動物園経営の家族とともに、動物をつれ日本の大型貨物船でカナダに移住する途中、台風で遭難、家族を失い、ボートでベンガルトラと漂流する16歳の少年の話。
小さい時からヒンズー教・イスラム教・キリスト教などに親しみ、菜食のインドの少年という設定が興味深い。
とにかく映像が美しい。CGだからできる映像ではあるが、それを観ただけでもいいと思った。ミーアキャットの島や海のいきもの、海・空の映像がいい。
こわいトラと一緒でなかったら生きていなかったかな。
全てを手放し「用意はできている」(家族など全てをなくし、死んでもいいんだ)と覚悟する場面がぐっとくる・・。「生きてもいい、死んでもいい」ということが生きるということなのかな。
日本人に遭難の経過を語るところで、「羅生門」を髣髴させる。見方によっては解釈が変わってくる。
「タイタニック」や「白鯨」の要素もふくまれ楽しめた。
この映画は評価が大きくわかれているようだ。