12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

ワリモ岳・祖父岳 後編 2024.9

2024-10-28 23:06:51 | 

朝起きると雨が降っている!
聞いてないけど(笑)。
そのうち止むとの情報を得て期待する。
早出の人はカッパを着てヘッドランプを灯しながら歩きだす。


朝食は頼まず、弁当にしたので準備の前に弁当を食す。手作りおにぎりが美味い!
弁当にした利点は都合の良い時間に食べられること。欠点は温かくないこと。
食後にホットコーヒーを淹れてでホットする☕(笑)。
ちなみに弁当は夕食時に一緒に作るので、夕食後に渡される。

 

早出する人もあれば、もう1泊するの?と言うぐらいゆっくりしている人もいる。
今日の行程は、雲ノ平までなので時間に余裕はある。寄り道せずに行けば5時間少しのコースタイムだ。
雨後の草原で足腰周りを濡らさないように下だけカッパを着る。6時30分、ザックを背負う。
雨で池塘(ちとう)に水がたっぷりだ。

 

 

水滴がきれいだ。

 

 

クロマメノキは沼地や水際の森、湿地帯を好む。果実はそのままで食する事が出来る。

 

 

光があれば、綺麗なんだろうなと想像する。😄

 

 

少しずつ雲が流れていく。青空が見えてきた。

 

 

分岐まで戻って来た。ここから登りが始まる。びしょ濡れにならないし暑くなったのでカッパを脱ぐ。
余談だが、岩苔を最初「いわのり」と勘違いしていた。
「のり」は「海苔」と書くので岩苔は「いわごけ」と読む。
こんな山の中に海苔があるわけないもんな(笑)。😆

 

 

これもスギヒラタケか⁉ 苔むした針葉樹の朽木に生えるとそのままの状況だ。

 

 

ゴゼンタチバナの赤い実が雨に洗われ、葉っぱの緑とふさふさの苔に愛らしい。

 

 

標高差190mを登ったところで水晶池の看板があり、寄ってみる。すぐに着くかと思えば結構下っていく。
登って来た女性に『水ありました?』と聞くと『無かった』との答え。あらま。

 

 

池は広い。右を見て。

 

 

左を見る。う~ん、残念。😢
やっぱり夏に来ないとかな~。

 

 

ナナカマドの赤い実。

 

 

いよいよメインの登りに入る。なかなかの急登だ。

 

 

青空が広がり、光が入ると優しい紅葉が心地よい。

 

 

 

 

時にこんな所もある。

 

 

振り返るとだいぶ登って来た。『ん~、気持ち良い!!』

 

 

目指す岩苔乗越は、あそこか。もうひと踏ん張りだ。

 

 

岩苔乗越に出た。水晶池から標高差440mほど結構な急登だった。
山荘を出発して約3時間30分。まだ10時である。行動食を食べながらさてどうするか考える。


水晶岳へ行くか、鷲羽岳にするか。乗越から見ると水晶岳は遠く感じる。
ヤマップのコースタイムだと1時間半だが、2時間ぐらいはかかるだろう。往復だと休憩入れて4時間ほどか。
雲ノ平キャンプ場に着きたい時間から逆算をするとギリなので却下。
鷲羽岳にしよう。荷物を軽くしてサブザックで向かう。

 

 

この見えているのが鷲羽岳かと思っていたが、違うことに後に気付く(笑)。

 

 

見晴らしの良いところから、頂上を眺めると岩の塊である。

 

 

ここへ来て分かったのだが、この山はワリモ岳であった。そしてこの先に鷲羽岳が見えた。😅
変わった名前だと思い調べると漢字では『割物岳』と書くらしい。割れた岩がそびえ立っている様子からだと。
上の写真の通り納得である。登れそうなので岩の上までよじ登る。サブザックで軽快だ。

 

 

お~眺め最高!😍

 

 

アップにしてみる。雲ノ平と小さく山荘が見える。

 

 

そして、雲の切れ間から槍ヶ岳。カッコイイ!

 

 

鷲羽岳と槍ヶ岳。
鷲羽岳までヤマップのコースタイムは35分。それで行ける?どうもあてにならない。

 

 

あまりにも景色が良いのでのんびりしてしまう。
そう、山でボーっとして景色を眺めているこの時間が良いんだよね。
なんか十分満喫できたので鷲羽岳は割愛する。またいつか登ろう。

 

 

雲ノ平までまだ距離がある。そろそろ下りなければ。
振り返るとワリモ岳。ありがとう!

