短髪と巻き毛がトイレに立った。それから少し経ち、残った男女は交互に座って話し出していた。こうなると無口な砂川はあぶれてしまっていた。大和は短髪と巻き毛が戻らない為、様子を見に行き、猛男もそれに付いて行った。
「いくら何でもデカ過ぎるって」通路を曲がった先から件の二人の話し声が聞こえる。「あの彼氏は無いわぁ」「ギリギリ人類だよね!」「凛子、格好いいって言いまくってるから」そのまま猛男の悪口を言い笑いながら、大和達の方に気付かず歩いてくる短髪と巻き毛。(いい子の友達が、皆いい子とは限んねーよ)猛男は砂川の言葉を思い出していた。短髪と巻き毛は角を曲がって大和と猛男と鉢合わせしてしまった。「あっ、凛子」言葉を失う短髪と巻き毛。「猛男君は」震えて、両拳を握って泣き出した大和。「格好いいよ! 凄く格好いい!!」大和は叫び、駆け出してしまった。「大和!」猛男は後を追った!
ビルの外の通りを駆ける大和。猛男は追い抜き、両手を拡げて立ちはだかった。「大和!」「ごめんね、猛男君。傷付いたよね?」泣く大和。「俺は傷付いて無い」「でも!」泣きじゃくる大和。(大和、大丈夫だ)「人それぞれだ」「え?」大和は顔を上げた。「傷付いたのはお前だろう? 人それぞれだからこそ、俺はお前に会えたんだ」(大和、俺はお前が泣くのが辛い)「傷付いて無い?」「無傷だ! それよりも」急に照れ出す猛男。「友達に俺のこと、かなり誉めていてくれたんだなぁ。ありがとう」猛男の人柄に一瞬、圧倒されていた大和は笑顔になった。
「猛男君は凄いね。ウチ、やっぱり猛男君のこと好きだなぁ。ホントに凄く、大好きだなぁ」大和ははっきりそう伝えた。「そっかぁ! 説明の仕方が悪かったんだね。猛男君の格好良さ! ウチ、戻ったら皆に分かりやすく言ってみるね!」
7に続く
「いくら何でもデカ過ぎるって」通路を曲がった先から件の二人の話し声が聞こえる。「あの彼氏は無いわぁ」「ギリギリ人類だよね!」「凛子、格好いいって言いまくってるから」そのまま猛男の悪口を言い笑いながら、大和達の方に気付かず歩いてくる短髪と巻き毛。(いい子の友達が、皆いい子とは限んねーよ)猛男は砂川の言葉を思い出していた。短髪と巻き毛は角を曲がって大和と猛男と鉢合わせしてしまった。「あっ、凛子」言葉を失う短髪と巻き毛。「猛男君は」震えて、両拳を握って泣き出した大和。「格好いいよ! 凄く格好いい!!」大和は叫び、駆け出してしまった。「大和!」猛男は後を追った!
ビルの外の通りを駆ける大和。猛男は追い抜き、両手を拡げて立ちはだかった。「大和!」「ごめんね、猛男君。傷付いたよね?」泣く大和。「俺は傷付いて無い」「でも!」泣きじゃくる大和。(大和、大丈夫だ)「人それぞれだ」「え?」大和は顔を上げた。「傷付いたのはお前だろう? 人それぞれだからこそ、俺はお前に会えたんだ」(大和、俺はお前が泣くのが辛い)「傷付いて無い?」「無傷だ! それよりも」急に照れ出す猛男。「友達に俺のこと、かなり誉めていてくれたんだなぁ。ありがとう」猛男の人柄に一瞬、圧倒されていた大和は笑顔になった。
「猛男君は凄いね。ウチ、やっぱり猛男君のこと好きだなぁ。ホントに凄く、大好きだなぁ」大和ははっきりそう伝えた。「そっかぁ! 説明の仕方が悪かったんだね。猛男君の格好良さ! ウチ、戻ったら皆に分かりやすく言ってみるね!」
7に続く