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テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

サッカー観てました

2012-10-16 23:39:00 | 日記
ついさっきまで、ポーランドで行われた(ナゼ?)日本対ブラジルの代表親善試合を観てました。
ガチに剥き出しの気概をぶつけるヨーロッパのサッカーより、ヒラリと躱すようなそぶりで相手を削るブラジルのサッカーが好きで、流石に今日の試合は親善試合だったので削り合いの応酬はなかったのですが、日本の選手もヨーロッパばかりに行かずに、例えお金にならなくとも、南米の熱く柔軟なサッカーの中に身を置いてはどうかと思うのです。
さっきの試合の結果は、日本の惨敗でしたが、前のフランスに曲がりなりにも勝ったのに、こんな結果になったのには、理由があります。個々の技量で及ばないと言うよりも、組織としての技量で及ばないこと、チームの連携が売りの日本代表にはキツイ言い方かも知れませんが、ブラジルの選手にはそれぞれにアンテナが立っていて、どのような態勢からでも組織力を発揮し更にその先に個人の技量を加えてプレーできること。日本の選手の連携は練習で培ったパターンを試合に投影することだけ。だから力をぶつけてくるヨーロッパのサッカーにはパターンの投影が上手くはまりやすく、逆にまずコチラを見てくるブラジルのサッカーの前では不完全な投影しかできずに、崩されてしまうこと。
以上のように考えます。
サッカーに限らず、チームプレイが要求される競技には、覇道はありません。
有る技量が突出しているからと言って、それが切り札にはなり得ない。ヨーロッパにビッグネームを次々にお金で釣り上げられながらも、柔軟な部分の強さで常に双極の一つであり続けるブラジルのサッカーを見てると、そんな思いを強くします。

勝手に一等賞

2012-10-15 23:08:14 | 双眼鏡 望遠鏡
シケてはいても、引きこもるワケではなく、日中に某所に繰り出して、双眼鏡を覗いてまいりました。
目的の機種は、フジノン 10x50 FMT-SX、私がよく使う、勝間光学SS10x50SK-D、一二三光学10x50BCFと同じ対物口径、倍率の機種です。

過去記事で何度も書いてますが、星空観望に適した双眼鏡は、その昔最適とされていた6x42、7x50、8x56、10x70のような瞳径7mmの機種より、現在、日本の市街地近辺では、6x30、7x35、8x42(40)、8.5x44(45)、10x50、12x60、16(15)x70のような瞳径5mm前後の機種の方が、背景の夜空が暗く見えるため、適しているとされています。
星空観望の実際においても、肉眼で見てさえ、漆黒の夜空には全くお目にかかれない状況が続いていますので、おそらくは瞳径7mmの双眼鏡は、そんなご褒美のような条件の良い夜空でこそ真価を発揮するジャックポットのような存在でしょう。

また、天体望遠鏡をお使いの方には、対物口径=集光力、対物レンズや反射鏡が大きいほどよく見える望遠鏡であり、そのデカブツを見たい方向に安定して向けるために、頑丈な架台と微動経緯台、赤道儀が必要なことはよく知られています。

双眼鏡は基本、手持ち、あるいはせいぜい三脚に据えて、視界に溢れる星々を見るのが目的ですから、畢竟、対物口径の大きさ(=全体の重さ)、倍率(導入のし易さと手ブレ)には限度があります。対空双眼鏡のような、口径、倍率とも限度を遙かに超えたものも存在しますが、お気楽に使える物ではありません。以上のような観点から、手持ちも考慮した倍率とできるだけ大きな対物口径、最適な瞳径5mmの双眼鏡、つまりは10x50がお気軽星空観望一等賞機だと断じ、立て続けに勝間、一二三の10x50を入手し、フジノンも気になる、そんな有様になっているのです。DEKAREMやJENOPTEM、ツァイスの往年の名機や現代のダハの名機スワロのEL 10x50 SWAROVISION、ライカのウルビ10x50、ツァイスのFL10x56にも興味がありますが、手も足も出ませんし、日本製光学機器礼賛信徒の立場としては、横目で惹かれるだけにしておきます。

