テンナンショウ属の植物は北海道から沖縄まで全国に約 30 種以上が分布しています。
地上部は葉を1~2枚つけ、地下部には扁球形の地下茎があります。
春から夏に、サトイモ科の特徴である肉穂花序と仏炎苞 を持った「花」をつけます。
花後、粒状の果実をトウモロコシ状につけ、熟すと朱赤色になって目立ちます。
房総のフルハウスにも花序の付属体に特徴のある「ウラシマソウ(浦草)」がたくさん生えています。
'230319 つくば植物園
こちは同じ仲間で早咲きの「ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)」(Arisaema limbatum)
本州から四国に分布し、やや明るい林床などに生育し、草丈は40~80㎝。
仏炎苞の口辺部が大きく耳状に張り出すのが特徴。和名はこの口辺部の形状に由来します。
花期:4~5月、まだ葉が展開する前の偽茎の真ん中から、花茎を伸ばします。
仏炎苞は暗紫色で白い筋が目立ちます。肉穂花序の付属体は棒状。
仏炎苞の位置は葉よりも高くなり、2枚の葉は仏炎苞から遅れて展開を始めます。
葉は、鳥足状複葉で小葉は7~13枚。
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