魔族・藤原氏第二期・藤原氏の蔓で皇室を身動きとれなくする

北家を中心に藤原氏の全盛期

★藤原基経

陽成天皇（母は基経の妹）を廃し

光孝天皇を擁立

光孝天皇が崩御すると臣籍降下していた源定省（さだみ）を皇位（宇多天皇）につけ、自らは関白となり政治の実権を握る

♦️摂関家当主は、天皇を廃することはあっても、自らが皇位につき、新王朝を樹立しようとせず、娘を天皇の後宮に入れ、そこに生まれた皇子を皇位につけ、自らは天皇の外祖父として摂政または関白になって政治の実権を掌握する、ことを企てている

藤原氏がクーデターを企てたり、新王朝を樹立しようと試みなかったところに、1300年に及んだ政権維持の秘密の鍵があった

藤原氏北家は、様々な策を用いたけれど、血塗るような暴力的手段はとらなかった

皇后や中宮に立てられるのは、北家の中核をなす摂関家に限られるようになった。また皇嗣はこれらの娘たちの腹にできた皇子に限定されていた

その藤原氏の蔓によって皇室を身動きならぬ程拘束していたのである

魔族・藤原氏第一期・娘や姉妹を天皇に嫁がせ外戚となることに尽力

■藤原鎌足

娘・耳面刀自（みみもとじ）を大友皇子（弘文天皇・天智天皇の第一皇子・天武天皇に敗れ自害）の後宮に入れた

■鎌足の子・藤原不比等

姉と妹を天武天皇の夫人としていた

娘の宮子を文武天皇（天武天皇の孫）の夫人となし、生まれた皇子を聖武天皇に立てることに成功

★不比等死後、妻・県犬養三千代らは、三千代が生んだ不比等との娘

安宿娘（あすかひめ）の立后を画策

強引に聖武天皇の皇后に据えた

その皇后が生んだ孝謙天皇が立つに及んで、藤原氏は天皇の外戚となる念願を果たし、政界に確乎たる地位を築いた

【🤔ルルの疑問・聖武天皇の時点で外戚になっていないん？皇后ではなく夫人だから外戚として認められないのかな？】

■藤原氏式家（藤原不比等三男の家系）

★藤原良継

光仁天皇の皇后井上内親王と、皇后の子で皇太子の他戸親王を死においやり山部親王（桓武天皇）を皇太子に立て、娘・乙牟漏をその妃とした

乙牟漏は皇后に立ち

平城天皇、嵯峨天皇を生んだ

★藤原良継の弟百川の娘・旅子は淳和天皇を生んだ

しかし、薬子の変で衰退

■藤原北家（藤原不比等二男の家系）

★藤原冬嗣

嵯峨天皇は冬嗣を厚く信任

冬嗣の娘順子を皇太子正良親王（仁明天皇）の妃とした

順子は文徳天皇を生む

★冬嗣の息子良房

娘・明子は

文徳天皇の後宮に入って惟仁親王（清和天皇）を生む

良房は文徳天皇が崩御すると、9歳の惟仁親王を先例を無視して皇位につけ、自らは摂政に任じられた（初）

北家は藤原氏の宗家たる地位を獲得

魔族・藤原一門の天皇家寄生政治生命は、近衛文麿服毒自殺にて終焉した

大化の改新645年から1300年にわたって天皇家に、性と血の蔓でからみつき、共存共栄をはかってきた藤原氏は、昭和20年12月16日政界の重鎮近衛文麿が服毒自殺したことで政治的終焉した

後宮に関しては、

英照皇太后〈孝明天皇〉

昭憲皇太后〈明治天皇〉

貞明皇后〈大正天皇〉

は、いずれも藤原氏の出である

【香淳皇后〈昭和天皇〉は皇族】

美智子上皇后〈平成天皇〉は民間の出である。かく温存されていた藤原氏の政治力は、戦後の諸改革によって崩落した