よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

N邸新築工事

2011-02-16 17:49:37 | N邸新築工事

今日は春を思わせる天気だった、少し風が強かったし気温も低く、
現場は窓を閉めれば、暖かい。


発泡断熱材が月曜日から二日間かけて吹き、これで隙間風は完全にカットできることとなる。
使ってる発泡は水生発泡、100倍に膨れ上がり、一ミリの隙間もふさいでしまい、冬の冷たい空気や夏の暑い空気を中に入れない為に、グラスウ~ルより
値段は高いが、効果は全く違ってくる。
断熱性能はグラスウ~ルト比べ大差はないが、気密性は比べものにならない。


あとは夏の暑い日に、できるだけク-ラ-に頼らず涼しく過ごせるかどうかは
、風をどうコントロ-ルするかによって室温は違ってくる。

当然設計時に風の流れを考えながら窓を配置するが、その窓を風の向きを読みながら細目に開け閉めするのがコツとなる。
断熱は申し分無しで、立地条件も言うとこなし。

あとは住む人の工夫で、夏、冬は快適に暮らせる家となるでしょう。
この吹き抜けの天窓は、明るさを取り込むためと、夏の暑い日に、上昇気流を吹き抜けに起こす為に作った窓。

この窓を開ければ、一気に空気が抜け、失われたところには、開けた窓から風が流れ込み、風のない日でも部屋には風が流れる。


とりとめもなく

2011-02-15 08:58:31 | とりとめもなく

昨日は和歌山は ばさばさと雪が降った。
13年ぶりの積雪量だとか!

年々積雪量は少なくなっているようだが、地球温暖化が影響しているのかもしれない。
子供のころ、田舎では冬には雪が降り、学校も休校になるほど降り積もった
しんしんと降る様はもう何年も見ていない。

シ-ンと静まり返った夜に雪が降ってくる音が聞こえてきそうなそんな情景が今は懐かしく思える。
夜に雪が降るとうれしくなった、明日は学校が休みになるかもしれないと、雪がやまない事を願い、そんな日に限って母親に起こされる前に朝早く目が覚め
雪の量を確認した。

学校が雪で休校になるとわかると、忙しくなる。
いつもの景色は別世界に変貌し、見るものすべてが白一色で
所々で、雪の重みで木が折れているところもあり、獣の足跡が新雪の上に
点々と残りそれを辿っていくのもわくわくしながら、その足跡を追う。

雪だるまを作り、大きくなりすぎ手に負えなくなり、畑の真ん中で止まってしまって、ばあさんによく叱られた。
道の一部の雪を踏み固め、アイスバ-ンを作り、目隠しに雪をばらまき、誰かが
そこで転ぶのを楽しみに見守った。

そりを持ち出し山の斜面を滑り下りるのも最高の楽しみで、雪が降っていない時は切株も確認でき、それを避けて滑るが、雪が積もるとどこに切株があるのかわからなくなり、どこでも滑れるようなきになり、猛スピ-ドで滑り下り、
途中の切株にそりがひっかかり、乗ってる自分は勢いで空を飛ぶ結果となる。

今の子供等はそんな遊びはしないのかも知れない、多分遊び方も知らないだろう!
いろんな遊び方は、子供世界の中で、伝えられ年上の人から学び、守られながら伝えられた遊びで、子供なりに身を守るすべを身に付け、大胆な遊びをしても
大きなけがはしなかった。

遊びの中から知恵が生まれ、怖さを体験し危険を知ることは、親から教わるのではなく、子供たちの遊びの中から学び取った。
遊びの中にサバイバルがあった。

危険に挑む勇気も芽生えた。
怪我をしたらどうしよう?・・・なんて考えもしなかった。
その時はその時・・・と無鉄砲さもあった。

自然をすべて遊び道具に変え、遊びは与えられるものではなく、生み出すのが
当たり前で、必要なおもちゃは自分で作り、必要な遊び道具も自分で作った。

今の時代は、子供たちにとっては不幸な時代なのかもしれない。
親が決めた中で遊び、おもちゃは与えられ、遊びにも説明書がつく。


回想-17

2011-02-14 12:41:12 | 回想

大阪の設計事務所のプランには無理があった。
一つには、構造耐力的に問題があり二階の耐力壁が不足し、平面的にはあるが、その壁は実際はあまり効果のない壁であることと、家族4人が暮らしそのうえ予算的に限界があったとすれば50坪を超える広さを設計してしまえば、
予算がオ-バ-することを頭に入れずに書き上げてしまった事がKさんが行き詰った大きな原因なのだろう。

