久しぶりに白浜に行きました。今回の目的のひとつは南方熊楠記念館の見学と、白浜を歩くこと。今まで白浜駅から白良浜付近までバスで直行しかしたことがなかったですが、歩くことで全体像がわかります。
熊楠記念館。
記念館自体は岬の山の上にあり、エントランスは熱帯樹などが植えられています。岬には遊歩道がありますが、工事中で回れず残念。この記念館は南方熊楠の一生を6つのコーナーに分けて展示。熊楠の業績自体はよくわからなかったのだけど、とにかく人に愛されたことはよくわかりました。館内に粘菌が展示してあったけど、どういうふうに維持しているのだろう?
記念館もエントランスも昔の博物学のもつ謎に満ちた雰囲気を感じさせ、わくわくさせてくれました。それから屋上からの景色はばつぐん。神島はじめ田辺湾などが見渡せます。
記念館のそばの水族館にもよりましたが、かつての館長だった時岡氏の展示に興味を持ちました。熊楠の神島の保護活動は有名ですが、それ以外にも白浜周辺ではいろいろな自然保護活動が行われたことがわかりました、その中で時岡氏のかかわった畠島の保護は国の買い取りへと実を結び、今は京大の施設です。ここでは島が細かく区切られ、ひとつひとつのタイドプールにもA,B,Cなどの名称をつけ、1世紀つづけることを目指した調査が行われているようです。もう半世紀たっているそうです。
そういえばこの水族館は京大瀬戸臨海実験所といいますが、瀬戸内海じゃないのになんでと思ってましたが、所在地が瀬戸というところなんですね。
水族館のすぐ前が円月島です。
途中見た地層。どれを見ても好奇心をそそられます。昔、岩棚の下に縄文時代かなにかの住居跡があったのをみたんだけど。
熊楠記念館を出発点に熊野三所神社、白良浜を通り、旅館まで歩きましたが、歩いてもそれほどしんどくない距離でした。
源泉。別府ほどではないですが、この行幸源泉は一番蒸気がたくさん出てました。
しかし、なんといっても波の打ち寄せる姿が一番。見てて飽きないですね。昔、英国のナチュラリストでストップウオッチと手漕ぎボートだけで波の研究をした人の話が本になってたんだけど、あれはどこの出版物だったか?