閑話休題、気になっていたフジノン、一部では60~70K前後で買えますので、覗いてきたわけです。フラットナーの効果により、歪曲収差は僅少で、昼間に直線を見る機会(水平線など)が多いのでしたら、文句なくこっちでしょうが、やはり、バランスが良くて持ち重りがしないといっても、勝間一二三に較べると1.5倍の重さは如実に感じました。星空で比べられなかったのはしょうがないとはいえ残念なのですが、所持している両機と比して、大きくアドバンテージがあるとは思えず、フジノンを絶えず持ち歩くのよりは、いまの体制、自宅(自家用車)に勝間、出先(営業車)に一二三という状態がベスト、と判じました。価格では余剰生産分を格安で販売してる勝間さん一二三さんと比べるのはフジノンには酷ですが、2台合わせても42Kを切ってますので、これも利点です。
星見用の一等賞、最良機種の名高いフジノン10x50FMT、いつかは買っちゃうかも知れませんが、いまのところ必要性に迫られてはいないというトコロです。

さぁ、これで鳥見用双眼鏡の検討に移れます、な~に、双眼狂、もとい双眼教信徒をナメてはいけません、ちゃんと宝くじ(オータムジャンボ)は買ってあります。

疲れた気分で星見

2012-10-14 23:05:10 | 双眼鏡 望遠鏡
諸事情で冴えない気分のまま、憶えなく寝入ってしまったけど、おかげで夜明け前に目覚めて星見するここ数日なのです。

昨夜などは、双眼鏡すら持ち出さずに、オリオンを中心に眺めてました。

まぁ肉眼でも、充分綺麗に見えるくらいの条件になったことを素直に愛でようという気持ちと、このところサザエさんジャンケンに勝てないなぁという(今日もサザエさんはチョキで、負けました)しょぼい戦績のまま、知らずに寝てしまいそうな秋の夜長であります。


追記

やはり、憶えなく寝てしまい、早くに目が覚め、ふらっと外に出て主に西の空を見ていました、オリオンの腰の剣の三つ星はくっきり見え、すばるも肉眼で判別でき、アルデバランは眩しい木星がじゃまだなあと、起き抜けのうつろなアタマで考えていました。というか、半袖半パン姿で、のそりと空を見上げる様子は、かなり怪しかったのではないかと、若干反省してます。

星天でちょっと嬉しい

2012-10-13 02:53:53 | 双眼鏡 望遠鏡
今日は、条件がいい星天です。
もっとも、僅かに雲があり、大光害地には違いないので、肉眼では3等がせいぜい、双眼鏡(一二三10x50)では、8等余裕、9等やや厳しいくらいの見え方です。アルビレオやこと座ζ星などの二重星も綺麗に分離して見え、やがて、やや西向きに限定される観望方向のエリアに、すばるがやってきました。これからの季節の文字通りのきらめくスターです。良好な条件、機器でのすばる観望は、何回でも書きますが、その美しさに感嘆します。星図や、写真、モニターで見るのとは違い、あくまでも点光源のまま、ちりばめられた星々が瞬いています。ヒトの視力のダイナミックレンジの広さを充分に生かし切れる性能の視覚デバイスはまだまだ遠いことを思い知ります。次世代新型ディスプレイの高精細なドットも、それぞれのドットのダイナミックレンジ(出力範囲)は広くないし、隣り合うドットのアイソレーション(分離)もよくありません。全ドットのうち一つだけのドットの強弱にはきらめく星ほどの深さはなく、XY直行面では”点”でもZ軸方向には投影面積の何倍も奥行きがあるので、隣り合うドットとの光の滲みを充分に抑えることは難しいのです。
それだからこそ、肉眼を補間した星空観望は、飽きることのない審美体験なのでしょう。ホントに久しぶりの星天でちょっと嬉しいのです。

フィッシュアイ効果でGo!