設計変更をするに当たり、Kさんにはとにかく各部屋の広さは変えずに42~43坪程度に抑えるため、無駄をなくし設計することと、予算の関係で思い切った発想転換をし、この家を完成させるためお互い理解し合い進めて行くことで合意したのだった。

予算が少ないからと我慢しない事。
要望があれば遠慮せず伝える事。
任せるのではなく、一緒に創るという思いをもっていただく事。

お互いの意思を伝えあい、ご主人も含め新たな気持ちで
すまいづくりを進めることになり、奥様は住まいづくりノ-トを作り
自分の思いや、要望をせっせと書き込んでいった。

                                つづく。


N邸新築工事

2011-02-12 17:40:42 | N邸新築工事

昨日の雪がまだ残るN邸、雪の降る中休みを返上し、現場に助っ人を呼び
頑張ってくれた大工さん達、さど寒かったことでしょう。

今日も現場に行くと・・・寒いだろうと、私にコ~ヒ~を入れてくれる優しさ。
この優しさが…家を良くしてゆく。
自分の事より、相手の事を考えられる優しさが、家づくり・・・・いや物づくりには必要なんでしょう。

 


金物が取り付けられ、サッシ枠が入り、防水紙が貼られ、通気金物が入り
外壁が仕上がってゆく。

来週月曜日からは、断熱工事、2日間で終了し、そのあと内装は下地貼りへと進む。

 

 


ル~フィングが屋根に貼られ、これで雨はしのぐことができ、内部を濡らすこともない。

 


雪です!

2011-02-11 17:58:48 | とりとめもなく

昨夜から降ったのだろうか、モカグランドに白い雪が!
なんだこれ!・・・と思ってるのか警戒しながら歩く。
和歌山の雪は、積もることはほとんどなく、10年に一度くらいだろうか?

さくらも震えながらも外を好む。
毛替えは気候変動で狂ったのか、1月に冬毛を抜いてしまって、
今日のような一番寒い日に、冬毛は残っていない。

バラも狂ったのか、冬に花をつけ雪の中に咲くバラもなかなかのもの
赤いバラは咲かず、白いバラだけが何故か咲く。


事務所の風景

2011-02-10 17:28:17 | とりとめもなく

食材補充に近くのス-パ-に買い出しに、締めて4500円とちょびっと。
レジの前で5000円を準備・・・それ以下の金額によしよし!・・と。
娘は、買ってきたコロッケをかじりながら、キムチをみつけて・・キムチコロッケだとか・・「うん うまい!」・・・と気に入ったようだ。
何を作ってもうまいうまいと食べてくれ、作り甲斐はある。買い物に行った後は5日分のメニュ-は決まる、…そのあとはあるもので。

モカは散歩も終わり、監視の目を盗んで、コロッケをよこせと催促。
かけらを口に入れ満足したのか、ソファ-の所定場所でこちらと、あちらを ちらちらと伺っている。
娘が帰ってしまえば。遊び相手がいないのをしってるのか、眠りにつくのが日課。

以前買っていた アジが冷蔵庫に眠っていたため、これも何とかしなければと
昨日、背開きにし塩を振り一夜干しに。
ワンパック158円のを二つ、いつもは小ぶりなのが10匹以上入っているが
今は大振りなので頭からしっぽまで召し上がっていただかなければと、
一夜干しにし、それを素揚げに、・・それから南蛮漬けにすれば、香ばしく、骨も、頭も、尻尾もすべて美味しくいただける。

