よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

骨組み

2011-02-09 09:23:51 | 物づくり

2×4工法の建物は単純な工法であり、日本の在来工法と比べ最も大きな特徴は、材と材の接合に仕口が無く、一枚のパネルを作りそれを釘と金物で連結し
間仕切りや外壁を作り上げてゆく。
これが2×4工法で表現をする面工法と言われる由縁でもある。
在来工法は土台、柱、梁、二階の床、と連続し繋がり作り上げられているのに対し、2×4は各階の床をステ-ジと呼び、そのステ-ジの上に間仕切りや外壁が積み上げられてゆく。

 

使われる材は日本の材のように多くの種類はなく、2×4、2×6.、2×8、2×10
2×11と5種類が標準で、インチ寸法で表現され、上の写真にある垂木は2×6材を使い38ミリ×140ミリの材寸となる。
ちなみ在来工法の垂木は45ミリ×45ミリが一般的で、材積では在来に比べ2.6倍の面積を持つ垂木を使っていることになり、これを両面合板で貼りあわせることにより強度は増し、長いスパンを飛ばすことも可能となり、N邸のように3m小屋束なしで屋根を支える事が出来る事となる。

建物全体には、約10万本の釘を打ち込み、地震や台風時の外圧に対し
パネルを構成する釘のせん断力で持たすのが面工法の大きな特徴と言え、
神戸震災以降、在来工法にもこの面工法を取り入れ、外壁の下地材に構造用合板を貼り耐震対策をするようになっている。