図書館に頼んであった本「命のビザを繋いだ男」が届いたので読む。
著者の山田純大さんは、ご自分も俳優であり、杉良太郎さんの息子さん。
ユダヤ人にビザを発給した杉原千畝さんは有名ですが、
日本を通過して海外に行くという10日間の通過ビザしかなかった。
この時、ユダヤ難民のために無私の尽力をしたのが小辻節三さんだった。
滞在の延長や渡航先のことなど、日独の協定に縛られる第二次大戦中に
わが身をかえり見ない働きで、6000人のユダヤ人はホロコーストをのがれた。
神道の家に生まれ、ヘブライ語学者の小辻節三さん。
「義をみてせざるは勇なきなり」を実践することで、特高警察などからひどい目に
あったことで、心情的にもユダヤ人理解がより深まっていった。
山田純大さんが、よく調査し、紹介してくれたことで、
素晴らしい日本人を知ることができた。