 

 

再びザックを背負い、雲ノ平キャンプ場を目指す。目前にあるのは、祖父岳(じいだけ)。
爺ヶ岳は(じいがだけ)ではない。どちらもジイだけどね(笑)。

 

 

ハシゴの上り下りは1人ずつしか通れない。下りて来る人を待つ。

 

 

ハシゴを登ると開けたところに出る。山頂はもう少し先だ。

 

 

なんと雷鳥がたくさん。写真だと保護色で分からない(笑)。

 

 

 

 

 

 

頂上のケルン。

 

 

広々とした頂上は、岩だらけ。溶岩台地であることが分かる。

 

 

 

 

大小様々な石や岩を超えて下っていく。ペンキマークがあるので見落とさないように進めば大丈夫。
溶岩の不思議で黒い岩と赤い岩があって興味深い。

 

 

キャンプ場への道と奥に山荘が見える。
このまま下って行けるものと思っていたが残念なことに大きく迂回する。

 

 

右側しか開けていないので、水晶岳を眺めながら歩みを進める。
この谷を「岩苔小谷」と言う。

 

 

雲ノ平は左の方だけど離れていく感じ。

 

 

ハイマツを抜けると広々とした場所へ出る。

 

 

テン場への分岐に着いたが、受付けは山荘へとある。かなり遠い。💦
皆さんザックをデポ(置いていくの意)していくようで、財布を持って木道を小走りで行く。

 

 

歩けば30分のところをなんとか15分で到着。
受付けを済ます。必要なものはここでしか買えないので、ビール1本を仕入れる。
テン場までに温(ぬる)くならないかと心配になる(笑)。

たたずまいが、なんか映画のワンシーンに出てきそうな。😁

 

 

再び小走りでザックまで戻る。
テン場に向かうのだが、10分ぐらい木道を下る。この距離は、再度山荘まで行く気になれない。😅
広々とした中に数張りのテント。建物はトイレである。夜はライト必要。

 

 

近くに沢が流れていて水場はある。
テントを設営して、ビール飲んでまったりしていると間もなく夕暮れ。

 

 

夕食はインスタントラーメンに乾燥野菜を入れて。食後はウィスキーのお湯割りとナッツだ。😎

 

 

今日の行程
距離:約10㎞、時間:8時間45分(休憩1時間半)、累積標高差::のぼり / くだり998 / 567 m

のんびりした行程だった。ずっと森の中だったので稜線に出て、ワリモ岳からの眺めは最高だった。
岩苔の登りはなかなかだったけど(笑)。
夜は満点の星空に大満足。テント内でピカピカ光るのはライトではなく雷だ。
なぜか夜鳴く小鳥がいる。どんな小鳥だろう?

いよいよ明日は下山だ。今回の中で一番の長丁場、約15㎞を10時間。登り返してから下るのだ。
しっかりと休もう。明日こそ早出だ。・・・・つづく

 

💖

 

 


ワリモ岳・祖父岳 中編 2024.9

2024-10-22 21:55:46 | 


今日の行程は、キャンプ場からまずは太郎平小屋まで戻り、薬師沢小屋を目指す。
そこまでのコースタイムが3時間10分。
その後、大東新道を通り高天原山荘まで行く。薬師沢小屋から高天原山荘までが6時間10分とある。
トータル9時間20分の長丁場。早出が必須である。

 

ちなみに高天原(たかまがはら)とは、日本神話(古事記)に登場する神々の住まう天上の世界を言うらしい。最高神である天照大神(あまてらすおおみかみ)が支配し、天つ神(あまつかみ)と呼ばれる神々が住んでいたと。🙄

 

早出必須と言いながら、ザックを背負ったのは7時10分。😅
はて?あの山は?

 

 

太郎平へ戻る道すがら、昨日はガスって見えなかった景色が素晴らしい。
あれは、まぎれもなく槍ヶ岳!

 

 

気持ちの良い朝だ。広々とした空間と朝のさわやかな空気。あまり写真で表せてないけど(笑)。

 

 

 

 

 

 

太郎平小屋へ戻って来た。さすがにこの時間では人は少ない。
小屋泊の皆さんは、すでに出発している(笑)。

 

 

小屋を過ぎて少し進むとすぐに分岐となり右は黒部五郎岳へ、そこを左に進む。
振り返る。ここへ戻って来るのは3日後だ。

 

 

薄曇りだが、晴れそうだ。

 

 

この辺りはずーっと木道が続く。と言うか今回ほとんど木道歩きだった。
高層湿原や草原が多いのでむやみに歩くと自然を痛めてしまうのでその対応策だ。
木道は滑り止めの溝が凹凹凹になるように掘ってある。晴れてる今日は快調に歩ける。😄

 

 

