テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

勝手に一等賞

2012-10-15 23:08:14 | 双眼鏡 望遠鏡
シケてはいても、引きこもるワケではなく、日中に某所に繰り出して、双眼鏡を覗いてまいりました。
目的の機種は、フジノン 10x50 FMT-SX、私がよく使う、勝間光学SS10x50SK-D、一二三光学10x50BCFと同じ対物口径、倍率の機種です。

過去記事で何度も書いてますが、星空観望に適した双眼鏡は、その昔最適とされていた6x42、7x50、8x56、10x70のような瞳径7mmの機種より、現在、日本の市街地近辺では、6x30、7x35、8x42(40)、8.5x44(45)、10x50、12x60、16(15)x70のような瞳径5mm前後の機種の方が、背景の夜空が暗く見えるため、適しているとされています。
星空観望の実際においても、肉眼で見てさえ、漆黒の夜空には全くお目にかかれない状況が続いていますので、おそらくは瞳径7mmの双眼鏡は、そんなご褒美のような条件の良い夜空でこそ真価を発揮するジャックポットのような存在でしょう。

また、天体望遠鏡をお使いの方には、対物口径=集光力、対物レンズや反射鏡が大きいほどよく見える望遠鏡であり、そのデカブツを見たい方向に安定して向けるために、頑丈な架台と微動経緯台、赤道儀が必要なことはよく知られています。

双眼鏡は基本、手持ち、あるいはせいぜい三脚に据えて、視界に溢れる星々を見るのが目的ですから、畢竟、対物口径の大きさ(=全体の重さ)、倍率(導入のし易さと手ブレ)には限度があります。対空双眼鏡のような、口径、倍率とも限度を遙かに超えたものも存在しますが、お気楽に使える物ではありません。以上のような観点から、手持ちも考慮した倍率とできるだけ大きな対物口径、最適な瞳径5mmの双眼鏡、つまりは10x50がお気軽星空観望一等賞機だと断じ、立て続けに勝間、一二三の10x50を入手し、フジノンも気になる、そんな有様になっているのです。DEKAREMやJENOPTEM、ツァイスの往年の名機や現代のダハの名機スワロのEL 10x50 SWAROVISION、ライカのウルビ10x50、ツァイスのFL10x56にも興味がありますが、手も足も出ませんし、日本製光学機器礼賛信徒の立場としては、横目で惹かれるだけにしておきます。

閑話休題、気になっていたフジノン、一部では60~70K前後で買えますので、覗いてきたわけです。フラットナーの効果により、歪曲収差は僅少で、昼間に直線を見る機会(水平線など)が多いのでしたら、文句なくこっちでしょうが、やはり、バランスが良くて持ち重りがしないといっても、勝間一二三に較べると1.5倍の重さは如実に感じました。星空で比べられなかったのはしょうがないとはいえ残念なのですが、所持している両機と比して、大きくアドバンテージがあるとは思えず、フジノンを絶えず持ち歩くのよりは、いまの体制、自宅(自家用車)に勝間、出先(営業車)に一二三という状態がベスト、と判じました。価格では余剰生産分を格安で販売してる勝間さん一二三さんと比べるのはフジノンには酷ですが、2台合わせても42Kを切ってますので、これも利点です。
星見用の一等賞、最良機種の名高いフジノン10x50FMT、いつかは買っちゃうかも知れませんが、いまのところ必要性に迫られてはいないというトコロです。

さぁ、これで鳥見用双眼鏡の検討に移れます、な~に、双眼狂、もとい双眼教信徒をナメてはいけません、ちゃんと宝くじ(オータムジャンボ)は買ってあります。