品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

計量測定研修会テキストへの取り入れ基準

2010-10-26 05:54:57 | 品質計量管理
測定器の置き場の例(2009/06/?)

中小企業の計量測定研修会で使用するテキストを作成している中で、記述する項目と、程度の判断基準に迷っている。

計量測定の業務の専従者は、項目、内容の程度について多くを考えているが、その反面中小企業の事情を知っている者は少なく考えている。

測定ミスによる品質問題を減らすことができないと、中小企業の経営者から計量測定研修会が支持されないので、テキストに記載する項目と記述の詳しさの判断に迷う。

判断基準の例として、計量測定の知識がないと現場でトラブルが起きる項目とレベルにする。この判断基準とすると計量計測の知識的なことは著しく少なくなる。それで正しい計量測定が実施されるであろうか。それではわけも知らないで作業をすすだけになり、結果として正しい計量測定は継続的に実施されない。

この考え方を判断基準とすると、正しい計量測定が継続できる程度の知識を記述する必要があるといえる。言葉としてはそうなるが実際の判断は難しい。

中小企業の品質管理を指導する立場の責任者に、中小企業で必要な測定はどんなことかと尋ねてみたら、”検査規格にある測定項目を漏らさず測定することである”ということであった。また、1回転(360度)測定をするところを300度でやめてしまうことも、品質不良の原因であると答えてくれた。品質問題を起こした原因からきている測定の必要項目であった。

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