田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

鋸山(のこぎりやま):富津市、鋸南町

2018年02月07日 | BOSOの見どころ+α
房総半島の西岸に切り立つ鋸山は、古くから良質な「房州石」の産地として知られ、江戸から明治にかけて建築用材、護岸工事用材、土木工事用材として盛んに切り出されました。
露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることからこの名で呼ばれるようになりました。
鋸山の標高は329.4mです。山頂まではロープウェイでわずか4分です。(大人往復(1人):930円)

「地獄のぞき」を下から見上げたところ。

「地獄のぞき」は鋸山の頂上付近にあり、石切場跡の絶壁の上に突き出した岩盤上から約100m下を望むことができます。

のぞいてみました。思わず足がすくみ、震えてしまいます。







眺望は抜群です。



日本寺大仏(高さ31.0m)。
日本寺は、正式には「乾坤山 日本寺(けんこんざん にほんじ)」といい、725年(神亀2年)に聖武天皇の勅詔により行基によって開かれた古刹です。

百尺観音。世界戦争戦死病没殉難者供養と交通犠牲者供養のために発願され、昭和35年から6年の歳月をかけて昭和41年にかつての石切場跡に彫刻完成されました。

笠森観音:長南町

2018年01月30日 | BOSOの見どころ+α
笠森寺は、天台宗・別格大本山です。延暦3年(784年)に最澄上人が楠の霊木で十一面観音菩薩を刻み安置・開基されたといわれる古刹です。

大岩の上にそびえる観音堂に上がる階段はかなり急勾配で、靴を持って登ります。

板東三十三観音札所の第三十一番札所として、古来より巡礼の霊場として知られています。

コンクリートで補強してある土留めが残念ですね。

十一面観音像が本尊であることから通称「笠森観音」とも呼ばれています。

大岩の上にそびえる観音堂は、長元元年(1028年)、後一条天皇の勅願で建立さました。
六十一本の柱で支えられた四方懸造は、特異な建築様式で全国でも珍しい日本唯一の構造で国指定の重要文化財です。


観音堂下に広がる森林は、4haにも及ぶ公園です。開創当時から禁伐林として保護され、樹齢(1,000年以上)が古い樹木が多く見られます。

歩きやすい遊歩道、展望台、広場があり森林浴も楽しめます。重要文化財として、鋳銅唐草文釣燈篭、鋳銅孔雀文磬、鋳銅鰐口があります。
笠森寺周辺の森林は、延暦年間の笠森寺草創当時より禁伐林として保護されてきたと伝えられる暖帯林の残存林であり「笠森寺自然林」として「国の天然記念物」に指定されているそうです。

場所は茂原長南IC(圏央道)より約10分です。

(解説は千葉県公式観光物産サイトHPより)

写真は平成26年10月上旬に友人たちと行った時のものです。
私は2回目の訪問ですが、閑散期ばかりに行っているせいか人があまりいませんでした。
実はメジャーなお寺なのかも?

紅花の郷:長南町

2018年01月09日 | BOSOの見どころ+α
季節外れですみません。
一昨年の6月11日に長南町の「吉ゾウくん」のお寺「長福寿寺」に「紅花」を観に行きました。
吉ゾウくんは金運アップ・宝くじ当選の御利益が絶大とのこと。

私は、紅花が大量に咲いているのを見たことがなかったため、一度見てみたいと思っていました。
花は、まだ鮮やかな黄色が多く、徐々に赤くなっていきます。
こちらのお寺は関東随一の紅花の郷で、7万本の『紅花』が咲くそうです。(6月9日~20日位が見頃です)

長福寿寺は、およそ1200年の昔、延暦17年(798)に桓武天皇の勅願により、伝教大師最澄〔天台宗の宗祖〕によって創建され、文和年中(1353)比叡山恵光坊義憲僧正によって再営された由緒ある大古刹です。(寺HPより)

昨年の6月9日にも友人と行きましたが、この時はまだほとんど咲いていませんでした。(写真は全て平成28年に撮影したもの)

紅花は、花びらが細い、アザミのような花を咲かせるキク科の草花です。山形県(生産量日本一)が有名ですね。

花は染料や薬用に利用され、タネからは良質な油がとれます。切り花やドライフラワーにも向きます。江戸時代には「紅さし」にも利用されました。

紅花以外にも長福寿寺には、本物の「インド菩提樹」があり、お釈迦様が悟った時の菩提樹の末裔とのことです。(スリランカの寺院から寄贈)
私達が普段見ている菩提樹は「中国菩提樹」で、本物のインド菩提樹ではないとのこと。