2012-10-12 20:47:14 | 写真機 画像
クルマで移動中に掛かってきた電話の用向きに応えるために、PCを起動する必要がありました。で、何度か、間隔をおいて応答を繰り返しましたが、待ち時間にクリクリとデジカメを触ってました。

で、気になったのがフィッシュアイ機能。

マジックフィルター(デジタル特殊効果)のひとつで、対角線フィッシュアイレンズのようなゆがみを生じさせる機能です。もちろん画角そのものが変わるわけではなく、逆に、元々のズームはそのまま活かせるので、24倍ズームを目一杯使い、アングルとフレームを工夫することで、極端なフィッシュアイ画像だけでなく、あり得ない角度から撮ったような写真や、心象イメージに応じてデフォルメしたような写真を撮れることに気付きました。
もっとも、フォトショなどレタッチソフトで、同様の加工がいくらでも出来るかとは思いますが、事後加工と違うのは、例え歪曲の度合いが固定値だけでも、ズーム次第アングル次第で、大きく意図を誇張することが出来、その誇張した刹那のシャッターチャンスを活かせることです。例え撮影対象が動かない静物であったとしても、屋外でしたら光線の具合で表面の質感や影は刻々と表情を変えます。その変化に自分の意図を重ねることが出来ます。ワタシ自身、レタッチソフトに頼る気概が毛頭ない(というか、上手くない)のもあり、シャッターを切る瞬間を大事にするほうなので、こっちの使い方が性に合います。高精細なEVFで見れば、もっと画づくり感が有ると思うのですが、空いた待ち時間に結構撮ってました。で、作例を一つだけ。


SuperHCM-Proシリーズ1/144のシャア専用ザクです。小顔でスマートな体型になりがちなミニチュアモデルですが、フィッシュアイ写真の胴体の膨満さは、ザクモチーフ衣装のももクロと好対照であります。












バックパック―重荷

2012-10-11 22:12:57 | 脱線して底抜け
相変わらず、普段はアシモ風です。

結構重く、事務所の同僚が、「何が入ってるの?」と片手で持とうとして、カクっとずっこけました。

その日は、ノートPCと予備バッテリー、マウス、ポータブルHDD×2、同DVDドライブ、折りたたみ傘、8x42ダハ、8x20ダハ、6x16逆ポロ、4x10ダハ、ヘッ電、フラッシュライト×6、ルーペ×3、コンペックスメジャー、ボイスレコーダー、工具、モバイルバッテリー、USBアダプター×2、デジカメ×2、リモコンレリ-ズ、小型テスター、ツールナイフ×3、爪切り、単眼鏡×3、プラノギス、レンズペン、クリーナーワックス、クリーニングクロス、コンパス、コンパスグラス、常備薬類(ミニボトル×5とポーチ)文庫本、スターポケット(星座早見鏡筒)、MP3プレーヤー、モノポッド&ビノホルダー、カギ束×3、カードケース、ヘアブラシ、耳かき、お守り、フリープレートストレート型、お外でベープ、おすだけノーマット、ホイッスル×2、接続、変換コード類、野鳥ハンディ図鑑、カードルーペ大小、粒ガムケース、USBワンセグチューナー、USBメモリ束、電池(AA、AAA、CR123、18650、14500)、眼鏡、ウェストバッグ、ボールペン、サーモス500mlボトル、手鏡などが入っていました。
まだあちこちの隙間や底に裁縫セットやLANケーブル(10m)が入っているはずで、よく云われるのが、四次元カバン。


でも、その昔に初めての登山時に任された荷物に比べるとまだまだで、あれはフレームザックに満載され、両腕でも持ち上げるのがツライほどの荷物でした。ハイキングに毛の生えたような近場の山でしたが、山頂で荷物を降ろして一歩踏み出した瞬間、もんどりうってコケました。それまで踏みしめていた力加減が抜けずに踏み出してしまったためで、引率のヒトに、注意するよう言うのを忘れてたわ、と、笑われたのでした。

