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晩御飯に粥はいかが? 【連載】呑んで喰って、また呑んで(79)

2021-01-06 18:07:05 | 【連載】呑んで喰って、また呑んで

【連載】呑んで喰って、また呑んで(79

晩御飯に粥はいかが?

●日本/全国

山本徳造 (本ブログ編集人)  

 

 

 正月を締めくくる食べ物といえば、「七草粥」だろうか。「正月に暴飲暴食して胃腸が疲れたときの粥ほど美味いものはない。ちなみに、門松を飾る正月の期間を「松の内」と呼ぶ。その最終日は関東では1月7日だが、関西は長くて1月15日まで。日にちこそ違うものの、関東も関西もそれぞれの最終日に七草粥を食べることになっている。
 もともと奈良時代に前漢時代の中国から伝わった風習らしい。今ではセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ(大根)の七種類の若菜を入れるのが決まりになっている。もちろん、法律で決められているのではないので、他の野菜でも問題はない。また野菜の代わりに鶏肉を入れても大丈夫である。要するに具が七種類揃っていれば、立派な七草粥なのだ
 我が家なんか、七種類どころか、いろんな野菜や肉を粥の鍋に放り込む。というのは、数カ月前から毎晩のように粥を食べているからだ。そのきっかけは妻の一言だった。
「ねえ、今まで朝食にお粥を食べてきたでしょ。でも、2日前の晩にお粥を食べたら、次の日に体の調子がものすごく良くなったのよ。だから、これから夜にお粥にしよう!」
 何でも、妻の提案に逆らうと、終日ご機嫌斜めである。そんな事態は避けたいので、次の日の夕食からお粥をつくることになった。はっきりさせておくが、食事をつくるのは私の役目である。買い物も後片付けも。なんて健気な夫なのか。
 そして、夜は軽くした代わりに朝食は重くした。早い話が、朝食と夕食を交代したのである。朝はもっぱら私の得意なチャイニーズが多い。その中でも妻が好きだという麻婆豆腐を最低でも週に2日は出す。中国産の粒山椒と赤唐辛子をたっぷり入れた本格四川料理である。
 ま、自分で言うのもなんだが、その辺の中華料理屋なんか私の足元に及ばないだろう。かつてバンコクの中華街で暮らした経験も影響しているのかも。エビチリなんか卒倒するような美味さである。後はトンカツや豚生姜焼きといったガッツリ系がほとんど。そして、夜は質素な粥だ。

 そんな食生活のためか、体調がすこぶる良くなった。最初は喜んでいたのだが、欠点があった。あまり質素な夕食だと精神的に落ち込んでしまう。それに晩酌ができない。お粥をつまみに酒が呑めるか!
 そんなわけで、鶏の胸ひき肉で肉団子をつくって鍋に放り込むようになった。エスカレートはつづく。ラム肉のしゃぶしゃぶを。発泡酒がすすむ。しばらくして赤ワインに。刺身も出して日本酒も。ああ、涙が出る。

 そして最後は肉の脂でギトギトになった鍋に冷や飯を入れる。溶き卵も加えて軽く煮ると、これがまた絶品だ。結局、朝も夜もカロリー過多になってしまった。いかん、もっと自分に厳しくしない、と。そう反省しながら呑む発泡酒がたまらん。


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