三浦俊彦@goo@anthropicworld

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大怪獣(ゴジラ除く)系1

2004-09-21 06:42:59 | モンスター映画
 ■大怪獣ガメラ■ ガメラって始めから子どもの友だち的キャラクターとして設定されてるんですね。ゴジラがこのころすでにそうした変質を遂げていたからなあ。核爆発の設定も同じだし、もうちょっと独自路線がなかったかと今さらながら惜しまれる。
 ■ガメラ対バルゴン■ 私はこれ、昭和平成通じてガメラシリーズ全作でイチオシなんです。じゃまな子どももテレパスも出てこないところがいい。ストーリー全体がおとなの強欲で彩られているうえ、ガメラもバルゴンも同等の脅威というのがたまらん。第1ラウンドの陰惨な流血戦でバルゴンが勝利し(とどめを刺さなかったのはバルゴンがまだ生まれたてで無垢な本能だけで闘っていたからだな、老獪なガメラとの差があとで出てきましたね)人間対バルゴンが壮烈なクライマックスに達したころガメラ復活、そのとき博士だか誰だかが嘆くでしょ「バルゴンがやや弱ったかと思ったら今度はガメラか……」これ、これですよ。二つの邪悪の無心な戦いですよ。これを観たいんですってば、われわれ怪獣ファンは。ちなみにこの映画全体で一番好きな場面は、バルゴンの虹光線に誘われて飛来したガメラが、ジャキッ、ジャキッ、と虹にぶつかってはじけるところですね。そこからただちに火炎と冷凍の異次元の戦い。しかも両者、出身は北極海と熱帯ニューギニア、能力とはイメージ逆じゃないか。拳法対柔術の初手合わせみたいな興奮でしたわい。(ちなみに人間界の強欲ドラマの方は後半チンケでした)
 ■ガメラ 大怪獣空中決戦■ うーん、なんかテレパシー交信ネタは平成ゴジラとかぶってるので……、これでずっと続くかと思うと相当うんざりしましたよ。昭和ガメラシリーズよりギャオスの造形がさすがに進歩してるのが吉報だが、何度も言うけどテレパス少女レギュラーにするならせめて並以上の可愛いコまたは個性豊かなお笑い系でも使ってくださいよ。
 ■ガメラ2 レギオン襲来■ (ムシ系1参照)
 ■ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒■ ビジュアルがあれだけ大迫力アングルなのにどうして(そりゃ予想どおりとはいえ)心の交流にしてしまうかな。『ガメラ対バルゴン』で言ったでしょ、邪悪vs邪悪こそが面白いのであって(第二次世界大戦だって、一番血湧き肉躍る戦線はヒトラー対スターリンの独ソ絶滅戦ですよね?)、ガメラがイリス人間体をいくらメインだからって身を挺して救助しちゃオシマイですャ。動物のそういう衝動、進化論にも反してますよ(平成ガメラはもともと生物兵器的な設定だったからいいのか)。
 ■大怪獣東京に現わる■ 台詞が聞き取りづらいのが難だけど、アイディア勝ちの傑作だよな。地震は余計だった気がするがリアリティ有り、歴代のどんな怪獣映画をも上回る広範囲の超大破壊を果たした二大怪獣が爪先一つ画面に見せないときたものな。しかし登場人物たちも最後までライブで姿を目撃せず終わった方がよかったのでは。あと原発がいい味出してた反面、地元の役所や大学の動きが1%くらい見えるともっとよかったかも。
 ■怪獣大決戦ヤンガリー■ ツッコミどころ充満のお話の方はどうでもよろし、ここまで徹底してCG使ってくれると見ごたえありますなぁ、GODZILLAをほんのりチープにした感じにせよ。本格都市破壊スペクタクルの後半よりむしろ前半の「連続事故死」が素晴らしい。終盤入口でヤンガリーの倒壊ビル押さえシーン(「あれは我々の味方だ!」って、ここでもかい……)さえなければAランクだったのに。あとせっかくの二大怪獣、どうして体色がモノトーンなのかと。それとヒロイン(ですかね、あの人?)が、ハリウッドには珍しくナチュラルな歯並びだったのが実によかったす。ていうか韓国人俳優一人ぐらい使えばよかったのに。
 ■宇宙大怪獣ギララ■ ありゃー。せっかくシュールな造形の新怪獣を登場させておきながら松竹さんや、何やってんの。この動作じゃ鬼ごっこでしょうがよ。両肩いからせてギャオーじゃないんですよぉ。無残な脱力です。なにやらたいしてカッコヨくもない男をめぐって恋の鞘当て的身振りを続ける2人の女がまた美人といえるんだか普通なんだか中途半端な器量なのが却って萌え路線ではありましたが。
 ■ウルトラQザ・ムービー 星の伝説■ これについては、残念ながらコメントする気になれません。これより劣る作品といえば、『ネズラ』(哺乳類系1参照)だけでしょうかね。(なお低評価を与えたのは、これでウルトラQを名乗るとはけしからんとかそういう不純な理由じゃありません。映画、というか芸術or娯楽をたしなみうる者の最低限の感受性に基づいております。しかしこれといい『帝都物語』といいウルトラマンの担当話といい、実相寺昭雄ってダメなんだな~)

