「恨む気持ちは欠片もない」長男が明かす福田和子の"母の顔" https://www.fnn.jp/articles/-/2989
1982年8月19日事件発生
1997年7月29日逮捕
1997年12月15日
第三回公判
検察側の証人
被害者の恋人・羽賀
♦️検察側証人・羽賀
私は、1981年11月頃
亜米利加亭に飲みに行く
そこでホステスだつた被害者と知り合い、その年の暮れには関係ができ
1982年6月頃には彼女と結婚したいと思うようになり、8月には妻の元と、彼女のマンションに寝泊まりするのが半々位になっていた
事件当日午後7時頃に彼女の部屋に行ったが留守で、おかしいなぁと思い、管理人さんに合鍵を借りて部屋に入った
■辰巳検事
「被告人が逮捕されてどう思いましたか?」
嬉しかったです
「彼女とは、付き合いの中で、口喧嘩で暴力的なところはなかったですか?」
はい、彼女はおっとりして、優しい人でしたので、、
「被害者はあなたに独立する店の話しをしていましたか?」
いいえ、彼女は早く店をやめて、郷里に帰り喫茶店を開くのが夢でした
【和子心中、、(あれっ、結婚の話しは?)】
「被告人に共犯にされ、あなたは警察からどんな扱いを受けましたか?」
7日位張り込みされて、嘘発見器にもかけられました、、こんな非情な女がこの世の中にいるのかと思いました
「被害者が事件の年の7月に、802号室から703号室に部屋を変わった理由を知っていますか?」
表向きは日当たりが悪いという理由ですが、本当は隣の騒音です
「被害者のマンションの鍵をあなたは持っていましたか?」
いいえ、僕はそんなの嫌いですから
■奥田弁護人
「被害者に独身だと言っていたようですが、結婚していましたね?」
彼女は知っていました、、
優しい人なので言わなかったのです
「被害者に金銭援助をしていましたか?」
いいえ
「あなた専用のガレージを借りてもらっていた位なのに、何故マンションの合鍵を貰わなかったんですか?」
彼女は作ろうかと言ってくれましたが、私はそんなのは嫌だから、よいといいました
■児玉弁護人
「被害者とは通帳を見せてくれたりする仲だと、供述しておりますが、いくら位ありましたか?」
100万円以下だったと思います
「事件後、被害者の部屋から他に通帳が出てきましたか?」
いいえ
「彼女はお金に無頓着であり、調書ではいつめ多額のお金を持っていたとありますが、いくら位、どこに入れていましたか?」
20万位財布に入れて、、
「財布は1つですか?」
はい
【和子心中、、嘘つき、、、
その他鏡台の左側の引き出しには、財布をいくつもしまっており、そこにも30万~40万位の現金をいつも持っていたと羽賀の調書には書いてあったし、彼女の家具類を盗んだ和子も知っていた】
「被害者とは口喧嘩は、したことがあると言っていますが、理由は?」
彼女の行方がわからない時です
【和子心中、、なにそれは?】
■右席女性裁判官
「被害者が暴力的なことはしないと思う、具体的な例はありますか?」
いいえ、優しい人なので、そんなことはしないと思う、、、
「知りあって9ヶ月位ですね。しかも金銭援助もしていなかったあなたに、被害者は独立する店の相談をしたりはしないんじゃないですか?
どういう所で、あなたは彼女がなんでも相談してくれると思ったんですか?」
彼女との交際に隠し事はなかった。通帳まで見せてくれる仲だった、、
【和子の心中、、凛と響く女性裁判官の的を得た質問に和子の背筋はぴんと伸びた】
♦️論告
羽賀の供述によれば、犯行当日1982年8月19日午後7時頃、被害者宅を訪問し、室内に入ったところ、室内には誰もおらず、被告人が外から訪ね、応対に出た羽賀に「最近マンションに引っ越しをしてきたものです。被害者は急用ができて女友達と外出しており、彼女から午後9時30分頃にH市の海水浴場の入口に迎えに来るように、言付けを頼まれた」
など、虚構の事実を申し向け、その際、被害者の乗用車の鍵を羽賀に渡した
羽賀は被告人の詐言を信じ、被害者の乗用車を運転し、海水浴場に向かう
そして被告人は羽賀の帰還するまでの時間を計算した上で、夫や従姉妹の夫に家財道具の搬出を急がせるなど極めて冷静に計算された行動をとっている
羽賀に顔をさらす危険を冒してまで、羽賀を現場から追い払った理由として考えられるのは、被害者を単に殺害するだけでなく、被害者の家財道具を奪う目的を完遂するためである
♦️弁論
検察官は「確かに客観的に被害者が失踪する境遇になく、現場に一部家財道具が残存すること、被告人が羽賀に顔をさらして虚言を弄したことから、被害者が事件に巻き込まれたものとして、警察捜査が開始されることは否定できない」とか、
「ベッドやソファーなど一般に日常生活で必要な家具を残したのでは、失踪というには却って不自然であり、その後間違いなく被害者方に戻ってくる羽賀に怪しまれることになるはずである」
と、正当に指摘している
♦️和子の心中
往年はさぞかしダンディーであっただろうと思われる羽賀は、頭髪が薄くなり茶色に黒のストライプの流行遅れの背広姿。彼女はこの人と一緒になって幸せになれただろうか?