薬師沢小屋まで標高差415mほど山を下る。結構な急坂だ。帰りはこれを登るのね。😅
薬師沢まで下りてきた。このような鉄の橋がいくつかある。長いのもあって、しなるのでバランスが大事。

 

沢を何度か渡りながら森の懐深くへ入っていく。

 

 

ナナカマドの赤い実が秋の訪れを知らせる。歩くとまだまだ暑いけどね。😊

 

 

今回キノコをたくさん見かけた。

 

 

稜線ではなく、森の中を進んでいく。
深い山にいることは感じるのだがドローンで上空から眺めるか、地図で位置を確認しない限り自分がどこにいるのか分からない。😁

 

 

谷を流れるのは薬師沢。

 

 

しばらく沢を離れて森の中の木道を歩く。

 

 

 

 

森の中を抜けると突然、目に飛び込んでくる透き通るブルー。泳ぎたいぐらい。
この深い透き通るブルーは黒部川だ。薬師沢は、ここで黒部川と合流する。
上流には、黒部川水源地碑がある。

 

 

薬師沢小屋はここに建つ。ここまで2時間ぐらいで来れた。予定より1時間ぐらい早い。
しばし休憩してエネルギー補給とトイレを借りる。

 

 

高度感があるこのつり橋を渡る。両手がワイヤーに届くので見た目ほどだが、揺れるのは揺れる(笑)。

 

 

渡り終えると鉄梯子を下りる。写真の人は登っているところ。

 

 

つり橋を見上げるとこんな感じ。アレ⁉下からだとそんなに高さを感じないね~。🤣
それにしても豊富な水量と透き通る黒部川。

 

 


増水時は足場の悪い高巻きの道を行かねばならないが、今日は川沿いの石や岩の上を歩いて行けそうだ。

 

 

分岐を高天原山荘へ向かう。

 

 

振り返ると、こんな道。

 

 

本流は所々激しい。
モンベルの辰野勇氏はカヤックで下ったのだがどこから始めたのだろうか。🙄

 

 

黒部川、今日は穏やかな流れだ。
その流れに沿って右岸を行く。捻挫しないように石を拾って歩く。

 

 

右側からのA沢。今日は?水がない枯れ沢。

 

 

そしてB沢。道が途切れるので、ここで山の方へ上がる。ここから10数キロ先に黒部ダムがある。

 

 

沢の途中で左へ上がるということね。😄

 

 

踏み跡はしっかりある。

 

 

かわいらしいキノコだけど、オオシロカラカサタケの幼菌かな?だとしたら毒キノコ。😨

 

 

こちらはスギヒラタケか。昔食用、今毒キノコ。あちこちで見かけたね~。

 

 

山深い。遠くに滝が見える。

 

 

アップ!

 

 

ここも、雨だと渡渉がそれなりかもしれない。

 

 

黒部川からだいぶ登った気分。

 

 

D沢を超え。

 

 

キノコを見て。

 

E沢を超えると。

 

 

立派な樹に出会う。😆  

 

 

高天原峠だ。雲ノ平との分岐になる。
薬師沢小屋から3時間30分ほどかかり14時過ぎだ。昼食は行動食を口に入れながら歩いた。

 

 

もうひと歩きで山荘に着くはず。ガンバ!
あの山は?のちに水晶岳と判明(笑)。

 

 

池塘が現れる

 

 

光が入ればさぞかし奇麗だろうな。
しかし、よくこれだけの木道を整備したものだと感心する。

 

 

草紅葉が風情ある。

 

 

岩苔乗越への分岐まで来た。もうすぐ山荘だ。

 

 

この辺りから高層湿原が見事。

 

 

 

 

 

 

本日の宿、高天原山荘だ。ランプの宿としても知られている。

 

 

ランプの宿は良いのだが、受付けが暗い。用紙に記入するのに明かりが欲しい(笑)。
スタッフは慣れているのだろうけど、外から入ってくるとなおさら暗く感じる。😓
受付けを済まして、とりあえずザックを下ろそう。1人一畳である。

 

 

畳の並びは3列なのだが、指定された中央になると、足元の廊下にしかザックや小物を置くスペースがない。
周りを見回して、小屋のスミにザックを置かせてもらった。😁

 

 

さて、ここに来た目的は一つ。そう日本一遠い秘湯、高天原温泉に入るためである!
現在16時を回ったところ。夕食が17時である。微妙な時間だ。
夜行くか明日の朝にするかと考えたが、とりあえず行くことにする。

 

 

