るるの日記

なんでも書きます

機械なしの酒造工程・水泡・高泡・落泡・玉泡と泡立ちがはじまる

2021-09-19 17:30:50 | 日記
初添、中添、留添と作業が進むなか、杜氏はその発酵管理に眠れないことがある
温度が高くならないか、低くなりすぎないかが第一の心配である

時間が経過するにつれて泡立ちが多くなる
一本の桶に3、4人で荒擢をつく。荒擢は発酵の進度に応じてその高・低、硬・軟、遅・速、粗・密は自ら異ならしめて行う

留添後のもろみの表面は
水泡→高泡→落泡→玉泡と
幾度か化学変化をなしつつ
芳香と風味を兼ね備えた熟成もろみが出来上がる

機械なしの酒造工程【仕込み水】天秤棒で桶かつぎ水を運ぶ

2021-09-19 15:59:43 | 日記
昨夕から一晩、寒中の外気に冷やしてあった仕込水を、頭が計って渡すのを、若い衆が一斉に仕込み桶に運び入れる
井戸が敷地内にあればいいが、100メートルどころか1キロ、2キロも遠い所から取り水をせねばならない蔵もあった。これは若い衆が天秤桶で運ばねばならない。雨が降ろうが雪が降ろうが仕込み期間中は1日も欠くことがなかった

【酒造りと水のよしあしは、酒の品質に至大の影響があるからである】

仕込作業は
★原料米の性質
★水の性分
★麹
★酒のもと(酒母)のできばえ
などを調和して
※初添
※中添
※留添
の三段に分けて操作する
これを【三段仕込み】という

まず初添え
2日目に仕込みを休む〈躍り〉
この間に荒かえつきをして発酵を促す
3日目に中添を仕込む
4日目に留添を仕込む
その後留分け
気温や発酵の度合いによって分け方や、分ける量に差異がある

機械なしの酒造工程【仕込み・米を蒸す→運ぶ】誰一人としてぐずぐずできない酒造りの戦場

2021-09-19 15:38:55 | 日記
仕込みは早朝行われる
仕込みには、杜氏・頭・麹師の三役をはじめ釜屋の最も気の張る時で
蒸米が良く蒸しあがったか心配だ

蒸米の度合いは、杜氏の仕込み方法(水の浸水時間)や気温によって違うし、量は白米10石(1500kg)
これをスコップですくい、〈ため〉に受けて運ぶ

蔵の中に広げたむしろに一杯あて置き、素早く広げて冷やす

適当に冷えたときを見計らって、杜氏の合図で、一斉に仕込桶に運び入れる

コツ【1枚のむしろを縦2つ折りに蒸米をまとめる
それを両手の指でつまんで、高い仕込み桶にかけた長い歩み板を走り上がって、勢いよく放り込む。むしろの手前の一方は放さないでサッと投げ込む】

■蒸米を適温状態で手早く仕込むことが肝心。一人としてぐずぐずできない。酒造りの戦場で活気溢れる一刻である


機械なしの酒造工程【酒の元を造る】濃い!

2021-09-19 14:36:12 | 日記

11【酒のもとを造る】
生もと、山廃もとが多く使われた

一もとは
蒸米5斗
麹米2斗
汲み水6斗
半切桶8~10枚に分けて
ヘラ擢(かきまぜる道具)でかき回すを2~3時間おきに繰り返して
17~18時間
〈もと立〉
半切桶1枚につき蕪擢を持った蔵人4人で〈もとすり〉をする
半切桶二枚を一枚に合わせる
〈もとの折込〉
【🤔量が減るのかな?】
2~3日目に【2回の折込】をし
もと桶に仕込む〈もと寄せ〉
【🤔桶8枚が桶1枚になる?それが酒の元かあ】

保温状の注意をしながら、時々擢を使って発酵を促す。必要によって暖気〈長井樽で1斗2升の湯が入り、柄を取り付けてあるもの〉を使って加温したり、撹拌したりする

酒のもとは、20日~24日位で出来る
そして仕込みにかかる

機械なしの酒造工程【精米→洗う→浸ける→水切り→蒸米】米の浸け時間に気を使い、蒸す前に餅を作って蒸し見する

2021-09-19 14:07:28 | 日記
8【精米】
2~3人が歌に合わせて1日中とんとん足踏みして米を精米した

9【米洗い・米浸漬け】
頭の指揮で下人が米を洗う
洗う水が清く澄むまで磨き洗う
手洗・足洗二通りの作業があった
数人が桶の回りに並んで洗う
1つの桶に1人~3人が入って踏み洗

米の浸漬けは大切
その時間は米の精白度や品種によっても違うので杜氏、釜屋も気を使った

10【水切り・蒸米】
浸漬けしてある米を何時あげるかは、杜氏と釜屋の勘を要する

蒸米は釜屋の仕事
午前2時から大釜に
大抵10石蒸す
蒸米は、米のデンプンを糊化して
麹菌の発育を容易にし、一方米質の分解をたやすくするため
その出来不出来は、酒の品質の良否にかかわる
だからまず、ひねり餅を作って蒸し見をする