おそらくはアシモ君も、ふいにあのバックパックをとってしまうと、コケるに違い有りません。


虫刺され

2012-10-10 23:52:18 | 日記
先日、右腕ばかり6ポイントも虫に刺されて赤く腫れ、痒くなった。
ウチ2カ所は蚊による所業のようで、常備薬で比較的はやく痒みが治まったのですが、残り2群4カ所が途方もなく痒い。常備してる2種の薬でも、ほぼ効果がなく、しかも腫れかたが、ぷっくりふくれるのでなく、固く凝ったように盛り上がった、嫌な症状でした。おそらくその部位からのヒスタミン放出の影響か、一旦治まった蚊による虫刺されも、痒みがぶり返してきた。掻かずに半日耐えたが、閃いて、熱湯(45℃くらい)で温めてみた。すると嘘のように痒みが退いて、赤いままだけど、盛り上がりは明らかに低くなり、ずいぶんと症状が改善した。一旦経過を観察して、引き続き、温め続けたところ、炎症が亢進することもなく、外観以外は治癒と云っていい状態になりました。以前記事でふれた、ムカデの毒と同じく、何らかのタンパク毒成分でもあって、加熱分解したのかしらん?とシロート判断しているわけですが、決してお勧めできる方法ではありません。でも私は、今後も恐らくやってしまいそうで、痛い目にあうかもしれません。

魔女の一撃

2012-10-09 23:20:13 | 脱線して底抜け
剣道、柔道を中学高校にかけて、学校の部活動でやっていました。その頃から、腕や肘の怪我は、バイクでの骨折含め、何度か経験していましたが、長じて、重荷を背負う登山や、座ったままでの長時間の労働などするようになっても、肩こりと腰痛には縁がなく、同年代の仲間達にも、うらやましがられることもありました。
ところがあるとき、狭くて低いライトバンの荷室に入り込んで、重量物の積み込み整理をしていたときに襲ってきたのがタイトルの魔女の一撃、つまりはぎっくり腰です。
もう、激烈な痛みでしたが、耐えて、その荷物を届け、その日はそのまま直帰しました。あらためて家に帰るとそれはもう苛酷な状態で、イスやテーブルなど手でつかめる支えがないと、寝転んだ状態から上体を起こすのもほぼ無理で、もし支えのない真っ平らな床面に置かれたら、イモムシみたいに蠢くしかできないと思えるほどでした。
医者に行ったら、診断書だすから、4~5日安静にしてなさい、それしか対処しようがないからと云われましたが、運悪く同僚のミスで、翌朝にも、こんどはキャブオーバーのトラックで運ばねばならないもっと重量級の荷物があり、一旦立ってしまえば、上体の力は使えたので、なんとか手伝って貰いながらやりとげました。
で、そんな重量物の持ち届けが出来るのに休むのもおかしい状況になり、結局、休まず、痛みに耐える数日を過ごしました。当然、それなりの治療、牽引などリハビリはしばらく行いましたが、いま思えば、あのとき無理したのは、あまり良くなかったみたいで、その後も痛みほどではないにせよ、いわゆる坐骨神経痛の発症部位に重なるところに、多少の違和感を感じるときがあり、以前のような、人並み外れて頑丈な足腰が長所です~なんて感覚は持てないのです。
ただ、未だに肩こりは感じたことがなく、理髪店などで、最後に肩や首をほぐしてくれようとしても、気持ちいいなんてことはなく、痛いか、くすぐったいかのどちらかでしか有りません。けど、折角、一生懸命やってくれる(特に妙齢の女性などの場合)のでくすぐったくても、我慢してます。