この他、境内には「スモークツリー」もあり、7月初には「真っ白」になるそうです。(ウルシ科:落葉低木:中国原産)

野見金山からの絶景&展望カフェ:長南町

2017年12月10日 | BOSOの見どころ+α
昨日は、雲一つない快晴。きっと山の上は見晴らしも良いだろうと思い、きのこの収穫と樋掃除が終わってから、長南町の「野見金(のみがね)公園」に出かけました。

野見金公園は、標高180mの野見金山の丘陵地にあります。
房総半島は、丘陵地で高い山がないため、少し高い所からはかなり遠くまで眺望できます。
因みに、千葉県の最高峰は標高408mの「嶺岡愛宕山(みねおかあたごやま)」(南房総市)ですが、各都道府県の最高峰の中では最も標高が低いとのことです。

頂上からは、東に九十九里浜、白子町の温泉街、茂原市街が一望でき、遠くには、かすかですが「東京スカイツリー」も見えました。
とにかく、素晴らしい眺望です。





手前に見える道路が「圏央道」です。写真では判りにくいですが遥か彼方には太平洋も見えます。

この山頂に今年4月にオープンしたのが野見金山展望カフェ「ミハラシテラス」です。(テラスは、標高152m)

桜・紫陽花が開花する頃などは連日オープンするそうです。



店内からも窓越しに、眺望が楽しめます。ミハラシテラスは茂原市の「シンパカフェ」さんが経営しています。

私は、コーヒーと「おやさいロールケーキ」、あーちゃんもコーヒーと「ガトーショコラ」を頂きました。
なお、食事は地元のレンコンなどの特産品を使用した「ちょな丸カレー」もあります。
「シンパカフェ」さんの「お野菜のカフェおべんとう」を注文し、ミハラシテラスで受け取ることもできるそうです。

写真右側が長南町マスコットキャラクター「ちょな丸」です。
 
駐車場の周りに植えてある「山茶花」が満開でした。



「センダン(栴檀)」の実が、鈴なりで青い空に映えています。

桜(4月)や紫陽花(6月)が開花する頃は、駐車場が満杯になるようです。車で登って行けるのが最高(少しは運動しろ!とのお叱り覚悟)。地元の人より遠くから来る人が多いそうです。
今回は2時半頃到着しましたが、寒いこともあり、閑散としていました。是非皆さんもこの絶景を堪能しに来て下さい。
これからは人気スポットになること間違いなし。







飯高寺(飯高檀林跡):匝瑳市

2017年12月08日 | BOSOの見どころ+α
平成26年10月に匝瑳市(そうさし)にある飯高寺(はんこうじ)に友人達と行って来ました。(銚子連絡道路横芝光インターチェンジから車で約20分)
匝瑳は、中々読めないですね。匝瑳は、平成18年(2006)1月、八日市場市・野栄町(のさかまち)が合併してできた比較的新しい市です。
以前にも、あーちゃんと古民家物件を見に行った時に少しだけ見学しました。

飯高檀林跡(飯高寺)は、天正8年(1580年)から明治7年(1874年)まで294年にわたって、法華宗(日蓮宗)の学問所がおかれた寺です。敷地は、約6.7haもあります。
この日は、南側駐車場内の「観光案内所」に居られた匝瑳市観光協会登録観光ガイドの方に案内をして頂きました。

杉の大木の奥に見えるのが講堂です。荘厳な雰囲気ですね。

「講堂」。木造入母屋造で、県内で一番大きな重要文化財の建物です。間口26.72m、奥行16.23m

檀林とは栴檀林(せんだんりん)の略語で、僧侶の集まりを栴檀の林にたとえ、寺院の尊称であると共に仏教の学問所を意味します。最盛期には600~800人の学僧が集まり、多くの名僧を輩出しました。

「立正大学発祥の之地の碑」。現在の立正大学の前身として日本最古の大学とも評されます。
廃檀当時のまま保存され、その中の総門、鼓楼、鐘楼、講堂は国指定の重要文化財となっています。また、境内全体は県指定史跡に指定され、うっそうとした杉林が歴史の重みを感じさせてくれます。秋には「飯高檀林コンサート」が開催されます。(県HPより)



「鐘楼(しょうろう)」。建立:寛文頃(1661年から1672年)再建、木造入母屋造

「鼓楼(ころう)」。建立:享保5年(1720年)新造。講堂に学徒を呼集するため打ち鳴らしたそです。



「総門(そうもん)」。建立:延宝8年(1680年)新造。現在のものは、天明2年(1782年)新造。

飯高寺は、県内の人にもあまり知られていませんが、ここはメジャースポットに格上げしたいです。