気がかりなことが、解決の方向に行きそうなので、ほっとして映画を見に行く。
スピルバーク監督の「リンカーン」だ。
奴隷が売り買いされる時代、「人は生まれながらに平等である」という当たり前のことを議会で修正案を通す為、共和党、民主党の議員の票(三分のニ)を獲得するための最後の努力を尽くすリンカーンの姿を描く。
又、南北戦争で数知れない若者が死に、「これ以上血を流したくない」という悲願が、リンカーンの長男の戦死や次男の出征の裏話で描かれていく。
この映画を見ていて、今、日本では憲法を改定し、戦争の出来る国にするため、まず96条を三分のニではなく二分の一で憲法を改定できるようにしようと動いているのは、リンカーンの目指していたこととは正反対だと・・。
普通の国が、戦争のできる国なら「特別な国」=憲法九条を持つ国のほうがどんなに良いか。これを決めようとしている議員はまず自分が戦場に行く心配のない人?
人間として普遍の理想をめざしたリンカーンは暗殺された。
今日、国民栄誉賞の長島・松井の式典に安部総理が96の背番号で式を汚した。
もっと憲法96条について分かりやすく国民に説明することが先ではないか。皆が訳の分からないうちに議会を通そうというのはズルイ!