このところ、あれほど喧しかった早朝の鳥の喧噪が、落ち着いてきています。
恐らくは、雛たちもほぼ巣立ちを終え、巣を起点にして活動することが少なくなったのでしょう。
秋に結実する木の実や、栄養価の高い虫などをたらふく食べ、体力をつけ、文字通り翼に力を貯めて、夏鳥たちは、渡り、をはじめるのでしょう。
想像の中で、つばさに力こぶをつくり、胸を筋肉ではち切れんばかりにした小鳥を描いてみますが、あまりしっくりしません。夏鳥たちは日本の暑い夏を過ごした後、更に暖かさを求めて南方へと向かいます。温かい空気が、彼ら比較的小型の夏鳥たちには必要なのでしょう。
これからの時期の主役は旅鳥です。
夏、日本より涼しい地域で繁殖を終え、もっと暖かい地域で越冬するシギチを主体にした鳥たちです。海辺や河口の草の生えたところにやってきて、草の実や小さな虫や動物を忙しく啄んで、旅に疲れた身体を回復させるようです。日本列島は旅鳥たちにとって、格好の目印であり、休憩所、なのかもしれません。
渡りをする鳥たちは、地磁気や地形や季節風、太陽など様々な自然の標を利用して方位感覚をつくっているらしいのですが、その一部は、人とおなじように、星や星座を見て、方角を定めていることが分かっています。北極星から、35°の天球内にある大熊、小熊、りゅう、ケフェウス、カシオペアなどの星々の並びのパターンを覚え、それらを参照して方角を定めていることが検証されており、興味深いのは、曇りの日、あるいは流星群などで、星々のパターンが乱された状態に遭遇すると、一時的に方位感覚を失調してしまうものもあるということです。
北天を見て旅することが知られるルリノジコ、クリックすると写真
彼らが、北天の星座群をどのようなパターンで認識しているのか、非常に興味のあるところです。鳥目と云われて、夜には視覚が損なわれるイメージのある鳥類ですが、彼らの中にも、暗順応した眼をつくり、無限遠にある星の瞬きを、何らかの並び、図形として捉えている星空観望者がいるというのは、こちらも楽しくなってきますし、星空を見せずに育てた幼鳥はこのような星を観て方位を定める能力がなく、つまりは学習によって、星と方位との関係を知っていることから、なかには、その美しさを愛でているヤツもいるかもしれないと想像するのは、先ほどのマッスル渡り鳥とは異なり、妙に納得していまいたい気分なのです。
恐らくは、雛たちもほぼ巣立ちを終え、巣を起点にして活動することが少なくなったのでしょう。
秋に結実する木の実や、栄養価の高い虫などをたらふく食べ、体力をつけ、文字通り翼に力を貯めて、夏鳥たちは、渡り、をはじめるのでしょう。
想像の中で、つばさに力こぶをつくり、胸を筋肉ではち切れんばかりにした小鳥を描いてみますが、あまりしっくりしません。夏鳥たちは日本の暑い夏を過ごした後、更に暖かさを求めて南方へと向かいます。温かい空気が、彼ら比較的小型の夏鳥たちには必要なのでしょう。
これからの時期の主役は旅鳥です。
夏、日本より涼しい地域で繁殖を終え、もっと暖かい地域で越冬するシギチを主体にした鳥たちです。海辺や河口の草の生えたところにやってきて、草の実や小さな虫や動物を忙しく啄んで、旅に疲れた身体を回復させるようです。日本列島は旅鳥たちにとって、格好の目印であり、休憩所、なのかもしれません。
渡りをする鳥たちは、地磁気や地形や季節風、太陽など様々な自然の標を利用して方位感覚をつくっているらしいのですが、その一部は、人とおなじように、星や星座を見て、方角を定めていることが分かっています。北極星から、35°の天球内にある大熊、小熊、りゅう、ケフェウス、カシオペアなどの星々の並びのパターンを覚え、それらを参照して方角を定めていることが検証されており、興味深いのは、曇りの日、あるいは流星群などで、星々のパターンが乱された状態に遭遇すると、一時的に方位感覚を失調してしまうものもあるということです。
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彼らが、北天の星座群をどのようなパターンで認識しているのか、非常に興味のあるところです。鳥目と云われて、夜には視覚が損なわれるイメージのある鳥類ですが、彼らの中にも、暗順応した眼をつくり、無限遠にある星の瞬きを、何らかの並び、図形として捉えている星空観望者がいるというのは、こちらも楽しくなってきますし、星空を見せずに育てた幼鳥はこのような星を観て方位を定める能力がなく、つまりは学習によって、星と方位との関係を知っていることから、なかには、その美しさを愛でているヤツもいるかもしれないと想像するのは、先ほどのマッスル渡り鳥とは異なり、妙に納得していまいたい気分なのです。