よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

建物の構造(木造編)-1

2011-02-01 08:32:22 | 住まいづくり

木造で作られる工法のなかでも様々な工法があり、代表的なのが日本で作られてきた在来軸組工法、アメリカなどで作られる2×4工法、ログハウス、ポストアンドビ-ム、ティンバ-フレ-ム、などが主な工法で、日本の建築基準法が整備され、確認申請で審査できるのは、在来工法、2×4、フルログハウスだけとなり、ポストアンドビ-ム、ティンバ-フレ-ム工法は対象とならず、基本的にはこの工法で申請すると受け付けてもらえず、建てられない建物となってしまう。

日本の建築基準法がまだカバ-できない工法と言える。
しかし、この二つの工法に素晴らしい特性もあり、強度的にも問題なく建てることができるが、日本の役人は法律に照らして判断し、書いていれば、それが間違いであっても問題にしない体質を持っている為、いい加減といえばいい加減な判断だともいえる。

当社のログハウスも実は建築基準法には当てはまらない工法で、通称はログハウスで通るが、フルログハウスではない、ハ-フ&ハ-フ工法と言い
フルログハウスとポストアンドビ-ムの折衷工法となる。

在来工法は、神戸の震災以降大きく基準法が改正され、2×4もログハウスも
建築基準法は変わらなかった。
在来工法は、西宮近辺の旧家が大打撃を受け、大きな被害を受け、日本の伝統的工法”匠”の技では自然の力に対抗できないことが証明された。

これは・・・昔東京を襲った関東大震災で実証済みで、同じことが神戸の震災でも起こったのだが、日本の頭脳とまで言われる、霞が関の役人も大したことがなかったのかもしれない。
どのように在来工法が見直されたかは・・また後日気が向けば書くことにしましょう。

簡単に分かりやすく表現すれば、在来工法は線で耐久力を維持し
2×4工法は面で耐久力を維持する違いと言える。
椅子で例を挙げると、8面を合板で作った箱を椅子にしたものと
足を木でつくり座面を板で作り、背もたれを木で仕上げた、ものが
在来工法で言う、線工法だと考えていいだろう。