温泉は山荘から下りの道だ。普通に登山道なのでサンダルでは危ない。およそ20分下ってたどり着く。
これか!湯舟は3つある。小橋を渡り少し高くなった所に脱衣所を備えた囲いのある男風呂と女風呂。
そしてもう一つは完全な野湯。スノコが引いてあるだけである。こちらは混浴。


グズグズしている暇はないあと30分少しだ。傍らに連れ合いを待つ女性もいるがお構いなし。
全部脱ぐ、あたりまえだけど(笑)。

掛け湯をして、乳濁している温泉にそーっと入り首まで浸かる。『ふ~~』心地よいため息が漏れる。😂
良い湯加減だ。

 

 

温泉につかりながら今日の行程などを会話しながらしばし湯を楽しむ。
湯のそばに小さな沢が流れている。
本当は野湯と天然水風呂に交互に入って温泉を満喫したかったのだが、いかんせん時間がない。

夕食に間に合うようにあわただしく湯から出る。

 

 

帰り道は登りだ~。17時に間に合うように歩いていくと汗をかいた(笑)。
十分間に合ったけど。
みそ汁とご飯はお代わり自由。窓際の人は明るいが壁側はやはり暗めである。

 

 

ランプはオシャレではあるが・・・。

 

本日の行程
距離:10.6km、時間:8時間(休憩含む)、標高差:のぼり / くだり、655 / 825 m
最初の下りで時間を稼げたようである。
実際、大東新道は河原の石上を歩くのでテン泊ザックを背負ってはスピードが出ない。


風呂上がりのビールを頂き、ゆっくり夕食を食べる。
もう温泉までヘッドランプで行くのも面倒に思えてきてゆっくりすることにした。(笑)。
夜は早い、20時30分消灯。そして小屋泊のお決まり、凄いいびきの人がいる。😣

明日はもう一つのメイン、雲ノ平だ。どんな山旅になるだろうか・・・つづく

 

💖

 


ワリモ岳・祖父岳 前編 2024.9

2024-10-17 15:07:56 | 


今年の夏は大キレットを計画していたが、のっぴきならない事情で(笑)中止となった。
代わりにどこか行こうにも迷走台風の影響でどうにもならず。
天気が安定してきた9月後半、休みを何とか調整して山行を決める。
行き先は、遠くてなかなか行けない雲ノ平!日本一行きにくい温泉:高天原温泉にも入ろう!😆

 

計画段階での第一関門は、有峰林道である。
何が問題かと言えば、林道の入り口にゲートがあり、通行時間が限られている。
『有峰林道は、20時00分~6時00分までの夜間、道路交通法に基づく車両の通行の禁止規制がされています。』【富山県】。時間外はゲートが閉鎖される。
折立キャンプ場に着く時間を逆算すると遅くても午後7時20分までにゲートを通過しなければならない。
これは日程的に無理なので、次に考えるのはゲートに着く時間を何時ごろにするかと言うこと。

 

1日目は、太郎平キャンプ場までなので時間はある。
しかし、ゲートを通過できたとしても40分ほど掛かって駐車場に着き、準備して登り始めるとどうしても遅い出発になる。
車中泊をどこかのサービスエリアか道の駅かと悩んだ末、結局ゲート前に並ぶことにする。
時期によっては、ゲート前に何十台もの車が並ぶと聞いている。😨

 

グーグルマップでは約270㎞で3時間半だが、そんな訳には行かないだろう(笑)。
仕事を終えて、22時半ごろ出発する。道中どうしようもなく睡魔に襲われSAで仮眠をとる。
帰りの林道でガス欠も困るので、山に入る前にガソリンを満タンにすべく富山の町で24時間営業のスタンドを探す。
そんなこんなで、ゲートの前に着いたのは午前3時前。トップに並べるかと思いきやすでに3台並んでいる。😮
3時間ほどの仮眠でも助かる。朝、辺りが騒がしくなってきた。すでに車の列が伸びている!

 

 

ゲートは6時に開き、通行料2000円を支払う。林道は快適だが谷側にガードレールがない。
縁石だけが並んでいる。下りでスピード出しすぎてハンドル操作を誤るとこの世とサヨナラである。
山道をグネグネと走ること30数分。駐車場はすでにいっぱい。
運よく空いているところを見つけて入ることができた。
これ後続の車、一杯ならどうするのだろう。後で聞いたのだが工事車両用の臨時駐車場に回されるそうだ。

 

 

準備完了、いよいよザックを背負って歩き出す。
はて?何の印?何を意味してる???🐻

 

 

いざ登山口へ。薬師岳を目指す登山者は多い。1泊2日で良い山旅ができる。
今日、薬師岳まで行けるかな?😄

 

 

ブナの林。

 

 

なぜかアラレちゃん⁉ 帰りに見た時はメガネはなくなっていた(笑)。

 

 

凄い大木だと思ってよく見ると、数本の木がくっついている!

