表紙には、「アンナ・パヴロワ 二見孝平訳編 ARS」とあり、奥付には、「大正十一年 〔一九二二年〕 九月一日発行 定価 一円二十銭 発行所 アルス」などともある。19センチ、本文目次・挿画目次目次2頁、挿画〔「瀕死の白鳥」などの写真及びレオン・バクストの衣裳の絵など15枚〕・本文など59頁。※ワは、すべて濁点あり
本書は、大正十一年七月の後序によれば、アンナ・パブロワの来朝を機に、三氏の論文等及び自序の小伝を附して編んだものであり、その原本は、『バレエへの招待』(日本芸術文化振興会 1999)によれば、「“Anna Pawlowa”(Berlin,Verlag Bruno Cassirer,1913)」である。
本文目次
一、アンナ・パウロワ
二、パウロワ嬢自叙小伝 「私の生涯から アンナ・パヴロワ」
三、パウロワ嬢上演のバレー其他の梗概
三の梗概にある作品は、「ダイオニサス、フエアリテールズ、スカンデイナヴイアの牧歌、波蘭土舞踊、魔笛、フエアリドル、レ プレリユード、露西亜舞踊、シヨパニアナ、雪片、コペリア(第一幕)、アマリラ、森に眠る乙女」である。
挿画目次
・アンナ・パヴロワ嬢
・ダイアナに扮せるパヴロワ嬢(衣裳ーレオン・バクスト)
・ノウイコツフとバツカナルを踊れるパヴロワ嬢
・クレール・アヴェリ氏の小品
・セロツフ氏の画(広告紙に用ゐたるもの)
・古典的舞踊 〔上左〕
・「瀕死の白鳥」を舞へるパヴロワ嬢
・パヴロワ嬢のBajadere扮装(バクスト考案)
・エルンスト・オツプラー氏の画
・「バツカナル」に於けるパヴロワ嬢(米国にて撮影)
・パヴロワ嬢の扮せるギゼル(衣裳ーバクスト)
・アンナ・パヴロワ嬢(倫敦にて撮影) 〔上右〕
・パヴロワ嬢の舞へる舞踊「蜻蛉」
・パヴロワ嬢の舞踊姿
・ロバトレオナード氏の画きたるパヴロワ嬢の顔