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テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

星天でちょっと嬉しい

2012-10-13 02:53:53 | 双眼鏡 望遠鏡
今日は、条件がいい星天です。
もっとも、僅かに雲があり、大光害地には違いないので、肉眼では3等がせいぜい、双眼鏡(一二三10x50)では、8等余裕、9等やや厳しいくらいの見え方です。アルビレオやこと座ζ星などの二重星も綺麗に分離して見え、やがて、やや西向きに限定される観望方向のエリアに、すばるがやってきました。これからの季節の文字通りのきらめくスターです。良好な条件、機器でのすばる観望は、何回でも書きますが、その美しさに感嘆します。星図や、写真、モニターで見るのとは違い、あくまでも点光源のまま、ちりばめられた星々が瞬いています。ヒトの視力のダイナミックレンジの広さを充分に生かし切れる性能の視覚デバイスはまだまだ遠いことを思い知ります。次世代新型ディスプレイの高精細なドットも、それぞれのドットのダイナミックレンジ(出力範囲)は広くないし、隣り合うドットのアイソレーション(分離)もよくありません。全ドットのうち一つだけのドットの強弱にはきらめく星ほどの深さはなく、XY直行面では”点”でもZ軸方向には投影面積の何倍も奥行きがあるので、隣り合うドットとの光の滲みを充分に抑えることは難しいのです。
それだからこそ、肉眼を補間した星空観望は、飽きることのない審美体験なのでしょう。ホントに久しぶりの星天でちょっと嬉しいのです。