コンタクト系1

2004-09-19 17:20:08 | モンスター映画
 ■ヴァイラス■ 機械をごたまぜにくっつけてでっち上げられちゃったモンスターは、ありきたりな生物タイプやロボットタイプとは違う異次元の迫力。中途半端な甲殻類姿のままガチャガチャ歩き回る不条理がこれ、恐怖新発見編だ。おおもとは電磁波生命体だってんだからこれまた奥行きがある。モニター上のメッセージはもはや余計だったかな。にしてもあれだけの能力を持った生命体が、爆発一つで終わりますかね。続編をにおわせる演出ありませんでしたが。
 ■アビス■ こりゃあしょうがないですよ、ここまでしっかり超A級映像作られたんじゃ、拍手礼賛しかないです。モンスター的にはエイリアンの徹底した友好ぶりが物足りないのだけれど、ずば抜けた造形といい海溝への転落サスペンスといい、いろいろ警告もあったことだし一つ間違えば破局になったってことで。最後まで大掛かりで溜息つかされっぱなし。とにかく優良映画だったってことで、大味な感想でごめん。
 ■インデペンデンス・デイ■ あれだけの高度文明エイリアンがたった2人の突撃隊にコンピュータウイルス感染させられるなんて低確率きわまりない御都合主義に目をつぶりさえすれば、ビジュアルで断然納得の映画でしょう。恐怖の円盤のみならず生身エイリアン単体も触手力で地球人を難なくぶっ殺せるモンスター度を有してることも実証されましたし。脳天気な政治的メッセージにも目をつぶって、とにかく無心に楽しむべき映像芸術。
 ■タオの月■ (ムシ系2参照)
 ■竹取物語■ 最後の大宇宙船と同じくらいの労力で天竺の竜を造ってくれてたらな。地の怪異が天の迎えとあいまみえる構図になれば面白かったのに。沢口靖子は化粧なしの方が見栄えするはずだが。もっと演技のうまい同レベルの美女は東宝にはいないのか? 三船・若尾からお笑い系にいたる一級の演技ぶりと落差ありすぎだぞ、東宝シンデレラグランプリの2人は。結局、竹林の俯瞰映像が一番印象に残る映画でしたということで。
 ■マーズ・アタック!■ コメディっちゃコメディだが、まあまあリアルかつ大掛かりにやっているし、文句なく面白いと評すべきではないか。テンポいいし。チープな色彩も却ってよかったし。狂ってるんだか邪悪なんだかわからん火星人が、不気味なんだか滑稽なんだか反応に迷う複雑なテイストを醸し出してくれた。ビーム以外の接触型武器をもうすこし持ってきてほしかったけれど。
 ■スピーシーズ・リターン/種の終焉■ (陰鬱ホラー系1参照)
 ■サイン■ 綺麗な映像といい抑制した台詞といい、格調高いドラマを期待させながら、ちと勘違いしまくってましたねえ。外界がすでに侵略されてるってのも現場の意義を台無しにしてるし、緊迫場面のはずのところで無意味な「家族劇」やってるなよって。せっかくのエイリアンも弱っちい善玉ごかしだし、だいたいだな「神への信仰」がよきものだというメッセージがまことに幼稚であ~あ、つまんねえ映画見ちゃったなって感想。
 ■オデッセイ2001■ あのニュルニュルは知的生命体と解釈したんですが、ただのエネルギー体なんでしょうかね。いまいち不明です。「トーラス」の規模をもっと非常識に徹すりゃよかったのに、なんか守勢。霊験あらたかな物体の真意がわかり始めるにつれパニックになってゆく過程こそもっとスリリングにできなかったものか。アメリカと中国の対立も中途半端だったなあ。
