瀬戸市の花は椿である。
椿は日本原産で全国区なので文化、生活にも関わりが深い。
歴史はかなり古く日本書紀にも登場する。万葉集に詠まれ茶道にも使われた。
江戸時代からは、品種改良されたり、各地で栽培が盛んであったようである。
観賞用だけではなく実用性も高い。
椿油は言うまでもなく、材質が固いので木炭も高級品である。
瀬戸(窯業地)においてはその灰を用いて灰釉(かいゆう)として釉に使われてきた。
瀬戸には自生しているものや庭木など椿が多い。
窯エリアを散策すればあちらこちらに見られ目を楽しませてくれる。
椿と言えば花びらで散るのではなく花ごと落ちるのが印象深い。
「散る」ではなく「落ちる」という言葉になるから、様々な感情の色付けが生まれる。
落椿(おちつばき)、心情である。
そろそろ椿も終わりかな。桜が満開になった。
春は必ずや来る。
雨にしっとり藪椿、そして桜。
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