るるの日記

なんでも書きます

能登外浦に散る波の華

2021-09-12 23:03:55 | 日記
能登外浦は日本海の荒波と風雪を
まともに受ける(シベリアからの冷たい季節風)。だから冬には打ち寄せる荒波が岩に当たって砕け散り、そのしぶきは泡になって海岸の岩にたまる。それが風によって舞い上がる様子を「波の華」と喩えられている

このようなシベリアからの冷たい季節風を防ぐために、外浦の村々では海側に「まがき」を張りめぐらしている

積雪は対馬暖流の影響を受けて、他の地域より少ない



能登外浦の千枚田、、地滑りに気をつけて

2021-09-12 22:51:50 | 日記
外浦は、海岸まで山が迫っている地形が多く、耕地面積が非常に少ない
水田は特に少なくて、急な傾斜地にまで幾段も小さい棚田を耕作し、少しでも水田を増やそうと努力している

代表的なのは輪島市白米の千枚田
海まで2千枚の水田があると言われ、人が一人かがめるだけの広さしかない田もある

このような傾斜地は、地滑り地帯ではあるが、土は肥沃なので収穫もよいため、水の便を確保し水田にした。しかし海の方へ地面が動くので、水田の整地を毎年しなければならず、労力は大変なのです

能登の海岸・外浦と内浦

2021-09-12 22:34:25 | 日記
能登という地名は、アイヌ語で岬を表す「のつ」という言葉に由来すると言われている。最北端の禄剛崎は、朝日も夕日も見られる珍しい所。また天候によっては佐渡ヶ島が遠望できる

日本海に面した西側の外浦と
富山湾に面した東側の内浦とは
地形は全く異なる

■外浦は岩石と砂浜の隆起性海岸
絶壁や火山岩類や海蝕による奇観が連なる(サスペンスドラマの日本海の荒波のイメージは外浦)

沖合漁業が発達し沿岸漁業はふるわない
岩石海岸なので、あわび、さざえ、しただめ等の貝類やわかめ、かじめ、あおさ、もずく、岩のり、海そうめん、えご、はば、つるも等の海藻類がたくさんとれる

■内浦は岩浜の沈降性海岸である
リアス式海岸が多く、水辺まで植物が茂り静かな海で穏やかな景観
定置網魚が昔から盛ん

能登の調味料【いしり】の作り方

2021-09-12 17:28:23 | 日記
外浦ではイワシ
内浦ではイカの内臓
を原料とする

マイカの内臓と目玉を潰さないように樽に入れ、内臓の3割程度の塩をまぜて漬け込む。虫が入らないよう蓋に目貼りをして、秋まで7、8ヶ月おく

時期が来たら樽の下の栓を抜くと、透明な茶色の液がトロトロと出る。静かに液汁をとることが大事で、動かすと汁が濁る

この液汁を沸騰させ、浮き上がる泡をとりのぞいたものが一番いしり。一升の内臓から三合の一番いしりをとることができ、かに入れて密封しておけば、二年位保存できる

二番いしりをとるときは
内臓がかぶる位の塩水を入れ、10日から20日くらい密封してから、静かに液汁をとりだし、一番いしりと同様に処理し保存する

能登内浦タラの食べ方【12月から1月のタラが旨い、2月は味が落ちる】

2021-09-12 17:14:58 | 日記
12月から1月末にかけて
小木港に水揚げされる深海のマダラは、身がしまって卵が小さく、味がよい。高級魚の扱いである

2月には産卵のために磯に近づくが、卵は大きくなり、身も味が落ち値段も安くなる

ブリより安価に入手しやすく
こつけ
たたき
こぶじめ
煮つけ
ちり鍋
タラ汁
たらこ煮
たらこなます
たらこの寒天よせ
白子の酢の物
白子の味噌汁
などなど、さまざまに料理してよく食べる

★タラのこつけ
雄のタラは厚めに刺身にする
雌のタラの卵を茹で、冷えたらパラパラにほぐし、刺身の一切れずつにたっぷりまぶす
昆布と鰹節の出汁と、醤油を半々に混ぜ、みりんを少し加えてタレをつくり、こつけにかけて食べる

★タラの昆布締め
タラの身を一口大のそぎ切りにする
昆布は汚れをとり、酢でふいて、タラの切身を並べる
三列程並べたら昆布をぐるっと巻き、残りの切身も並べて、巻く
最後に軽く押しをする
翌日には食べられる(わさび醤油、しょうが醤油で)

★白子の酢の物
水で洗って、食べやすい大きさに切り、酢・醤油・砂糖で合わせた三杯酢をかける。ゆず・もみのり・もみじおろしを添える

★たらこのなます
たらこは茹でて、冷めたらほぐしておく。大根をせん切りにして塩で軽くもみ、ほぐしたらこを混ぜて二杯酢をかける。なんばやゆずを刻んで散らしたり、いしりを少し加えたりすると格別の味がする