 ■宇宙戦争■ ちゃんとニュルニュルのタコ型火星人にしてくださいよ、原作どおり。それに息潜めてなきゃ命が危ない緊迫現場でちょびっと火星人の血がスカーフに付いてたくらいでぎゃあぎゃあ泣きわめくってどういうことよ、50年代のアメリカ女ってあんなバカだった? 男は男で子どもをあやすみたいになだめてるし、ほんと女ってバカでかつバカにされてたんだなあ。その反動が20年以上経って『エイリアン』のリプリーになるんだろうけどね。
 ■ディープ・ショック■ クリーチャーが知的交信をしたとたんに魅力急落ですね。デンキウナギ怪獣は類例がないし、造形そのものも竜っぽくシュールに光っててよかったんだから、これはコンタクト系に仕立ててほしくなかった。ひとつ損した感じ。
 ■バッド・テイスト■ 噂からするともっとグロいのかと期待していたのですが。エイリアンただ不細工なだけだしあんまり感想ありませんや。
 ■スフィア■ えーとこれ、けっこう面白く観ていたんだけど、モンスター出てこないんだよな。いや、一応ソナーに映った巨大イカがぶつかってきたんだっけ。テレパシー感応の球体を無理して知的生命体と考えることもできないではないし。しかし同じ海洋コンタクトものとしては『アビス』がすでにあるんでねえ、この系統は損してますよね。
 ■ゼイラム■ 能面みたいなあれが抜群の造形でした。異次元の設定はどうせすぐ通路が開かれるんでしょという予定調和風。女戦士イリアはせっかく美少女フィーチャーしてるんだからもっと笑顔があればなと。
 ■ゼイラム2■ 味方が敵にというなかなかいいシチュエーションでしたね。観音神社のシーンは、アクションのショボさを光景のシュールさが補ってお釣りでしょう。しかしいかにメインが女の子だとて、脇が男二人ってのはやっぱ冴えねえっしょ。どうして鉄平の婚約者が出てこなかったかなあ。
 ■海底軍艦■ 歴史を無視してしつこく大東亜戦争を続けている軍団(決して横井さんみたいな個人ではない)ってのがリアリティを持ってた時代なんだな。旧日本軍対ムー帝国だから考えてみりゃゾクゾクものの設定なのだが、ムーの本拠地で女皇帝が簡単に捕虜になっちゃう間抜けさや期待の海竜マンダの弱っちさが仇となっていまいち盛り上がりませんでした。
 ■地球防衛軍■ モゲラのビームならぬ怪光が初期怪獣映画っぽいチープさで良し。ミステリアンがただのサングラス人間でしかないのはちょっと。あと子どもの遊びじゃないんだから特定の女にこだわるなよって。あの2人確かに美人だけど。
 ■レーザーブラスト■ 結局ヒト型エイリアンをぶっ殺したトカゲ型エイリアンは、地球人類のためを思って引き返してきたんでしょうか。きっとそうですね。なんかつまんねえ設定だよな。
 ■サイン・オブ・フィアー■ エイリアンの出現ゆらゆら~方式は何度見ても面白いけど、こんな単純な流れでおしまいかい、って感じ。生きるか死ぬかの対決現場でやたらキスしてるなよってば。爆発オチもどうにも緊迫感なし。ミステリーサークルをもうちょっとうまく使えなかったものかね。ちなみにミステリーサークルは『サイン』のに比べてはっきり手抜きでした。
 ■ゴースト・オブ・マーズ■ えらく雑な映画だな。火星基地にしちゃ思いっきりチープな施設だし。やたら長い戦闘アクションもいい加減だし(わざと?)。とはいえその雑さが幸いしてかメインぽい人々が後腐れなくどんどん死んでくれるのだけは気持ちいい。スパーんと腕や首が飛ぶしね。途中からわけわからなくなったので、字幕出して見直せばもうちょっと評価上がるかも(下がる可能性の方が大だが)。
 ■ミッション・トゥ・マーズ■ ハムナプトラのを百倍パワーアップした絶妙の砂嵐をはじめ迫力満点の高品質ビジュアルに満足しきっていたらなんとこれ、最後でどーしょーもないブチコワシをこいてくれましたな。お子様向けプラネタリウムだったのかよっ。

