マーティン・ファロンと同じく、射撃、それも狙撃の名手を描いた、映画シリーズです。
7~8月のWOWOWで放送されているので、じりじりとした緊迫感に満ちた映画がお好きな方には、おすすめかも。もっとも、らしい、のは第1作で、狙撃手の役割を描いたお話しとしては、一級品です。2作目で新しい相棒との人間ドラマっぽくなり、3作目は老境の主人公を描いてあまり評判も芳しくなく、4作目には息子に主役を譲り、まだ作るか、とすら思わせるキライもあり、2~3作目で、主人公を殺しておけば、作らずに済んだという酷評もありました。
でも、個人的には結構3作目が好きで、特に小道具としてでてくる、ベトナムを走るクラウン、通称クジラと呼ばれたMS60型クラウンが秀逸です。どこかトヨタEX7を思わせる顔つきは、ベンツマスクとならんで、無難なセンの多いクラウンのなかでは異彩でした、映画公開後しばらくしての放映当時、まだ走っているんだと驚いたものです、30年近くになるハズなんですが。アクセルワイヤーやトランクリッドワイヤーが消え、全て電気制御になった現代のクルマでは、30年後に走っていられるものは、殆ど無いでしょう。今年惜しまれながら生産を終えたスバルサンバーが第一候補でしょうか、四半世紀を超えたのちにも、現役で元気に走っていそうなのは。
閑話休題、狙撃兵というのは、実は軍の装備の中では、糧食とならんで、電子化の影響が最も少ない分野のひとつです。強靱な体力と精神力、入念な準備と環境への適応力など、ヒトの能力の極限が必要とされる兵種で、事実この映画の主人公、トーマス・ベケットのモデル、カルロス・ハスコックの作った遠距離狙撃記録(2300m)は、35年間も破られることはなかったのでした。35年間、高精度な銃や狙撃用スコープはずっと進歩し続けては来たのですが(私の使っている8x42双眼鏡を作っている会社も、スポーツ射撃用スコープとしては本場アメリカで並みいる老舗ブランドを押しのけて、その性能で名を挙げてきたメーカーです)、ハスコックの戦果には、道具の善し悪しだけでない、人為的な要素があったということなのでしょう。この映画シリーズでは、そんな狙撃手の戦うさまを観ることができます。
7~8月のWOWOWで放送されているので、じりじりとした緊迫感に満ちた映画がお好きな方には、おすすめかも。もっとも、らしい、のは第1作で、狙撃手の役割を描いたお話しとしては、一級品です。2作目で新しい相棒との人間ドラマっぽくなり、3作目は老境の主人公を描いてあまり評判も芳しくなく、4作目には息子に主役を譲り、まだ作るか、とすら思わせるキライもあり、2~3作目で、主人公を殺しておけば、作らずに済んだという酷評もありました。
でも、個人的には結構3作目が好きで、特に小道具としてでてくる、ベトナムを走るクラウン、通称クジラと呼ばれたMS60型クラウンが秀逸です。どこかトヨタEX7を思わせる顔つきは、ベンツマスクとならんで、無難なセンの多いクラウンのなかでは異彩でした、映画公開後しばらくしての放映当時、まだ走っているんだと驚いたものです、30年近くになるハズなんですが。アクセルワイヤーやトランクリッドワイヤーが消え、全て電気制御になった現代のクルマでは、30年後に走っていられるものは、殆ど無いでしょう。今年惜しまれながら生産を終えたスバルサンバーが第一候補でしょうか、四半世紀を超えたのちにも、現役で元気に走っていそうなのは。
閑話休題、狙撃兵というのは、実は軍の装備の中では、糧食とならんで、電子化の影響が最も少ない分野のひとつです。強靱な体力と精神力、入念な準備と環境への適応力など、ヒトの能力の極限が必要とされる兵種で、事実この映画の主人公、トーマス・ベケットのモデル、カルロス・ハスコックの作った遠距離狙撃記録(2300m)は、35年間も破られることはなかったのでした。35年間、高精度な銃や狙撃用スコープはずっと進歩し続けては来たのですが(私の使っている8x42双眼鏡を作っている会社も、スポーツ射撃用スコープとしては本場アメリカで並みいる老舗ブランドを押しのけて、その性能で名を挙げてきたメーカーです)、ハスコックの戦果には、道具の善し悪しだけでない、人為的な要素があったということなのでしょう。この映画シリーズでは、そんな狙撃手の戦うさまを観ることができます。