映画 Winter's Tale

2012-10-08 21:10:21 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
以前、小説を紹介する記事で映画版のお話しをしましたが、”Winter's Tale"にコリン・ファレル、ジェシカ・B・フィンドレイ、ウィリアム・ハートらに続き、イケメン・ゲイのマット・ボマー、ルーシー・グリフィス、そして調べたら米寿になるエバ・マリー・セイントらが出演することになったようです。「北北西に進路を取れ」で印象的な悪美女、イーブ・ケンドルを演じたエバは、撮影時には89歳、恐らく映画公開時は90歳になるはずで、作品への興味とは別に、話題になるかも知れません。
かのアキバ・ゴールズマンのイレコミぶりがわかるのですが、往々にしてお話しにのめり込みすぎた大作映画は撮影時に迷走し、結局妥協の産物になるってことはありがちで、幾多の秀逸な原作が駄作映画にされてきました(デューン/砂の惑星など)。ハリウッドの横暴と勝手に呼んでますが、同時に、原作の世界をずっと越えて、異なった価値観をも呈示してくれるような映画もいくつか記憶にあり(フィールド・オブ・ドリームスなど)、功罪相半ばでもあります。

なにぶん、上下巻の長編小説であり、しかも登場人物のジャンルも、病弱薄命美少女、天翔ける白馬、盗賊、気のふれた主人公、予言と建設を行う聖者、などなど多岐に富み、イベントも盛り沢山、飛び交う価値観の中にある正義への渇望をぶれなく描いた作品なので、興行映画にまとめるのは困難だと思いますが、ゴールズマンの腕に期待したいところです。

先週は一勝六敗

2012-10-07 23:07:07 | 日記
何のことかと云いますと、当ブログのサイドにある星空観望情報の当たりの成績です。

ブログパーツとして提供されだしたのを機に、貼り付けたはいいものの、いまひとつアテになりません。ズラっと星が並んでるときでも、雲が多かったりして、碌に見えなかった日が多く、チッと唇を咬んで、フテ寝します。すばるやオリオンなど、好みの星々が綺麗に見え始める季節なのですがねぇ・・・。

まぁ基本姿勢がお手軽星空観望ですから、雨の日でも、寝てても、手の届くところになにがしかの双眼鏡は有って、ふいに雲間から星がのぞいたときなど、寝ぼけて力の入らない腕でもシックリと見れるように、三脚も枕元にあり、いつでもこいなのです。まず大丈夫だとは思うのですが、万一倒れてきたら、かなり痛いでしょう。


今日のサザエさんはチョキであいこでした。

プレスライダーからEye-Fiカードへの進化

2012-10-06 23:31:31 | 電器屋さんなどで売ってるモノ
その昔、某球場でプレスライダーのバイトをしたことがあります。いまや死語なので説明しますと、主に新聞などの報道メディアに掲載する記事用の写真(フィルム)等を、会社や印刷所に超速で届ける、専用バイク便のことです。携帯電話など全くない時代のことです。結構、実入りのいいバイトで、小回りのきく、はしっこいバイクに乗ってたこともあり、よく使ってもらえていました。印刷所などに出入りするようになると、関連で、新製品のパンフの原稿などもよく運ぶ様になり、小さな印刷屋さんなどでは、もともとオーディオ関連用語などに明るかったので、待ち時間に校正のお手伝いもするようになり、なんとなく校正ライダー(?)っぽい立ち位置にいました。普通の校正さんでは、「ワウ・フラッター」と「フウ・ワラッター」、「タンノイ」と「タンソイ」の区別、あるいは、S/N比 930dBがあり得ないことなど、判らないところを、うまく補完できていたのです。
このまま、校正ライダーとして出版メディア業界に関わり続けるのもアリかなぁと思っていたところ、イメージスキャナとデジタル通信回線の整備で、ライダーである部分の必要が無くなり、組み合わせの妙が失われ、ワープロの普及もあり、校正だけでは、私などの入り込む余地も少なくなり、バイクで飛ばして、休憩中に読み物をしてお金になるという、おいしい働き口は絶たれました。
現在では、パンフのほぼ全てがDTPで作成され、写真も、撮ったらスグにEye-Fiカードが、PC、そしてWebサーバーに送り込んでくれるので、少なくとも日本でのスポーツプレスライダーは絶滅したはずです。
てもとのEye-Fiカードを見て、「君の先祖みたいなバイトをしてたんだよ」とひとりごちる、秋の夜長なのです。

