テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
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(当然、その他についても、語ったりする)

勝間光学 GLORY  SS10×50SK-D プチ遠征先での星見用比較

2012-04-08 17:11:30 | 双眼鏡 望遠鏡
Celestron SkyMaster 15x70SHIRSTONE Samrai BINOCULARS 8×42勝間光学 GLORY WP6X30SB-D、等、瞳径から、星見に使用できる双眼鏡と比較しました。

まずお断り、プチ遠征したとはいえども、満月が煌々と昇っており、条件が良ければ天の川も十分見えるという場所らしくない、明るい夜空でした。
よって、本当の微光星の比較はできていないと思います。


SS10×50SK-Dは950g、10倍ということで、手持ち観望の限界に近いのですが、片肘や上半身をクルマの屋根等に預けて安定させてやれば、充分安定して観望できますし、補助グリップ(ミニ三脚)若しくは一脚で、機動性良く観望するのも可能です。






三脚に載せた場合でも、三脚専用とも云える15x70と、見える星の密度は、大きく差があるほどではなく、寧ろ、10x50のほうが良像範囲が広い分、芯のある迫真の見え具合です。さらに大きく違うのは、色収差です。ベガ等の視野のなかで明るい輝点に、15x70では偽色が生じる煩わしさがありますが、10x50にはそれがありません。6倍、8倍では集光力の差でしょうか、それほど明るい輝点となる星が少なく、色収差のあるなしはさほど評価の対象になりにくいのですが、このぐらいの口径、倍率での星見では、かなり効いてきます。

8x42との比較では、手持ちでの見易さに倍率なりの僅差はあります。しかもこの8x42はダハ特有の光条がほぼ気にならない優秀さではあるのですが、それでも視界内にとらえられる星の賑やかさでは10x50が優り、より星見向きです。

6x30と比較すると実視野の差(6.5と8.5)から、星座を追うには6倍のほうがやりやすいね、というくらいしか6倍にメリットはありません。
(昼間の明るい状況では、全然変わってくるのですが)
また星座を追うなら、テレコンビノという専用機があるので、星見用途で、6x30は10x50に完敗でしょう。

総じて判断すると、SS10x50SK-Dは口径、倍率、重量、光学的性能から、星見用双眼鏡として、最上級の10倍機の一角だと思います。市井の評価では、10x70SP、10x42LIS、10x70FMT、10x50FMT、これらぐらいしょうかSS10x50SK-Dと同等以上なのは(海外御三家含むダハはハミゴ)。ただ、それらに比して、価格は1/3以下、最軽量(手持ち可能)、耐久性は折り紙付きのこの双眼鏡は、日本だからこそ買える、逸品であることに疑いはありません。