テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

視野が狭い?

2013-09-06 22:08:34 | 双眼鏡 望遠鏡
このところ、以前のように、Web上をあれこれ巡って、気の向くままに情報を得る、ということが少なくなりました。まあ、ただでさえ情報過多な現代では適度に間引きされた情報というのは好ましいとは思っているのですが、でも、双眼鏡関係にはいろいろと気が惹かれます。
先日来、新製品についてあれこれ書いてますが、Nikonのモナーク7、5シリーズや、コーワのBD42-XD PROMINAR シリーズなど、異常分散(ED、XD)ガラスを採用したダハ機の発表が相次いでいます。


天体望遠鏡などでも良く云われるアポクロマート、各波長の色収差を補正する為に、分散率(波長による分光の度合い)が異なる硝材を使用し、明暗差のある輪郭での色滲みを低減する設計です。かつて蛍石(フローライトクリスタル)がその用途の代表でしたが、天然素材故に供給が限られ、高価です。
通常の硝子でも、キヤノンの積層型回折素子のように、色収差を打ち消しながらコンパクトにする位相差レンズもありますが、双眼鏡ではまだ採用例がありません。もっとも色収差の補正に効果的なのは、異常分散ガラスだけではなくて、通常の硝材を用いながら光学設計に沿った緻密な組み立て調整で、見事な効果を上げている勝間光学さんのWP6×30シリーズの様な例もあります。
閑話休題、コーワのお手軽プロミナーシリーズはまだ発売前なので、詳細は分かりませんが、ニコンのモナークシリーズは、EDレンズの効果をさほど感じず、また何よりハイエンドのEDGとよく似たデザインが、個人的には、Xです。モナークは製造が中国のはずですが、EDGももしかしたら中国に生産移管?と思わせる雰囲気があります。

かつての天文用光学機器の雄、五藤光学研究所の望遠鏡子会社、五藤テレスコープからも、
スタークルーズと題して、まずEDレンズ使用の8×42ダハが発売され、直販限定ながら、初回は売り切れたようです。

ただ、星屋(天文用)の本命はHPで予告されているポロの7×50ワイド機で、ウワサでは接眼部交換式で、贅を尽くした、ポロとしてはかなり高額(10万以上?)になるようで、”GOTO”の名声に恥じない製品になることを期待しています。

なぜか、新製品情報は双眼鏡に限ったもののみがよく話題にのぼる拙ブログです。