 

 

 

 

ガスが掛かる森の中へ。

 

 

折立登山口から太郎平キャンプ場まで標高差約980m、距離約7.4km、コースタイム5時間。
ここまで2時間弱。まあまあコースタイム通り。

 

 

ベンチが充実。登山者がそれぞれ休憩中。

 

 

木道が現れる。

 

 

かと思えばざれた道。

 

 

これ何々? トーテムポール⁉と思うのだが、実は積雪計だと。こんなにも積もるのね。😲

 

 

何の花だろう?

 

 

ゴゼンタチバナの赤い実。

 

 

ヤマハハコ(山母子)があちこちに咲いていた。

 

 

まだ3㎞ある。テン泊ザックの重さがなかなかだ(笑)。

 

 

また木道が現れた。手前は崩れているけど・・・。

 

 

 

ガスの中に延びていく木道。まるで『天国への階段』Stairway to Heaven。😆

 

 

若い女性二人が、途中でばて気味。ガスの中、木道が延々と続くように見えるからね。メンタルも必要。

 

 

まだ延びている。💦 どこまで続くのか、と彼女たちの気分になる(笑)。

 

 

まだ、500mしか進んでいない。😅

 

 

ガスが晴れてきた、気分が上がる(笑)。あれが薬師岳か!

 

 

やっと登りが緩くなってきた。もう一つ向こうの丘を越えれば太郎平小屋かな。(まだその先があった😅)

 

 

この木道は歩きやすい。😁

 

 

太郎兵衛平に到着。テント受付けは、キャンプ場で出来ると張り紙がある。
あと30分ほどかかるので、トイレを済まして、ビールを2本仕入れていく(笑)。

 

 

太郎平キャンプ場は、この木道の先だ。

 

 

ガスが晴れてきて、遠くの山々が見える。
山座同定がはじめは出来なかったが、旅の終わりには分かるようになった(笑)。

左のポコポコしたのが水晶岳、右の尖がっているのがワリモ岳。
中央の平らなところが雲ノ平だね。😄

 

 

テントサイトが見えた。結構下るのね。

 

 

シラタマノキ。果実酒にすると美味しいらしいが、国立公園内での採取は御法度である。😎
しかしクロマメノキのような気もしてきた(笑)。😅

 

 

現在12時40分、ほぼコースタイム通りに到着。
受付けで管理人曰く、明日まではここにいるけどその後は山荘の方での受付になると。
ここでもビールを売っていた350ml缶だけど。山荘から担いで来た500mlビール2本を厚意で冷やさせてもらう(笑)。


さて、どこにテントを張ろうか。結構石がゴロゴロしている。
平らなところを探すが、大小の石ころが多くペグも刺さったり刺さらなかったりで少々手こずる。
早めに到着すれば、薬師岳に行けるかもと考えていた。テント設営して、荷物を整理してとしているうちに13時を回る。

 

薬師岳まで往復約5時間。サブザックで行けるからもう少し早いだろうけど、下りてきて18時前か。
暗くなってからのご飯も面倒だな~。などと考えているうちにモチベーションが下がって来る(笑)。
多少気になるが、3時間ほどの睡眠で疲れている。まあいいか、明日からの縦走に備えてゆっくりしよう!
そうと決まればとりあえずビール!!🍺

 

 

2本目のビールを取りに行くついでに、管理人に明日の行程の高天原山荘までの情報をもらう。
『大東新道ですよね。雨で増水もしていないし、さほど危険な個所はないので、まあ、頑張って歩けば大丈夫でしょう』
また、今日はガラガラのテン場だが、夏のシーズン中はここに380張りの日があったそうな。
地面が見えなかった!と。

そんなに張れる⁉キャンプ場に下りて来る段々のところにも張っていたらしい。😱
良かったそんな日に来なくて。予約のいらないキャンプ場は時にそういうことが起きる。

 

 

夕飯はアルファ米にフリーズドライカレー。なかなか美味しい😋。
ビールの後は持参したウイスキーのお湯割りとナッツをつまむ。
夕暮れが迫って来た。もしやと思い少し高台に上がってみる。やっぱり!

