茶室にかける『扁額』の依頼をうけました。
茶室の外にかける扁額は『濡額』と茶道の世界では言われます。
風雨にさらされるので、板はなるべく耐久性に優れたものが良いのですが、千家では杉の板が好まれるそうです。
杉板だと経年変化がありそうですが、その『ヤレ』具合がいい味だしてくれるからかもしれませんね。
今回は施主さんと相談の上、耐久性に優れ木目が美しい最高級の『檜』を選びました。
『檜』に負けない書体で書かねばなりませんが、気負い過ぎた文字は茶室にそぐいませんね。
主人の人となりや目指すところを表す事を旨として、素直で素朴に書こうと思っています。
かと言って書き手自身の私ががまだ枯れてはいないので(笑)、良寛さんのような文字はまだまだ書けません。
『目指すところはわかってはいても、少し寄り道するかもしれません』
ぐらいの気持ちで書くのが誠でありましょう。
まだまだ道半ば、、、。
それは伸びしろがまだあることも意味しています。
そこを信じて日々精進していきましょう。