田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

冬~春の花:冬知らず

2025年01月31日 | 花さんぽ・花めぐり

小型のキンセンカ「フユシラズ」(Calendula arvensis:カレンデュラ・アルベンシス

別名:ヒメキンセンカ(姫金盞花)ホンキンセンカ(本金盞花)

キク科キンセンカ(カレンデュラ)属の耐寒性多年草(一年草扱い) 地中海沿岸原産

冬知らず」という名の通り、気温が低いうちからとてもよく咲きます。

草丈:10~20㎝。葉は互生し、披針形。こぼれ種でよく発芽します。

花期:11月~5月。花径2~3㎝で、キンセンカよりも花が小さく、黄色~橙色の花を次々に咲かせます。

日が当たると花が開き、夕方に閉じる。

なお、「キンセンカ(金盞花)」の学名は、C. officinalis:カレンデュラ・オフィキナリス、和名を「トウキンセンカ(唐金盞花)」と呼びます。


オオナギラン

2025年01月30日 | 花さんぽ・花めぐり

’230128 ボルネオ島産 つくば植物園 

贈答用などで使われるシンビジュームと同じ仲間の「オオナギラン(大梛蘭)」(Cymbidium javanicum var. aspidistrifolium)

花の形を見るとよく似ています。この仲間の多くはススキのような細い葉をつけますが、本種の葉は木の葉のように幅広く、これをマキ科ナギ属の「ナギ(梛)」の葉に見立てたのが名前の由来とのこと。

ラン科シュスラン属の常緑多年草で、石灰岩の山地林下に生えます。 

日本(徳之島以南)~熱帯アジア原産 絶滅危惧ⅠB類(EN)

'230123 台湾産

'230128 台湾産  

草丈:30~60㎝。花期:12~1月 同園では本種の栽培に神経を使っているそうです。

 

本種は西日本に分布する「アキザキナギラン(秋咲梛蘭)」↑(Cym.  aspidistrifolium)と同種として扱われてきましたが、より大型で形態も異なることから、近年は別種であるとされている。

日本、韓国、台湾原産  絶滅危惧ⅠB類(EN)

こちらが和名の由来となった「ナギ」↑の葉。似ているかなあ?


冬の葉:紅つぐみ&白つぐみ

2025年01月29日 | 花さんぽ・花めぐり

先日、野田市郷土博物館(左奥)で市民がコレクションした「みんなのカード展」を観てきました。

少しですが私も城カード、ダムカード、マンホールカードなどを収集しています。

展示物は見たことのない種類や年代物のカードがあり、大変興味深く拝観してきました。

ちょうど昼になったので、かねてから一度行こうと思っていた「ジャルディーノ伊太利亭」で昼食に。

 

戴いた”Aパスタランチ”です。男の私には量的に物足りないものでした。

 

ハボタン ‘白つぐみ’」(Brassica oleracea var. acephala ’Shirotsugumi’)

野生種はヨーロッパ原産。江戸時代に食用として日本に渡来したが、その後観賞用として改良された。

本品種は外葉が波打ち、緑のフリンジが力強くエレガントな印象をイメージさせる。着色部は白色で淡桃色に着色する。見頃:2月上旬まで。

ハボタン ‘紅つぐみ’」(Brassica oleracea var. acephala ’Benitsugumi’)

‘白つぐみ’と同様な性質を持つ。しかし、中央の部分が鮮紅色で外葉とのコントラストが美しい。

正月を彩る花材としては、2種のハボタンで紅白を表現するために用いられる。

他に「ハボタン‘桃つぐみ’」(B. oleracea var.acephala ’Momotsugumi’)があります。

(出典:京都府立植物園)


冬~春の花:ナルキッスス・パピラケウス

2025年01月28日 | 花さんぽ・花めぐり

'220406 つくば植物園

ニホンズイセンと同じぐらい古くに日本に渡来した原種系スイセン「ナルキッスス・パピラケウス」(Narcissus papyraceus) 

'230314 つくば植物園

スイセンの中で一番早く咲く品種で、名前も「紙のように白い」花弁を持つことから、「スイセン・ペーパーホワイト」と呼ばれる。

英名:ペーパーホワイト・ナルキッスス(paperwhite narcissus)、別名:シロバナスイセン(白花水仙)フサザキスイセン(房咲き水仙) 

'091128 新宿御苑

ヒガンバナ科スイセン属の多年草(球根) 地中海沿岸原産

'091128 新宿御苑 草丈20~40㎝。

'210317 つくば植物園

花期:12月上旬〜2月上旬。ひとつの花茎に数輪の花を着けるフサザキズイセン(房咲き水仙)の仲間。

同時期に咲く、ニホンスイセンは副花冠が黄色であるが、本種は副花冠も白色。強い芳香があります。


冬の紅葉:西洋柘植

2025年01月27日 | 花さんぽ・花めぐり

'250122 紅葉が美しい「セイヨウツゲ(西洋柘植)」(Buxus sempervirens)です。

別名:ヨーロッパツゲ、スドウツゲ(須藤柘植)

箱を作るのに向いている木材であることから英名「ボックスウッド」(Boxwood)という名前がつけられ、園芸店ではこの名で販売されています。

ツゲ科ツゲ属の常緑低木 地中海沿岸原産

'231124 イヌツゲ(モチノキ科)と良く似ているが、葉が対生すること(イヌツゲは互生)で区別できる。

'231124 葉は長楕円形から倒卵形で全縁、明るい黄緑色をしている。

’241217 冬季に赤茶色に紅葉するが、枯れたようにも感じるため、好みが分かれる。

’241217 花期:3~4月。緑黄色で花弁のない、目立たない花をつける。観賞価値は低い。

丸く刈り込んだセイヨウツゲ。刈り込みに耐えることから、生垣などに多用される。

花後にできる果実は緑色から黒紫色に熟す。

因みに同じ仲間(ツゲ科ツゲ属)で日本原産の「ツゲ(柘植)別名:ホンツゲ」↑(B. microphylla var. japonica)の葉は本種と同様、対生につく。

セイヨウツゲはツゲよりも、葉幅がやや広く、葉の形はやや円みが強く、葉の色がやや明るい、冬期に紅葉するなどですが、見分けるのは難しい。