彼女等に美味しいものを食べさせてやろうと、せっせと作ってもう5年続いてるだろうか?
こんなご馳走の出る”まかない夫”の居る事務所はなかなかないぞ!・・と
自画自賛しながらも・・・料理好きだからできる事。

こうして我が事務所の一日は今日も終了。


回想-16

2011-02-10 08:27:40 | 回想

Kさんの要望を匠がまとめた設計図の枚数は多く、事細かに描き、図面としての価値を高めるため昔から枚数を増やす工夫をするのが設計事務所の特徴なのだろうが、図面の枚数を書けば書くほど予算は上がり、上がってしまった予算を調整する時、自分の書いた設計図により調整不可能に陥り、
自分の意見を押し通し、結局は誰の家か分からなくなってしまう結果を生み出す場合があるのだろう。

今回のK邸設計図も同じような見方ができ、予算が2000万円と伝えたにも関わらず50坪以上の延べ面積の広さと、無垢の化粧梁や柱をふんだんに使って設計されていた。
最初Kさんから設計図を見せていただいた時、内容を詳しく見るまでもなく
2,000万円では建てることはできない家であることはすぐに理解できた。

Kさんは、また一から設計図を描く費用は無いので、この設計図で本当に2,700万円が必要なのかどうか予算を出してほしいと言われ、業者を呼び積算を依頼し、出た金額は2,400万円となり、予算は2,700万円もかからないが結局この設計図では予算オ-バ-となり設計変更をしなければ夢は叶えられない事をKさんも認め、一から設計図を立ち上げる事となった。            つづく。


骨組み

2011-02-09 09:23:51 | 物づくり

2×4工法の建物は単純な工法であり、日本の在来工法と比べ最も大きな特徴は、材と材の接合に仕口が無く、一枚のパネルを作りそれを釘と金物で連結し
間仕切りや外壁を作り上げてゆく。
これが2×4工法で表現をする面工法と言われる由縁でもある。
在来工法は土台、柱、梁、二階の床、と連続し繋がり作り上げられているのに対し、2×4は各階の床をステ-ジと呼び、そのステ-ジの上に間仕切りや外壁が積み上げられてゆく。

 

使われる材は日本の材のように多くの種類はなく、2×4、2×6.、2×8、2×10
2×11と5種類が標準で、インチ寸法で表現され、上の写真にある垂木は2×6材を使い38ミリ×140ミリの材寸となる。
ちなみ在来工法の垂木は45ミリ×45ミリが一般的で、材積では在来に比べ2.6倍の面積を持つ垂木を使っていることになり、これを両面合板で貼りあわせることにより強度は増し、長いスパンを飛ばすことも可能となり、N邸のように3m小屋束なしで屋根を支える事が出来る事となる。

建物全体には、約10万本の釘を打ち込み、地震や台風時の外圧に対し
パネルを構成する釘のせん断力で持たすのが面工法の大きな特徴と言え、
神戸震災以降、在来工法にもこの面工法を取り入れ、外壁の下地材に構造用合板を貼り耐震対策をするようになっている。


N邸新築工事

2011-02-08 13:17:05 | N邸新築工事

現場もにぎわってきた。
大工さんが一人応援に入り、N様と現場で打ち合わせたスイッチ及びコンセントの位置を職人に伝える。

職人達が家を作る、職人気質と言われる人は年々少なくなっている。
ハウスメ-カ-が生まれ、大量の住宅をこなすようになり、手間を減らし
利益を上げるため既製品を持ってきてくっつければ出来上がる方向に進み
職人気質は必要なく、職人のこだわりは企業としては邪魔になり、指示通り文句も言わず動いてくれる職人が都合がよく、
出来るだけ仕事を一元化し、難しい要望は予算を多く請求し、できれば諦めてもらいたいと願っているのかもしれない。
家を建てるのは企業からみれば何千分の一かもしれないが、建てる側は一生に一度の大事業となる。

 