 

 

太陽は見えないが、夕焼けは見事だ。

 

 

樹々のシルエットが美しい。

 

 

そうして早い夜が更けていく。
満天の星空が素晴らしく天の川もはっきりと分かる。ここまでの星空は随分と久しぶりだ。
残念ながらそれを撮るカメラがないため写真はない(笑)。


翌朝、天気は上等。青空が気持ち良い。
さあ、縦走が始まるぞ。

 

つづく

💖

 


御在所岳 ヴィラフェラータ 2024.9

2024-09-17 11:58:32 | 

御在所岳ヴィラフェラータは、一般登山道ではなくバリエーションルート。
登山靴で行ける岩場でクライミングとまではいかない。ハーネスと自己確保の準備をすれば行けると聞いていた。
全く初めてなので、一応ロープと登攀用具を少しは携えて登ることにする。

 

平日とあって車は少ない。道中、ロープウェイが点検中とあり稼働していないことを知る。
ロープウェイが動いていないということは、観光客もいないということ。
『⁉』と言うことは、カレーうどんもやっていないということか⁉ 楽しみにしていたのに・・・😭
まあ、おかげで静かな山歩き?岩登りとなった(笑)。

 

車はランクルの隣に留めた。隣の人のザックは大きい。御在所岳でテン泊?と思ったがおそらく登攀用具だろう。
裏道から入るが、その前に登山届をかく。
バリエーションルートなので、YAMAPにはルートが示されずオンライン提出が出来ないのである。

 

 

堰の水が澄んで綺麗だ。泳ぎたくなる(笑)。

 

 

まずは裏道と呼ばれる登山道を歩く。御在所岳は、裏道のほか、中道、表道もある(笑)。
沢は花崗岩に磨かれて水が透き通る。

 

 

国見尾根への分岐。
国見尾根(右)と湯ノ山温泉(左)で中を取って裏道を行く(笑)。

 

 

縦方向から見たウサギ岩。クラックが見事。この岩もクライミングで登られている。

 

 

横から見るとウサギ顔?

 

 

沢を渡らず、左側に進むとさりげなく矢印がある。

 

 

反対側を見る。滑落防止の木の向こう側が裏登山道(裏道)である。

 

 

さてさて、取り付きまでは森の中を行く。

 

 

赤丸印や、

 

 

矢印を見落とさないように進むと、

 

 

取り付きに到着。赤丸と鉄の杭が見える。

 

 

最初の登りはこの鉄杭。通称ホッチキス。😆
段差になっているところを左にトラバース、重心移動を上手にして登る。
さあ、どんなルートが待ち受けているのかワクワクである。

 

 

次の岩に出る。手がかり足掛かりはあるけどクライミングシューズではなく登山靴なので妙に慎重(笑)。
5mでも落ちればケガするもんね。

 

 

さて、この岩の間を抜けるのね。
岩を回り込むところで、落ちられない箇所がある。行けるけど初めてのところは緊張する。
と言うことで練習がてらロープを出してみる。渡ってしまえばなんてことはない。次は無しで行けそうだ。😁

 

 

なぜか、『2』のホールドが目印として?付いている。😆

 

 

次はクライムダウン(ロープ無しで岩を降りること)か懸垂下降で岩下り。
ここもロープ練習で懸垂下降を選択。セットしてしまえばクライムダウンより降りること自体は優しい。

 

 

こんな感じ。

 

 

ここもセルフビレイ(自己確保)は無くても行けるのだが取りあえずワイヤーに確保。
これで落ちると岩崖の下まで落ちない、というだけで支点までは落ちるので大事故にはならないというぐらい。

 

 

支点を架け替えてから、上の岩への乗り込みが大変そう、ガンバ!

 

 

抜けた岩からの眺めは良い。

 

 

向かいの岩は前尾根と呼ばれるクライミングルート。
途中登っている人を見かけた。朝、駐車場であった人に違いない。

 

 

次の岩が現れた。これ、写真右側の尾根ルートも歩けそうに見えるのだが、その下は切れ落ちている。😱

 

 

この四角い鉄杭の方がホッチキスぽい(笑)。

 

 

朝は曇っていたが、だんだんと青空が顔を覗かせる。

 

 

ホッチキスに手は届くのだが、最初の足上げが背の低い人はちょっと大変か。
なので木製のアブミが付いている。ちょっと信用できないので使わずに登る。

 

 

最後の登りは高さがあるルートだ。
そのまま登れるだろうけど、ザック背負って登山靴だとちと不安がよぎる。😅
念のためロープを出した。

 

 

足場のある所で余裕の表情。😄

 

 

登りきったところにある変わったホールド(笑)。

 

 

おにぎり岩⁉

 

 

初ヴィラフェラータ、無事完登。😎
抜けたところからの眺め、中登山道と合流する。やり切った感がある(笑)。

 

 

中道の8合目。曇り空からすっかり晴れて来た。

 

 

