狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

合泊温泉(羅臼)

2012年07月30日 | 道東紹介
3月に羅臼町の瀬石温泉へ行きました。海岸、そう波打ち際に岩に囲まれたサークル状の露天風呂がありました。しかし雪の為海岸へ降りてゆくことさえ出来ず、再来を誓いました。
今日行くと誰も入っていません。よしよし、と階段を降りかけると注意事項の羅列です。最後には「志」を置いてゆけとありました。冬と夏とではずいぶん雰囲気が違います。まあ、個人の方の温泉ですから清掃など管理も大変でしょう。ジーと思案していると岡山県のオッサンが「少し向こうに合泊温泉がありますよ。無料です」と教えてくれたのです。
行って見ると写真のようにブルーシートに覆われた露天?風呂でした。これならば女性も安心して入れますね。覗いているのは国後島のロシア兵士だけです。情緒面では?もありますが健康的でいいんじゃない。
さて右に掲示物があります。「女湯」と大きく書いてあります。「男性は後ろを回って下さい」ともあり、「男性立入禁止」と特大の字で書いてありました。反対側には「男湯」と「女性は後ろを回って下さい」だけです。バカにするな、女性は立ち入って良いのか!!「女性立入禁止」を出せ!!
どうも女性は善で、男性は悪と決めているようです。トホホホホ。

ひかりごけ

2012年07月30日 | 道東紹介
ひかりごけを知ったのはずいぶん昔である。1960年ぐらいと思う。武田泰淳の「ひかりごけ」で知った。
テーマは人肉を食べた話である。少し前にもアンデスの聖餐があったし、戦争中の仏印辺りでも真偽は別に聞いた。
「ひかりごけ」では1943年12月に知床半島で遭難した船長が死んだ船員の肉を食べて生き延びた話である。船長は食人を認めたが、死体損壊の罪だけ問われ1年の刑に服した。
生きる為とは言え、死ぬまで良心の呵責に責められた。自殺も試みたようだ。アンデスの聖餐のように法主が「許す」と言ってはくれなかった。
今日、ひかり苔を見てきた。エメラルドの輝きがあるそうだが、普通の苔としか見えなかった。