風邪対処

2011-02-07 09:21:05 | とりとめもなく

子供に頃から、風邪をひいた時の対処方は心得ており、風邪で寝込み仕事を休むことはあまりなかったような気がする。

風邪は一晩で治すのが 私の鉄則で、昨夜もそれを実行。
まず、ユニットバスをサウナに変身させ、じっくり汗を出す。

75度のお湯をシャワ-から浴槽にだし100リッタ-程出れば完璧なサウナとなる。
ここで注意しなければならないのは、出てるのは熱湯なので焼けどをしないように最新の注意が必要となる。

うちわを持ち込み、パタパタとあおげば、より効果的。
体の温度をあげ、自然治癒力を高めるのが目的
寒気も消え、ぽかぽかと暖かく、そのまま布団にもぐりこみ、温まった体を冷やさないのがコツ。

昨夜は、8時にサウナに入り、そのまま布団に入って、今朝の8時まで寝た。
寝すぎの為腰が痛いが・・・ほぼ完治。


風邪や!

2011-02-06 15:46:43 | とりとめもなく

とうとう風邪の菌に侵入されてしまった。
小林と特養の現場に行き、彼女が変調を訴えだし、次の日はマスクをはめ
熱っぽいと病院に、「どうよ・僕は菌に強いやろ!」と言ったのだが、

次の日は。おけいはんの顔にもでかいマスク!
おっ!・・・これはやばいかも?・・・と思ったが油断した。
とうとう・・今日喉はいがいが・・少し熱もありそうな?

さて・・・今夜は真剣に菌と戦ってみますか・・・久しぶりに。



犬達は相変わらず元気です。


回想-15

2011-02-05 09:14:24 | 回想

ビフォ-アフタ-の番組も一時は中断され、視聴率が高かったのか、いままた再開されており「人は夢の魔術師と呼ぶ」などと、現実的ではない偶像にも似た表現で放映をしている。

多分、一般視聴者を狙ったキャプションなのだろうが、いささか問題があり、呼ばれもしない、覚えるにも大変な長ったらしい、表現ではあるが、視聴者に対しては現実的でない部分を植え付けてしまうことになる危険性はあるだろう。

Kさんはテレビで放映されているからと 大阪の設計事務所に直接依頼したわけではなく、相談に行った工務店が、その設計事務所と繋がっていたのだろうが、
危険性とすれば「この設計事務所は魔術師とまで言われている設計事務所なんですよ」・・ともなりかねない。

受けを狙った放映、或いは”やらせ”・・・いろいろ問題視されたことはあるが、
今日メディアは情報社会の中で大きな影響力を持ち、場合によっては国までも動かしてしまう力を持っていることを認識し、情報を出す側のモラルが要求され、あるがまま
を正直に伝えなければならないのだろう。

その設計事務所が、テレビで魔術師と放映されたのかどうかは定かではないが、工務店が紹介するにあたって、多分「テレビにも出た有名な設計事務所なんです」とKさんに紹介されたことは確かで、その黒魔術に乗せられてしまったのかも知れない。

テレビ社会の世の中、テレビ以上に情報力を持ってしまうネット社会、
私たちは、入ってくる情報に惑わされることなく、受け身を捨て、自分の判断力と自分の意思で選択し良し悪しを見極める能力を身に着けなければならない時代になっている。

みのもんたが ココアが体にいいと言ったから、次の日に店頭ではココアが不足になってしまう社会では多分駄目なんだろう。




モカと一緒にログ喫茶へ

2011-02-04 15:20:19 | とりとめもなく

本日ママさんから頼まれていたデジブックCDの追加と、新しいデジブックが出来上がったので、モカを引き連れログ喫茶へ。
モカさんはログ喫茶の芝生での”すりすり”が大のお気に入り。

気温も春を思わせるほどの暖かさ。
ログ喫茶に到着すると すぐさま

”すりすり~~~~~~ぃ”
”気持ちええわ~~~~~~~ぁ”
おかげで、芝まみれ!

