国同士でも助け合うよきライバル、痛快なカーアクション、ヒトラーさえも笑い飛ばす権力風刺全開の娯楽大傑作!戦争という陰惨な歴史を背景にこんなに最高に幸せな映画が作られること自体が、平和への願いのように感じられて本当に感動しました。

「アマゾンの男」
アマゾンで昆虫の研究者の主人公の前に突然謎の少女が出現し、ある調査で訪れた天文学者の女性と共に少女を守るべく奮闘。60代のベルモンドと少女の心温まるドラマからの、まだまだ現役だぜ!な痛快アクションの連続。
ベルモンドという俳優の魅力をメタ的に表現したような台詞もぐっとくる。「後輩」であるインディー・ジョーンズの最新作へのオマージュも感じるような、ベルモンドでは珍しいジャンルの奇想天外な物語ですが、CGを使わず表現する作風もこれまでの映画へのリスペクトを感じます。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ちひろdeアート2021」、チ... | トップ | 【お知らせ】トークイベント... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事