、、そうか、、
彼女はこの人を愛していたんだ
ごめんね、私はあなたの幸せを壊してしまった、、ごめんね、、
1982年8月19日事件発生
1997年7月29日逮捕
第二回公判
福田和子夫(正しくは前夫)検察側の証人召喚拒否のため、急遽
従姉妹夫婦が検察側証人として出廷
法廷に入って来た従姉妹夫婦と目が合い、従姉妹夫は涙で、従姉妹はめっとまるで子供を叱るような目で私を見た
「ごめん、本当にごめん」
和子は懐かしさに涙が溢れた
悔いて、悔いて、どれほど悔いたやら、、
♦️証言台・従姉妹の夫
■辰巳検事
「事件前、和子から引っ越しの依頼を受けた時期は?」
事件の1ヶ月前
「お盆休みの14日には、和子の家族が遊びに来ていたようですが、その時あなたはお盆明けの仕事の予定を話しましたか?」
うーん、、話したように、思います
「9日の引っ越しの時、軍手をもらいましたか?」
はい和子から
「それは新品でしたか?」
いえ、古かったと思います
■奥田弁護人
「事件前、和子からの引っ越しの依頼の電話は誰がとりましたか?」
妻です
「それまでにも、和子から引っ越しを頼まれたことはありますか?」
はい、何回もあります
「19日、被告人から電話がなかったら、あなたはどうするつもりでしたか?」
もう10分位遅かったら、子供を連れて風呂に行くところでした
、
、
「19日に運んだ荷物は、和子の夫の車と、あなたの車で運べましたか?」
いいえ
■辰巳検事
「軍手は古かったと言いましたが、泥や油がついていたんですか?」
いいえ、そんなに汚れていません
「では何故古かったと思うんですか?」
何故と言われても、、両手が揃ってなかったように思います
「和子や和子の夫の軍手はどうでしたか?」
見てません
♦️証言台・従姉妹
1982年7月頃に「車で運べる荷物じゃが、いつか主人の休みの時にでも運んでくれんじゃろかぁ」と和子が言いますので、「主人に聞いてみとこわい」と言い、主人にも話したと思いますが、和子には返事もせずにそのままになっていました
すると8月19日の午後7時前後に電話が入り、主人が取り、次に私に代わり、「あなたにも銀行に行って欲しい」と言うので「ほしたら主人が休みやから明日(20日)にして、主人の車に乗せて行ってもらおうわい」と答えました
また、7月末に和子から「家を買うた時に、主人の弟から400万円貰い、百万円あげたいので私の預金も少しあるので、サラ金から80万円、私の名義で借りてくれまいか」と頼まれました
■辰巳検事
「事件前に、和子から引っ越しを頼まれた時期は?」
事件の1ヶ月位前、、7月の中旬です
「あなたはお盆明けの主人の仕事の予定を、和子に話をしなかったのですか?」
私はしてません
「和子に頼まれてサラ金から借りたお金は80万円ですね?」
はい
「何社ですか?」
4社です
「和子に頼まれて借りたサラ金から、請求がありましたね?」
はい
和子の心中(そんなん知らんよぉ)
■奥田弁護人
「事件の前の引っ越し依頼の電話は、誰がとりましたか?」
私です
「その時に頼まれた運ぶものは?」
洋服のようなものです
「パトロンから逃げる引っ越しの話しを聞いたのは、8月20日の銀行に行く日でしたね?」
はい、そうです
「和子が、サラ金で借りて欲しいと頼まれた80万円の目的は?」
倉庫を建てる、、義弟の新築祝いのお金だと聞きました
和子の心中(そうよぉ従姉妹は沢口を知らないから、沢口の弟と、義弟とがごっちゃになってるんだわ)
「和子からサラ金でお金を借りて欲しいと頼まれた時、和子は自分では借りることができない、と言っていましたか?」
いいえ、言っていません
♦️信頼感
従姉妹夫婦の記憶はほぼ正確であり、和子は胸をなでおろし、弁護人の細部にわたる質問を聞き、あぁ私を信じてくれていると、緊張で凝り固まっていた細胞が解き放たれ目が潤んだ
♦️論告