板橋の光学機器工場(こうば)

2012-10-05 22:08:47 | 双眼鏡 望遠鏡
拙ブログでは、はっきりと板橋ブランドと分かる勝間光学さん、一二三光学さんの、一般にも入手可能な双眼鏡の話題が多いのですが、光学機器の板橋と同様な地域ブランドは他業種にもありまして、工業生産に欠かせない金型では関西のとある町の小さな工場群が同じ仕様、図面で、明らかに精度が高くしかもメンテが楽な型を作ってきました。また、もっと小さな規模、せいぜい十数人規模の従業員数の金型屋さんが、放電加工では卓越したお仕事をされ、そのまわりに放電加工用のワイヤーや治具等のもっと小さな規模の工場(工房?)があったりして、高度成長期から、日本の弱電業界を支えてきました。
毛色は違うのですが、高野山のふもとの高野口町は昭和初期から織物の町で(実は祖父がその町の織機技師だったのでよく知っているのですが)、今ではクルマのシートなどのパイル織、ヴィトンのフェイクファーなど、他所にはない特徴をもつ小さな工場が集まっています。一時期、新幹線のシートの表生地全てが高野口産だったこともあったくらいでしたが、決して大手メーカーの工場があるわけでなく、民家のとなりの織機工場が、良質のパイル織を休日返上でつくっている、そんなイメージです。
WW2で日本がどうしても満足に量産できなかった多気筒直列レシプロエンジン、その要因が、クランクシャフトを量産できなかったことでした。強度精度ともに必要充分なクランクシャフトは、日本においては超熟練工がガタのある貧弱な旋盤を巧みに使って渾身の作業で造り上げていく、かたやドイツでは職歴も浅く若い旋盤工が、優れた旋盤をつかって驚くほど短時間にポイポイと作り、ずらっと、高精度なクランクシャフトを並べて箱詰めする、そのような差があったようです(佐貫亦男先生のエッセイによる)。そのため、日本の航空機は、空力的に有利な液冷エンジンを主力に出来ず、空力的には不利な空冷星形エンジンの機体ばかりが目立ちました。もっとも、そのせいで、三菱の雷電の火星エンジンの強制空冷ファン、中島の誉エンジンの、鋳込み空冷フィンのような、変態技術が生まれたのですが。
戦後、日本の工作機械は飛躍的に進歩し、その次に、人件費の安い途上国に対抗するために、省力化、自動化された工作機械の開発へと邁進しました。そのことが却って仇となり、日本の工作機械を使えば、どんな地域でも日本に迫ろうかという工業製品が作れるようになり、軽、重工業の分野では日本の優位性が揺らぐことにもなりました。
今でも熟練の作業による工作の精髄は、いろんな分野に残ってはいます。ただグローバル化のうねりはそんな孤高の精髄を必要とはしないのか、突出した技能が徐々に少なくなりつつあるのも確かです。当初、メルセデスベンツのボディー塗装を目指してたプロジェクトは見る間に目標を追い越し、鋼板の表面の微細加工まで含めたトータルの鮮映性(塗装表面に反射して映った像の鮮やかさなめらかさのこと)はまことに見事な物でしたが、グローバルな環境負荷低減の趨勢により、水性、粉体塗装へと変更されたクルマの塗装は、トップクリヤーでごまかしただけの凸凹塗装にしか過ぎません。同時に、材料の製造過程、廃棄される時の負荷まで含めると、環境負荷低減というお題目でさえ、表に出て目立つところだけで達成されているに過ぎません。
閑話休題、光学の板橋ブランドのようにごく狭いエリアで勃興しながら、世界に冠たる品質と機能をもった双眼鏡を今日も覗き、あれやこれやとその効果に喜色満面な三連休前なのです。