パラサイト系1

2004-09-19 01:00:33 | モンスター映画
 ■遊星からの物体X■ (陰鬱ホラー系1参照)
 ■ヒドゥン■ 噂どおりテンポいいし、確かに映画が好きな人にはいい映画でしょう。アクションと家族が好きな人にとっても。しかしモンスター目当ての俺にとっては? 結局エイリアン登場場面はたった3回、うち1回は触角だけ、合計時間60秒たらずじゃないの。それじゃちょっとな。善玉エイリアンは姿見せてくれなかったし(もしかして最後の乗り移り場面のあれが本体?)。あ、でも犬は良かったですよ。あの表情はどうやって訓練したんだろ。あの顔で犬のままもう少し活躍してほしかったし。あとやっぱり気になるのはまァ、最後の乗り移りの真意なのだが……。
 ■スピーシーズ■ プチグロをちりばめたサスペンス風の前半と終盤のオーソドックスモンスターアクションがいい対照。ただせっかくあのモチーフでやってるんだからもっとエロを出すくらいが良かったかも。緊張感ないスケベ男どものバカさ加減はそりゃ十分描けていましたが。
 ■スピーシーズ2■ 最後の対決場面でようやく報われたといった後味。あまりにも続編色が強すぎたのが敗因かな。
 ■パラサイト■ 水槽の中のにゅニューっていうあれが一番ぞくぞくしました。最後は親玉倒せばみんな元通り、それっていくら何でもな……。学園ものとして観りゃそれもありかもしれないが、せめて体育教師くらいはきっちり殺しとけよ。
 ■SF/ボディ・スナッチャー■ (陰鬱ホラー系1参照)
 ■ボディ・スナッチャーズ■ あれれ? 『SF/ボディ・スナッチャー』より緊迫感はるかに劣るぞ、どうしたんだ? リメイクは一般に改善されているはずなのに。最後の子どもの落下絶叫シーンだけは見所だったと言っておくかな。
 ■プロテウス■ (陰鬱ホラー系2参照)
 ■スペースインベーター■ 田舎の谷の夜空、雰囲気満点。子どもの世界だからというかそれなりの造形のインベーダーが却って当たりだったり。モコモコしていて可愛いし。話はけっこう怖いはずなんだけど、もたつきながらも。
 ■モンスター・パニック■ ろくでもない汚い映画には違いないが確かに気概は感じる。犠牲第1号がいきなり子どもだものな。しょっぱなでいきなり子どもを殺しますかふつう? モンスターはビニールの着ぐるみかぶった変態親父の群れにしか見えないのだが、レイプマニアには良好映像なのかも。受けが弱い(頭を殴られただけで死ぬ)ところが、攻撃力の強さ(爪の一撃で顔や背中の肉がざっくり、人間即死)とのアンバランスで突然変異体のいびつさをうまく表現できた印象。
 ■ノイズ■ (ニュルニュル系1参照)
 ■ファースト・インベイド■ 最強ともいえるエイリアンの変幻自在ぶりは魅力だが、アクションもそこそこ高品質っぽいが、メインは必ず生き残るべしなんて規則、誰も望んじゃいないのだがなあ……。
 ■クリーチャー■ なんというか……、陰鬱な雰囲気はよいのだけど、肝心のクリーチャーがよく見えないのですよ。そもそも画質悪いし、『エイリアン』の半分のインパクトも実現されてるとは思えないし、ただ設定やムードはこっちの方がA級ぶらずストレートで良い気もしたりとか、電撃戦法なんかも頑張ってることだしとか、うーん、惜しい映画と言っておこうかな。
 ■インベイド■ (ニュルニュル系1参照)
 ■エッジ・オブ・ダークネス■ 超平凡SF。最後にイヌが変身するくらいのオチが用意されていないようでは、一体何のために間一髪であれが飛び込んできたのかと。

