二本の横画の反りの間に、緩めの緊張感。
最終画の縦画を少し内側に入れ、微妙な修正を加えながらの中鋒全開。
四つの起筆と収筆は全て変えました。
それらがあざとくならない事が肝心です。
書でも絵画でも、その美しさの秘密は、分かりやすくあってはいけないと思います。
アングルの『グランド オダリスク』の様に、解剖学と照らし合わせて批判される時代的な未熟は仕方ないとしても、その様なものが未だに作者の求める美に辿りつけない障害となっているとしたら、単に不幸なだけです。
誰もが美しいと思える書体は、高橋鵞翠の書体にあります。
それを見て学び、書法をマスターして、臨書だけでなく、オリジナル作品を作り、世に問う。
簡単に言うよね〰(^○^)
世に問う方法は展覧会出品だけではありません。
いまやIT使って簡単に世界中の人々に発信できますからね。
親しい友や家族に見せるだけでもよいのです。
では何を問うのか?
それは自身の存在する客観的な価値です。
『いいね』欲しさに、奇妙奇天烈な物を追い求める馬鹿な行為も、その先に反省があればまだ良いでしょう。
時々は、型破りしましょう。
型破りとは、型が出来ている人にしかできない行為でしょう。
型破りの状態こそ、オリジナリティだと思います。
地位級までは型づくり。
天位級になったら、時々型破りをしましょう。
お手伝いさせていただきますよ。
印刷されたあるアーティストの絵に、『無ん』と書いてみました。
私の守り本尊は不動様。
この鬼を不動様に見立てて、全ての悪を退治する決意表明を『無ん』に込めて書きました。
材質が段ボールの様な素材だったので、百均のスポンジを使って気持ちを込めて書いてみました。
コラボ作品というよりは、自分の作品に取り込んでしまおうとした感じが、鬼を書いたアーティストに申し訳ないです。
枠だけの塗り絵の原画的なイメージが、私を奮い立たせてくれたのかもしれません。
印の位置に苦労しました。
結果、二つとも逆の位置になりましたが、絵画の構図としては『X』の流れを鬼の持つ棒と合わせて生み出せたので、枠を超える事が出来た様に思います。
遊びゴゴロ全開の作品はこちら!
久しぶりに楽しめました〰
rock 'n' roll!!!