で・・・ムロさんより誕生日プレゼント頂きました!
実は、足のかかとげじげじになっているのを、モカブログで知っていたのでしょう・・なんとありがたいプレゼントでしょう!
かかとをカバ-できるかかとソックスなんでしょうか・・早速今夜使うことにします。


ブログのゆくえ

2011-02-04 09:13:24 | とりとめもなく

ここ数日ブログ閲覧者100人を超えている、このカウンタ-が正確な数字であるとすれば喜ばしい事と言える。
PCの普及により、どこからでも世界に情報を発信することができ、そこには当然モラルも要求されるが、時代の進歩はめまぐるしく変わり、20年前はここまでは予測できなかった。

ツイッタ-、フェイスブック、ブログ、メッセンジャ-、何を使って発信するかにより使い道やその内容は違ってくるが、私たちの立場からすると いい道具を手にしたともいえる。
今までは、人を介して情報を手に入れ、その情報は伝わるごとに間違った情報も一緒に伝えられ、それがイメ-ジとして残り、警戒心となり、「君子危うきに近寄らず」・・・となってしまう場合もあったでしょうが、今、情報社会の中において、情報分析能力さえ持ち合わせていれば、世間のうわさや思い込みに邪魔されることなく、深く知る事も出来、踏み込む勇気は必要なく、求めるものを探すことができる時代と言える。

ネット社会で事件が起きれば「ネットは怖い!」と思ってしまい、ネットは信用できないと思ってしまうのが日本人的発想なのかもしれない。
車の事故で4人が死亡・・・と報道されても、車は怖いから乗らない!
とは考えないで、「無謀な運転をするからだ!」・・「自分の安全は自分が守らなければ」と考えるだろうが、まさにネット社会も同じであり、ネット社会に限らず
本来は自分の身は自分で守らなければならず、誰かが守ってくれると思ってはいけないのだろう。

人に頼らず、人の言葉に惑わされることなく、自分の考えや、自分の生き方をしっかり持ち、多くの情報を正しく理解する能力と、素直さが大切なのだろう。

 

 

N邸新築工事

2011-02-03 10:16:38 | N邸新築工事

2月2日、つまり昨日現場にてN様ご夫婦とコンセント及び照明の位置確認の為、奈良より
現場に来ていただいた。
図面と現場を照合し、現場に立って初めて「あっ!・・・そうか!」と現場でしかわからない
不具合を発見できる場合があるため、奈良から和歌山まで来ていただくのを恐縮しながら
お願いし現場で打ち合わせを行った。

 

当初の工程より少し遅れ気味ですが、天候にも恵まれ工事は順調に進んでいる。
遅れたおかげで、大工さんとN
様との出会いもあり、結果的には良かったのではと思っている。

2時から現場打ち合わせが始まり、日が暮れるまで確認作業が行われ
これで電気配線作業は迷うことなく一気に進めることができ、これも無駄をなくす
作業の重要な打ち合わせとなる。


小林も当社に来て10年以上になり、現場を任せられるまでに成長し
一級建築士の第一関門は突破したが、残す製図の試験で合格すれば、晴れて一級建築士となるが・・・本人の頑張りにゆだねましょう。


今朝N様から電話があり、話の中で「檀さん所に相談しに行くには勇気が要ったんです!」と・・。
このように言われるのはN様だけではなく、今までにも何人かのクライアントに言われたことがあり、敷居が高いと言われたり、また設計事務所で設計してもらうような身分でもないので・・・とも
これは、日本が持っている気質なのかもしれない。

分相応との言葉もあり、日本の中で優劣をつけてきた国の歴史にも起因はあるのだろう。
主役はあくまでも 民衆の中にあり、国や組織は上でもなく下でもなく、同じ目線で動かなければならないのだろが、
しかし、国や組織、我々設計事務所も含め、上から目線で動かしてきた過去も否定できない。
少なくとも私たちの立場は、お客様の意思をくみ取り、それをどのように現場に生かして行くかの道案内人にしか過ぎないと思っている。

間違った道を選ばないよう、納得できない財産を作り上げてしまわない為に
経験と工夫と発想とは、建築に携わってきた経験で普通の人より多くの知識を
持っているだけに過ぎない。

ふんぞり返っている設計事務所も存在するが、私たちは謙虚な中で
皆様のお役に立てればと思っています。