神・呪術系2

2004-09-18 23:52:44 | モンスター映画
 ■タイタンの戦い■ ケルベロスがメデューサの死首から大サソリを生み出すあたりのエコロジーがたまらないですね。最後も「こんなん勝てるかい」系巨大海獣クラーケン退治の必殺の武器はメデューサの眼力ときた。運搬役はもちろんペガサス。いい世界だねェ。
 ■アルゴノーツ 伝説の冒険者たち■ 『アルゴ探検隊の大冒険』がぐぐっとパワーアップ。ドラゴンがカッコいいのは当然として、火を吹く鉄牛とか非常識にでかいポセイドンとか、クリーチャーの意表の突き方が気に入った。ゴゴーッと狭まってくる海峡を渡りきる場面なんかも素直に手に汗。帰還後のゴタゴタは余計だったかも。
 ■シンドバッド七回目の航海■ サイクロプス対ドラゴンのための映画ですな。素晴らしい。ただしサイクロプスを倒したドラゴンが、工夫の一撃とはいえあれ一発で死ぬほど弱いわけないんで。そこもうちょっとフォローしてくれないと。
 ■シンドバッド黄金の航海■ ケンタウロス対グリフィンももちろん目覚ましいけれど、狂喜に値するのが六本腕の女神像とのチャンバラ。女神の準備体操がもう、ほんとたまりません。あれだけ動いた末あっけなく割れてしまうところもリアルでした。『帝都物語』の仏像のお粗末さとは雲泥の差だ。
 ■シンドバッド虎の目大冒険■ 「おめえ本筋に関係ないだろ」的出現の巨大セイウチに拍手。魔術師の乗り移ったサーベルタイガー対一角原始人ももちろん感動ものだが、なんといってもミナトンですね。いかにも知能のない律儀すぎる働きをしまくったあげくに献身的な圧死を遂げるところはちょっとした涙ですよ。
 ■アルゴ探検隊の大冒険■ 青銅巨人の最期が安易だったが、モンスター度で青銅巨人を上回るハイドラこそもうちょっと頑張ってくれてたらなあ。あっけなさすぎ。骸骨戦士は強いんだか弱いんだか。同じハリーハウゼンものでも『タイタンの戦い』やシンドバッドシリーズのほうが数段上かも。

哺乳類系1

2004-09-14 05:11:56 | モンスター映画
 ■ジュマンジ■ ビジュアルさえ良ければお話に関しちゃ文句なしの見本。メインのうち誰かがきちんと死んでくれてればなあ、っていくらなんでも雰囲気に合わんか。
 ■BATS 蝙蝠地獄■ ふむ。結構な迫力ですよ。群れの大挙と一匹単位の襲撃と2パターンをうまく織り交ぜている。コウモリの顔がまたオツ。たしか冒頭では、一匹で自動車の窓ガラスなんか簡単にぶち破るはずだったので、最後までその威力を各個体がちゃんと保持していてほしかった、てあたりがマイナス点。でもそれだとキャラクターの誰一人助かりっこないよね。
 ■ゴースト&ダークネス■ やたらA級っぽい映像。2頭のライオンの連係プレイ、第一回目は壮観だったけどそのあとがいまいちなぁ……。けどアフリカの雄大な景色(あれは現地かな?)眺めてるだけでもトリップできるところがお手柄の映画。いかにも映画というジャンルらしい〈生きた映画〉ですね。
 ■狼の血族■ 『ハウリング』よりはやや引き込まれる程度のファンタジーにはなっているが男がブオトコなのがなあ。映像全体の摩訶不思議なそこはかとない異様さは認めます。
 ■サーベルタイガー■ この手の映画の中でも最悪のバカ女がどこまでやってくれるか期待でもっていたのに、もう一方のグループがサーベルタイガーと目と鼻で向き合ったまま口論している場面で一気に判定対象外。F~G級映画へ転落いたしました。
 ■ジンジャー・スナップス■ だからオオカミ人間ものは変身過程を見せてくれませんことにはさ。それに戦う武器が注射器ってんじゃまだるっこしくてさ。決着はナイフだったけどオオカミ弱すぎ。それと美人姉妹が売りらしいんだから2人ともほんとに美人を使ってほしかったなあ。
 ■ハウリング■ こっちはなんか変身過程がスゴイっつーから期待して観たのに。業界的にはあんなもん?
 ■アルタード・スピーシーズ■ ネズミをピアノ線でくくって強引に立たせるのはかわいそうなのでやめてくだせい。どうしてもやるならピアノ線をCGでちゃんと消してくだせい。
 ■ヴィシャス■ 同じコウモリ群モノでも『BATS 蝙蝠地獄』とはえれえ違いだナ。くだらないラブシーンといい類型的きわまる人物・台詞といいチャチこの上ないミステリー仕立てといい、かりにテレビの1時間ドラマの基準で見ても思いっきり下の部類かも。
 ■ネズラ■ えーと、これは? Z級自主制作映画? 冒頭から終わりまで演技はみなさんムザンだし無意味な行動だらけだし。自衛隊員とアメリカ軍軍曹との無理矢理なアメリカンジョーク式会話は痛々しすぎるし。こう素人じゃ商品にならんでしょう。私ゃ定価で買ってしまいましたが。ちなみにモンスターは結構観られる代物でしたよ、動きさえしなければね。