結構、やり切った感があったのだが偵察がてらこれまた初めての富士見尾根へ向かう。
取り付きは一般登山道から岩へ入る所を見落として通り過ぎた。
戻って地図で確認する。どうもこのあたりから入るらしいと足を踏み入れると亡くなった方の銀プレートを発見。
ここだ!
この岩の間を攀じ登り上へ出る。

 

 

狭いスペースに抜け出てから岩を見る。
左側の岩壁と正面に立つ岩、登るルートを確認する。
尖がった岩あたりに出る。(別角度からの写真)

 
 
 

どうも正面の灌木の生えている方へ上るらしい。しかし、そこにはボルトはない。
ロープ確保ができずにフリーで登らなければならない。
右側はスッパリ切れ落ちていて今回一番の高度感がある所。
落ちれば銀プレートか。😱

その先のルート状況も分からない。これはどうするかとしばし考えて、撤退を決める。

右に見える岩を攀じ登るのがルート。高度感はなかなか😅
 
 
 
 
今回はヴィラフェラータが目的だったので無理はしない。次はここを目標にして登ろう。
後日分かったのだが、左側から巻いて登るルートもある。
さすがバリエーション、登るルートは自分で決めるということね。
 
撤退は良いのだが、クライミングは登るより降りる方が難しい。
足元が見にくいうえ、攀(よ)じ登れても攀(よ)じ降りられない(笑)。
空身なら、降り易いと考えてザックをロープで釣って下ろすことにする。
先ほどの岩間に慎重に入り岩壁に足を張りレイバックで降りる。踏める所に足が付けば、一安心。

 ほどなく一般登山道へ戻る。とりあえず富士見岩の展望台まで足を進める。
う~ん、良い眺め!

 

 無事下山。
ヴィラフェラータは、楽しかったけど富士見尾根はちょっとビビった(笑)。
登山靴で行けるコースではあるけど、クライミングシューズが欲しいとも思った。ただ、これぐらいの岩場を登山靴で歩く技術がないとバリエーションルートを楽しむ登山はできない。

 
剱岳などは、難しいと言っても一般登山道なので鉄杭もチェーンも整備されている。
体力と慎重に歩けば登れる山である。バリエーションはやはり難度が上がる。
それを楽しむには総合的な山の力が必要だと納得。
 
さあ、次はどの山に行こうか!😎
 
 
💖
 

飛騨頂上・御嶽山 2024.8

2024-08-17 19:53:19 | 
濁河温泉から登りたいという知人のサポートで今年3回目の御嶽山(笑)。
今年の4月から登山を本格的に始め、低山歩きで体力を付けてそろそろ行けるかなと言うことで御嶽山。
自分は、それなら重荷を背負ってトレーニング登山にしようと計画。
しかし、前日から体調不良に・・・。少し迷ったが安全登山で行こうとザックも軽量にしてサポートすることにする。
天気は晴れマークだ。
 
 
 
 
ドラゴンアイでなければ、駐車場も空いている。
準備して出発。
こんな看板、以前は無かったけど。😅😅😅
 
 
 
 
濁河登山口。五の池小屋のお知らせがある。
 
 
 
 
 
こちらのコースの魅力は何といっても御嶽山の原生林。
 
 
 
 
 
朝日が差し込んで気持ち良い。
 
 
 
 
 
木道が整備されているところは歩きやすい。
 
 
 
 
 
初めてのジョーズ岩を見る。
 
 
 
 
ザ・ジョーズ ❕ ❓ 😁
 
 
 
 
 
対岸に滝を見る。楽しんでもらえているようで良かった。😎
 
 
 
 
 
順調に高度を稼ぐ。
 
 
 
 
 
カエル岩。目や口を描きたくなるらしい。こういうのは想像力で見たいと思うのだが・・・。
 
 
 
 
 
避難小屋へ到着。休憩せずにそのまま進む。
 
 
 
 
 
ミヤマアキノキリンソウ。
 
 
 
 
 
低山歩きで鍛えた足取りは確か。安心して見ている。😄
 
 
 
 
 
8合目まで来た。お助け水はいずこ?(笑)。
 
 
 
 
セリバシオガマ。白い花が可愛らしい。
 
 
 
 
 
いよいよ森林限界を超える。頂上のナンバーは42あと1㎞と言う表示。
 
 
 
 
 
ハイマツの世界へようこそ。少しガスってきた。
 
 
 
 
 
雷鳥岩に雷鳥は見当たらず。
 
 
 
 
 
霧雨っぽいのでザックカバーとレインウエアを付ける。
雨降るんだっけ?と自分。もっと雨が降ると思っていた知人(笑)。
 
 
 