子供を大切にしよう

2012-10-04 22:34:06 | 日記
子供を守るため、と云って刺殺したら駄目でしょう。

しつけと云って服で隠れて見えない部分のみ殴り続けて、殺したら駄目でしょう。

どちらも、あるいは、他の同様な事件も、冷徹な言い方をすれば、遺伝子を残そうとする生物的本能を、社会的動機が押し潰してしまった、と考えることができます。
ヒトという生物には、いわゆるコドモの特徴、小さいとか、丸みを帯びてるとか、よく笑うとか、を無条件に庇護する動機が、本能によって与えられています。

可愛いと思う、コケそうなとき反射的に手をさしのべる、そんな単純で根源的な情動を誰もが持っている、ましてや親は、自分のコドモを他のコドモとは明確に区別する確固たる条件付けをされています。それら全てを覆してしまう行為に、何故かブレーキがかからない。間違った在りように、ただただ無念です。

本当に間違っているのです。

傾斜望遠鏡

2012-10-03 15:31:58 | 双眼鏡 望遠鏡
本当はアルタスHK-60フィールドスコープといいまして、一二三光学さんでアウトレット販売している製品です。以前紹介した、ライト光機製、60mmダハのスポッティングスコープ(以下スポッター)と並べて見ました。


口径は一緒、ポロプリズムで正立し、接眼部45°傾斜型。 逆光対策、レンズのコーティングは、スポッターの方が良い感じ。ラバーコーティングのスポッターと違い、アルタスは総金属製(梨地ともレザー調とも云える表面に、塗装)でいかにもゴツゴツした感じです。アルタスは恐らく防水ではなく、一体型の窒素ガス封入防水のスポッターのほうが良好。


写真のように、ねじ込み式の対物蓋と、同じくねじ込み式の接眼覆蓋があり、叩くとチンチンと澄んだ音がします。

付属の22倍接眼は、アイレリーフも充分で覗きやすく、先日の中秋の名月観望でも、色収差の殆ど感じられない、秀逸な満月を見せてくれました。別売りの40倍接眼では、接眼レンズ口径も小さくなり、覗きやすいとは云えませんが、僅かにコントラスト、色収差は低下するものの、解像感たっぷりなのは変わらない見え味です。
傾斜型接眼は、天頂等、目線より高い仰ぎ見方向を観望するのは見やすいのですが、40倍では、対象を捉えるのに苦労します。
スポッターは直視型、しかも15~40倍ズームなので、高倍率でも、対象の導入が簡単です。
まだ、本格的に覗いていないので、詳細は後日ですが、湾曲収差の極めて少ないスッキリとした見え味です。

なぜ傾斜望遠鏡かといいますと、このあまりにも時空を超越したフォルムが現代のあまたのフィールドスコープとは明瞭な一線を画していて、


そのたたずまいに敬意を払うなら、とてもフィールドスコープとは呼べず、一二三光学謹製HK型六拾号傾斜望遠鏡としか云いようがないからであります。(因みにALTUSは拉丁語で、高みという意)

夕暮れのスナップ

2012-10-02 21:59:39 | 写真機 画像
本日の夕刻、ハンドルの向こうに差し出した腕の先からクルマのフロントウィンドウ越しに、撮った写真です。


この前にも、走行中に一枚撮っていて  眼前のコントラストの妙に唸った私が思わず撮った次第です。

上の写真は拡大してみて頂ければ分かりますが、木漏れ日のつぶれ方にデジタル写真の悪い癖がどっと顕れています。フィルムカメラなら、いくら安物、しかもピンボケであったとしても、もっとランダムな木漏れ日の多彩なゆらぎを表現できると思います。ただ撮ってスグに鑑賞できるのは本当にいいところです。