るるの日記

なんでも書きます

金沢商家の普段食・丸ごとかぶのあんかけ

2021-09-13 17:33:56 | 日記
かぶは11月12月に出回る
皮をむいて、丸のまま使うが、裏に十文字の切り目を入れる

鍋に昆布を敷いて、水、酒、色づく程度の醤油を加え、形を崩さないよう弱火で軟らかくなるまで煮る。火からおろしたらそのままおく

その間にあんの用意
宝達くずを水で溶き、その中に醤油と塩少々

かぶが味をよく含んだら、再び火にかけて、杓子であんの材料を回しながら入れとろみをつける
ゆずかおろししょうがを上にのせる

金沢商家の普段食・たけのこご飯【掘りたてのたけのこは湯がかずにそのまま使う】

2021-09-13 17:25:35 | 日記
金沢は山海の幸に恵まれ、豊富な食材が贅沢に使われる。商家の寄り集まっている街は、市場やいろいな店が多い

■たけのこご飯
春、近所の農家から掘りたての、たけのこが手に入るので、ゆがかずにそのまま使う。風味を損なわないよう、具は短冊に切ったたけのこだけ

釜の底に昆布を敷き、米、たけのこ、塩、醤油、酒で炊く。水加減は2割増し

白山麓の食・縄で縛れる固豆腐

2021-09-13 16:09:03 | 日記


固豆腐は寒い季節につくる。暑い時期はいたみやすいので、ほとんど作らない。にがりを多く使い重石もきつくして、縄で縛れるほどの固豆腐をつくる

〈固豆腐の作り方〉
1
大豆を一昼夜水につけてから、石臼でひき、釜に入れて一回煮たたせ、麻布の袋に入れてあら絞りをし、もう一度ひとしずくも出ない程しぼる

2
しぼり汁を今度は木綿袋に入れてしぼる

3
汁を煮立てて、にがりを入れかき混ぜる(にがりは買う)

4
箱に袋を敷いて、その中に固まりかけた汁を入れ、袋をたたんで蓋をする
その上に、ひのきの弁当箱に水を入れたものをのせて重石にする

5
1~2時間したら箱から出して2~4つに切り、冷めてから水に入れ、流し水にし、半日くらいおいてから料理をする

白山麓の祭り・神さまが率先して酔っ払い、人間も酔っ払う春の山祭りが楽しそう【神さまも人間も無礼講】

2021-09-13 15:47:39 | 日記
■山祭り
12月9日
神様が山の木をどのように使用したか見に来られる。山で働く人は日頃無事に仕事をしてこられたことを感謝し、道具の手入れをし仕事を休む。この日に仕事をすると神の祟りがある

■蚕祭り(初午)
年の最初の午の日
繭を形どった繭団子を神前や「おみゃー」と呼ぶ部屋にお供えする
【繭団子は米粉でつくり、石臼にさした柴の木の枝の頭にさす・夫の仕事】


■春の山祭り
3月9日
神さまが山の木を測って
製材用、炭焼き用、薪用と品定めをして歩き、伐る木を指定する日
神さまはお神酒を飲みながら歩くので酔いが回り、しまいにはほどほどのところで「これでよい」となる
神さまより人間の方がたくさん飲んで酔っ払ってしまうが、それもまた楽しい

【ルルの感想🤔人間は、「神さまでさえ酔っ払うからまっいいかって」気持ちにはなりますね。身分や地位を気にしないで酒を飲む無礼講】

■天狗祭り
5月15日
天狗さんに1年の仕事の無事を祈る
お神酒、ぼたもち、するめを地蔵さまに供える
午後は組頭の家に村人全員が集まり、ごちそうを持ち寄り、酒をくみかわす

■白山祭り
7月17日、18日
天台宗泰澄大師の白山開山ゆかりの祭り
岩根神社で祭典
林西寺では白山仏を開扉

■秋祭り
9月13日
八坂神社で相撲

■火祭り
9月14日
火さまに感謝する日

■お初穂祭り
11月23日
収穫物を神さまに供え
1年の農産物に感謝する


白山麓の普段暮らしと、報恩講の大イベント(おおがかりで大変すぎる😞💦)

2021-09-13 15:03:15 | 日記
加賀の白山は古来から日本三名山の一つに数えられている。白山麓は厳しい自然環境とたたかいながらも、この山の懐に抱かれて、自然に同化した心の安らぎがある

■冬の仕事
白山麓の冬は長く11月10日から20日頃には初雪を見る
女の冬仕事は、いろりを囲んでの藁仕事。いろりでコトコト大根の煮しめを炊きながら、そのかたわらで縄をない、ゾウリ、俵、ミノなどをつくる
男は炭焼き仕事をする
屋根の雪降ろし仕事も重要

■冬の朝昼夜の食事
★飯
朝昼夜ともひえの飯を食べる
ひえの実だけ→いい
ひえ7、米3の割合→へえまま
朝に1日分をまとめて炊く

★味噌汁
秋に漬けこんであった大根葉の塩漬けを水でもどし、細かく刻んで

里芋
大根

★おかず
大根料理
塩漬けしておいたふき、くきを塩出しして料理
煮豆

■報恩講
寺寺では11月28日に報恩感謝の講が
家の報恩講は11月下旬~2月にかけて、適当な日を選び、自宅に近親者を招いて行う。年中行事の中で一番おおがかりで大変


★家の大掃除
すすはき、普段は蔵にしまってある畳を運び敷き家を整える
★蔵にはお椀や道具も片付けてあるので、家に運び綺麗に洗って準備する
★ごちそうの用意
白米は4斗1俵
買い出しは早めに済まし
(30日に講を行う場合)
28日から煮物の下ごしらえをする。この日はもち米を購入し餅つきもする
【神棚用に白の丸もちを2個
仏さま用9個〈3段重ね3つつ〉
合計11個は最低つかねばならない】

■29日はごちそうの支度を終える

報恩講のごちそう
★白米
★味噌汁【かぶら・さといも、なめこ・固豆腐】
★煮しめ数種類
※油揚げ・じゃがいも・さといも・ふきを別々に煮て一皿に盛りつける。味つけは醤油・赤砂糖
※栗・ぜんまい
※さといも・さといも・きのこ
★大根と人参のなます
★その他
※固豆腐・なめこ・金時豆・栗の盛り合わせ
※炒り大豆・干し栗・かやの実・丸もち(一合分)の盛り合わせ

■本番
朝は4時起き
家中の掃除
料理のお膳立て
(午前中に済ます)

午後は主人が御坊さまを迎えに行く
その間ぼつぼつと親戚の人がお詣りに訪れるので接待をする
人数は30人位

夕方4時頃からお経がはじまる
お経が終わると報恩講のごちそうを食べる
ごちそうを食べ終わると再びお経
そしてお説教を聞く

この間、女衆は台所で夜食の準備
新しく加える料理は
ユリ根やヤマイモの炊いたもの
キクラゲのわさびあえ
手打ちソバ
おろしうどん

就寝は1時頃
翌日も4時起き
泊まった客の朝食準備
といっても報恩講の残りものと味噌汁をつけるぐらい
朝食を済ませると客は帰る
【年忌のある場合、お昼に出す年忌法要のお膳立てをする。ご飯の前に酒を出す。飲み食いしてもらい、その間にお土産にするごちそうの荷造り。次の家の人が御坊さまを迎えに来て、御坊さまが帰ると親戚の人たちも帰る】
😫😫😫