前日までの雨で「ソメイヨシノ」の観桜期もあっという間に終ってしまいました。
3月下旬~4月上旬に降る雨を”花時雨(はなしぐれ)”と言うそうです。
それにしても毎日よく降るな! 今度は”雨後の筍”に期待しています。
今日は終日晴れ予報なので、これから植物園に行って他の桜などを見てきます。
「ヤマザクラ(山桜)」(Prunus jamasakura var. jamasakura)は、葉の展開と同時に花が咲くことが特徴です。
わが国では古来より和歌に詠まれるなど「ヤマザクラ」が桜の代表格で、三万本とも言われる奈良の吉野山の桜が有名ですね。
別名:シロヤマザクラ 本州、四国、九州、朝鮮半島に分布する野生種。
バラ科サクラ属の落葉高木。樹高:15~25m
花期:4月中旬。一重咲きの中輪で花色は白~淡紅色です。
ソメイヨシノはクローンなので一斉に咲いて一斉に散りますが、ヤマザクラは1本1本遺伝子が異なるため、開花時期や咲き方などかなり個体差があり、何週間にも亘って花を楽しむことができます。
成木の成葉の裏面が帯白色になる特徴があります。秋は美しく紅葉する。
果実は球形で9月頃、紫紅色に熟す。
因みにソメイヨシノの寿命は一般に60~80年と言われ、日本最古木(郡山市)でも樹齢157年(11年生の木を1878年に植樹)ほどですが、ヤマザクラは樹齢数百年の個体が全国各地に見られます。中でも富士宮市の国内最古の”狩宿の下馬桜”は、樹齢800年を超えるとされます。
葉や葉柄、小花柄に毛が生える「ウスゲヤマザクラ(薄毛山桜)」↓などの変異種もあります。
'200921 この薄毛山桜は、一斉に葉が落ちたあと花が咲くことから”狂い咲き”↑が起きていると考えられます。