 
 
ほどなく飛騨頂上は、2811m。
 
 
 
 
 
傍らに立つ修験の像。三笠山霊神とある。御嶽山信仰の歴史を理解するには時間がかかる。😅
 
 
 
 
 
イワギキョウ。葉っぱには鋸歯(ギザギザ)がまばらに付いている。
 
 
 
 
 
先ほどの霧雨は止んだ。ガスってるけど、雨は降らないとみてベンチで早めのお昼休憩。
テラス席は宿泊者用。登山口に書いてあるお知らせより。
 
 
 
 
 
お湯を沸かして、カップ麺を食べる。なんか味しない。(風邪かな~)
コーヒーを淹れる途中で、ガスが晴れてきた。
小屋番こといっちゃんがマットを干している。手が空いたところで話しかける。
前回は6月だったので2カ月ぶり。
 
8月の終わりに業者が入って大規模修理をするという。
来年は、ランチを始めようかなとか考えているらしい。しかしSNSの弊害にどうしたものかと思案中。
人気の五の池小屋は、SNSの格好のターゲット。
手の届く範囲で色々サービスしたいと思っているのに、拡散されるととんでもなく人が来るという。
有難いが、すべてに対応できないということになり、宿泊者限定にする苦肉の策となる。
 
数限定とかにすると走って登って来る人もいるのでそれもどうかと考える。
なかなか、これと言ったアイディアが出てこない。
人気の山や山小屋はどこも似たような課題を抱えているのだ。
がんば!五の池小屋、いっちゃんとスタッフ!
 
 
さてお昼を終わって、体力と時間を見て、摩利支天より三の池をぐるりと一周することにする。
ガスっていたのも歩き出せば、少し晴れて来る。さすが晴れ男(笑)。
夏のお花畑もそろそろ終盤だがキレイ。写真を撮るのに忙しい知人。
 
 
 
 
 
隠れていた三の池も姿が見える。
 
 
 
 
 
似ている黄色い花は多くて迷うけど、葉っぱから判断してミヤマダイコンソウかな。
 
 
 
 
 
四の池は、高層湿原である。池にはなっていないが水は豊富で沢となって流れている。
 
 
 
 
 
こちらか眺めるのも久しぶりで新鮮だ。
 
 
 
 
 
五の池小屋方面からちょうど真向いの位置に来た。
午後は、雨予報だったらしいのだが青空が顔をのぞかせてくれた。
 
 
 
 
 
三の池に下りてきた。龍神が祭ってある。新しい石像だ。
 
 
 
 
 
龍は水をつかさどる想像上の生き物。神の使いとしての『龍神』である。
今年は辰年ね。😁
 
 
 
 
 
こちらはヨツバシオガマ。ヨツバシオガマの仲間はいくつかあるようで山域によって変化する。
 
 
 
 
 
三の池で、3リットルほど水を汲んでザックに押し込む。『重!』(笑)。
さて戻ろう。雪があれば近道になるはずだが、今はハイマツの中。
夏道の登山道で登り返す。
さて下山だ。
 
五の池小屋から少し下ったところには、コマクサがあちこちに咲いている。
近くに良い被写体があったので、スナップショット!
なかなかイイ感じ。😎
 
 
 
 
 
知人もいっちゃんも午後は雨だと言っていたが、雨は降らなさそうだ。
自分が最後に見た予報はずっと晴れだったので、晴れると思ってた(笑)。
 
 
 
 
 
樹林帯に戻って来た。苔が見事。苔も奥が深い。
 
 
 
 
 
フォトジェニックに撮ってみた。
 
 
 
 
 
木道まで戻って来た。綺麗なのも・・・
 
 
 
 
 
年季が少し入ったものも。整備に感謝。
 
 
 
 
無事下山。
標高差:約1180m。距離:10.4㎞。時間:約9時間(休憩1時間半)
ほぼコースタイムで歩けたので、素晴らしい。
本人曰く、今までの中で一番しっかり歩いた登山だと。
この調子で続ければ、北アルプスも大丈夫。
ボルダリングもそこそこ登るので岩場は問題ないでしょ。😆
 
その後自分は、あまりにのどが痛いので掛かりつけの医院へ。
『出ましたよ。』
『 ❓』
『covid-19、陽性です。』
『 ❕ 』
 
3日目にはのどの痛みも治まり、熱もなかったが、とりあえずお休み。
知人は大丈夫かと思い連絡するも「何ともない」と良かった。
そんなこんなでトレーニング登山しなくて正解だった。😅
 
普段、夏休みは無いのだが、とんだお休みとなってしまった。
健康第一ですな。
 
💖