被告人は、従姉妹の夫には引っ越しの依頼などしたことがなく、1982年4月頃、従姉妹に被告人が、M市内でマンションを借りることを考えていたため、被告人の衣類などを運ぶのを手伝ってもらうかもしれない旨話しならしたことがあるなど、新たな事実を供述し、犯行の計画性を否定し、すり替える主張をしている
従姉妹の夫の供述調書は、本件発生から1ヶ月も経過していない時点の供述であり、記憶が新鮮な上、被告人とは親戚関係にあり、高度の信用性がある
♦️弁論
従姉妹の夫に対する運搬依頼は、1982年7月頃、従姉妹に被告人が電話で依頼したもので、従姉妹夫婦、被告人の供述はおおむね合致している
検察官の「1982年4月頃」とか供述した旨、論難する主張は全く理解できない
検察官の主張によれば、この時点で既に被告人は、本件犯行を計画していたというものであるから、「トラックで運ぶ家具類」についての依頼でなければならないはずで、「乗用車で運べる依頼」についての依頼であることを看過することは許されない
被告人が以前からM市にマンションを借りようと思っていた(荻原証人調書〈和子の彼氏〉によって裏付け有り)ところ、7月には借りようと、以前から引っ越しを頼んでいた従姉妹夫に運搬依頼した旨供述しており、従姉妹の供述と実によく符号する
数段高い所で毅然とおわします裁判官は、威厳ある面の貴人でただただ感銘。公判後、取調べ中に反省の色がなかったと中傷が流された、、
計画性を否認したからですか?
(和子)
10月27日第一回公判
傍聴券33枚を求め二千人近い列
♦️冒頭陳述
■被害者は1981年4月から「亜米利加亭」に勤務し、売上ナンバーワンのホステス
■被告人は1982年3月5日から「亜米利加亭」に勤務したが、あまり客がつかず、同年4月2日を最後に出勤せず
■被告人と被害者は特に親しくない
■被告人は犯行当時、サラ金会社に対し、約2百万円の負債があり、月々10万前後の返済をしている
■被告人は被害者方の家財道具を奪う計画をしていた状況
★被告人が被害者方の家財道具などを搬入するため、Bマンション604号室を賃借した
★被告人があらかじめ夫に家財道具などの搬入の手伝いを依頼していた
★1982年7月頃、従姉妹の夫に対し、引っ越しの依頼をしている
★8月に入って、夫にも引っ越しの依頼をしている
★被告人は被害者の家財道具を奪う計画を立て、手配をしていたものである
■被害者を殺害後、被告人が夫及び従姉妹の夫を呼び寄せて、家財道具を運び出して強取した
★被告人が夫に指示して
死体を夫の車の後部座席積み込み
また夫及び従姉妹の夫に指示して
被害者方の家財道具などを運び出しBマンション604号室に搬入
★夫の車と、従姉妹の夫が借りてきたレンタカーのトラックで運び出した
★従姉妹の夫に対し「女の人の預金をおろすから、明日奥さんと一緒に来て。預金の引き出しは私じゃまずいのよ」など依頼した
■死体遺棄
被告人は夫に指示して、山中に死体を埋めるべく場所を探しながら途中の山道でスコップ二本拾い、20日午前4時30分頃、夫と共に山林に死体を埋め遺棄した
■夫の処分
1982年11月17日
死体遺棄事件により有罪判決
懲役1年6ヶ月
執行猶予3年
♦️罪状認否
計画性は否認
強盗殺人は認めた
■逃亡中
マスコミ報道、懸賞金などは、和子を萎縮させた。和子にお金をかけて、テレビで拳をふりあげる位なら、、
「お前も辛かっただろう
話を聞くから電話してこい」
の言葉の方が、どんなに嬉しいか
やっぱり、日本人は浪花節です
ピースしている写真は、逮捕された時点の和子に似ていた。和子を指名手配犯だと気づいた人は、大勢いたと思う。なぜ通報しなかったかわからないが、自首をすすめる人もいなかった(ルルは思う。やはり「もし人違いだったら、、」という気持ちが勝るでしょうね)
■主任弁護人の児玉弁護士
「あなたの調書を読みましたよ。逃亡中の越前のホテルでしたかね。あなたがホテルに迷惑をかけると思い、ホテル代をいつも前払いしていましたね。そこにあなたを見たと思いましたよ」
■奥田弁護士
「僕はいいかげんな弁護はしません」
🙏地獄に仏🙏