「苦役列車」で芥川賞をとった西村賢太氏の
「二度は行けぬ町の地図」と
「どうで死ぬ身の一踊り」を続けて読む。
中卒フリーター、前科あり、友達いないと
自ら豪語？する西村氏の文章は
そこはかとないペーソスがあり、
自らの半世紀を突き放した視点からみていて、
短時間で読める文章。
貫太イコール賢太の私小説であるが、
かっとなるとＤＶになってしまう女性との生活や、
周りのものに暴力をふるいたくなる心情がえがかれ
わかる！という感情が湧く。
しかし、実際このような人物が側にいたら
耐えられないだろうとは思うのだが・・。
樹木希林の夫さんに対するひとこと
「ちらっと見える純なところ」というようなところに
魅かれるのかな～。